三井環(元大阪高検公安部長)氏の「口封じ逮捕事件」に対する上告棄却決定を弾劾する(承前) |
#で、寺澤有んところのインシデンツが出した増田美智子著『福田クンを殺して何になる』だが、たまたま、近所の本屋に1冊だけ入っておって、やっとこさ、初めて、ざーっと読み通した。結論から言うと、この本は、じつによく取材しておる。「ジャーナリズムの王道」を行く力作といっていい。拘置中の福田クンはもとより、福田クンの同級生とか、関係者にも幅広くハナシを聞きに行っておって、それも含めて、きちんと、1冊の本にまとめていると思う。これで、福田クンの性格とか、人となりのすべてが描き切れたとは思えんが、それでも、だいたいのアウトラインは、出てきているのではないかと思う。タイトルが、ややセンセーショナルと言えんこともないが、これくらいなら、全然、許容の範囲内だし、筆致が抑えてあるだけに、文章に説得力がある。取材した内容をよく整理して、淡々とした筆運びをしている。福田クンの「顔写真」も、アレは、中学の卒業アルバムか何かだろうなあ、まだ、あどけない表情だが、福田クンの「キャラ」を知る上で、大事な情報源になる。それと、ビックリしたのは、あの福田クンが、増田んところに出した直筆の手紙の「文字」だよなあ。そのへんのおねえゃんが書いてるような、小さな丸文字なんだ。こうした「個人情報」も含めて、福田クンという人物の人間像が伝わってくる。
逆に言えば、この本は、むしろ、福田クンの実名を出して、「顔出し」せんことには、全く意味はないと思う。確かに、少年法第61条とのカラミはあるが、既に「永山則夫ジケン」の例を出すまでもなく、凶悪ハンザイで、世間をお騒がせしておる分については、事実上の「適用除外」が前例となっておるしなあ。で、今後、すべての少年ジケンが、今回の福田クンのように、「顔出し」の扱いになるわけでもないしな。あと、今度の福田クンのジケンの公判については、その「量刑ハンダン」においては、「死刑」か、「無期懲役」かなんだから、少年法の理念にある、「刑で罪を償った後の、将来における矯正の可能性に対する配慮」っていう目標が、決して、ゼロとは言わんが、でも、永山ジケンと同様、ほとんどないに等しいといっていいからなあ。仮に、再上告を経て、「無期懲役」になったとしてもだな、仮釈放については、「無期」の場合は、最速でも「10年後」だよなあ。これだけ世間を騒がせたジケンで、「無期」で確定することになったとしても、下手をしたら、「マル特扱い=終身刑状態」なんだし、そもそも、「死刑」ってのは、「被告人には、矯正の余地がない」って認めることなんだから、そうした点も諸々、勘案すれば、今度の出版は、非常に、意義のあるものだったと思う。
だから、それを考えると、福田クンの弁護団、とりわけ、主任弁護人である安田好弘の意向ってのは、大きいんだろうが、その少年法をタテにとって、サイバン所に「出版差し止め請求」をするあたり、本当に、大人げがないと思う。魚住昭は、安田とは、一橋大の先輩&後輩というしがらみもあってか、安田を全面ベンゴしておったが、他のジャーナリストと称する連中や、作家たちは、もっと、「顔出し」で、きちんとした「意見表明」があって、しかるべきだ。やはり、「言論、出版、報道、表現の自由」のモンダイに、ダイレクトにタッチする案件だからなあ。「横並び」でダンマリっては、おかしいっていうか、異常だ。特に、あのキツネ目のおやぢなんてのは、「対ケーサツ」ってことでは、寺澤と共闘関係にあったんだから、物書きの端くれだったら、ここで、「安田よ、1968の頃は、一緒にゲバ棒持って、ワシらは佐藤の栄ちゃんに噛み付いたが、でも、今回のやり方は、ちょっと違うんではないかい?」という一言があって、しかるべきだろうが。また、立花隆だって、『フォーカス』が酒鬼薔薇の「顔出し写真」を掲載した際も、「よくやったぞ!」ってエールを送ってるんだから、今回も、本質的には、全く同じことだ。あのとき、立花も言っておったが、「顔の持つ情報量」ってのは、物凄いものがある。サカキバラのときと同様、今回も、この福田クンのガンクビを何度も見つめながら、「ぬあんで、こんなジケンが起こったんだろう?」と、ワシらひとりひとりが考え抜くことだと思う。それを、このタイミングで、きちんと、「顔出しで喋る」のが、ジャーナリストであり、作家ってもんだろうが。それが、ワシらの商売の「社会的セキニン」ってもんぢゃないのか? ダンマリを決め込んでおる連中は、恥を知れ、筆を折れってんだ!
#鳩、また、今朝(11・2)の毎日シンブンで、自分んちの資産カンリ会社の「六幸商怪」に絡む、「株いじくり回し」による売却益(08年分・約7200萬円)を税務ショに申告しておらんかったって、「字」にされとるやないか。しかし、鳩が持っておる株ってのは、ブリヂストンだけでのうて、上場・非上場と合わせて、少なくとも「24銘柄」で、うち、「21銘柄」で取引があったんかあ。結局、バンコクに拠点を置く、此下益司率いる「APF」(アジア・パートナーシップ・ファンド)と超ズブズブで、ヒミツ運用しておった長崎のQちゃんなんかと同じで、そんなふうに「小金」を溜め込むと、証券ガイシャだ、投資ファンドなんかが、砂糖菓子にタカるアリのようにウヨウヨと寄ってくるんだろうなあ。やっぱ、ワシの見立ての通りだったな。
ただ、毎日が「字」にしておった、鳩んところが、売却益をゲットしておった株の銘柄を見るとだな、東急電鉄に住商、3ダイヤ電機に東電だから、一部上場のええところばっかだなあ。あんまり無茶をヤラかして、ややこしい案件で、チケンとかに狙われるようなカイシャの銘柄は、今んところ、出てはおらんようだな。まあ、そういうことも諸々あって、JPの社外取締ヤクに、あの「原田明夫」を持ってきておるんだな。あんなもん、ただ、ポストやって、毎月の小遣いを渡しておけばいいハナシだからな。鳩は、故人献金のモンダイも抱えておるし、こんなもん、カタチを変えた、対赤レンガへの「コクタイ」そのものぢゃないか!
#で、寺澤有のインシデンツが刊行した増田美智子著『福田クンを殺して何にナル』だが、今日(11・2)の午後になって、福田クンが、刊行後の「10・15付」で、出版の差し止めと、諸々の精神的苦痛を蒙ったとして、1100萬円の損害賠償を求めるサイバンを、広島チサイに起こしておったっていうニュースが、ネット上を駆け巡っておったが、まあ、福田クンの弁護団からのリークだろうなあ。しかし、「寺澤&増田vs安田好弘&ベンゴ団」の泥試合も、なかなかスゴクなってきておるよなあ。でも、福田クンも、どの程度の判断力っていうか、理性的な意思ってのが、あるんだろうなあ。こういう表現をすると、誤解を招く恐れがあるんだが、一昔前、「知恵遅れ」という物言いをしたことがあったが、シンブン社の赤本では、「使うのはNG用語集」に入っておる、この「知恵遅れ」とまでは行かなくても、まあ、福田クンは、そんなに頭脳明晰で、お勉強がデキるっていうタイプの子ではないと思う。傍目に見てると、双方による、「福田クンの獲り合い」っていうんかいなあ、弁護団も、福田クンを抱え込んで、あんまり、「情報公開」させたがらんところがあるよなあ。福田クンの弁護団は、「出版差し止め」の仮処分の申請だけでのうて、通常であれば、「事後救済」に相当する、「損害賠償請求訴訟」を、要は、「ダブル」でヤッて来たんだな。ワシは、「仮処分申請」が、NGだった場合、「第2弾」として、損害賠償請求訴訟を起こすもんだと思っておったんだが、その是非のハンダンが出る前に、本訴訟を起こしておったっていうことが、「へえー」だったなあ。でも、通常であれば、テイソした段階で、マスコミには、即、公表すると思うんだがなあ。
それはそうと、キツネ目のおやぢや、立花隆、さらには、コレまで「少年ジケン」をさんざん、メシの種にしていじり回してきた藤井誠二だの、高山文彦なんかは、何らかの「意見表明」が、あってしかるべきだよなあ。ひょっとして、既にヤッておるんだが、ワシが、うっかり見落として、たまたま、察知しておらんってことは、あるんかいなあ? 個人のブログとか、特集記事のコメントまで、その全部まで、いちいち見ておらんからなあ。少なくとも、シンブン、週刊誌、月刊誌の類は、だいたいチェックしておるが、でも、ワシの目には、まだ、入ってきておらんよなあ。あと、元共同の青木理あたりも、今回のモンダイについて、どう思うのか、「立ち位置」をハッキリさせるべきだよなあ。ワシは、既にちゃんと、「旗幟鮮明」に、白黒をつけておるからな。ワシは何度でも言う。今度の本は、「実名、顔出し」で世に問うべき内容である、と。あの本で書かれている内容が、福田クンの社会的な評価を貶めているとは、思えんからなあ。むしろ、「こんな生い立ちで、ああいう父親の下で過ごさざるを得なかったのであれば、あんなふうに追い込まれいくってのも、分からんでもないなあ」って、フツーの人は思うって。
#それで、押尾のジケンだが、「クスリ使用ジケン」の「余罪」っていうより、まあ、「本筋」と言ってもいいんだろうが、その銀座のホステスを、六本木ヒルズのヤリ部屋に放置したまま逃げたジケンで、今朝(11・3)のスポニチが、何か、「字」にしておるのか? 「保護セキニン者遺棄致死容疑で、立件へ」という情報が踊っておるが、結局、このソーサが動いておったのが、総センキョの最中だよなあ。加賀100萬石のチョー大物ザメの倅もゲンバにおって、押尾と一緒に「3P」に興じておったとか、いろんなハナシが出ておるが、サメと、サッチョウキャリアOBの平沢勝栄が動いて、ジケンを「揉み消した」ってことが、実しやかに囁かれておって、ワシも、それは、「事実」だと思うんだが(笑)、通常だったら、そうやって、ソーサが動いておったら、サイバン所も、公判の期日なんて入れんって。チケンが、「期日を入れたら、アカン」って言いよるからなあ。だって、秋山直紀のおやぢの初コーハンと、押尾のハンケツ公判が、同じ昨日(11・2)、東京チサイであったが、秋山直紀のおやぢが、チケンに身柄を取られたのが、ぬあんと、去年(08年)の7月下旬だぜ。ソーサ終結が、三井環のオッサンの上告キキャクの決定とほぼ同じ、同8月末で、それから、じつに、1年以上も、「初コーハン」の期日が入らんかったんだからな。こういうデタラメを平気でヤッてやがるんだからな、連中は。通常なら、クスリの使用でキソした後に、即、保護セキニン者遺棄致死容疑で再タイホだ。
だから、この押尾のジケンなんてのは、「桜田門&チケン」の共謀共同正犯による、「揉み消し=権力ハンザイ」なんだから、何度もワシは言うがな、あの「警察キラー」こと、寺澤有がガンガンと斬り込まんとアカンのや。それがだな、「敵前逃亡」しやがって、安田好弘なんかと遊んでおる始末なんだから、どうしようもねえんだよなあ。だから、こうやって、連中のデタラメをビシッと窘めるのが、どこにもおらんぢゃないか。あんな芸能怪に寄生しておる渡邉裕二くんだりに、アレコレ言われてるようぢゃ、終わりだって。寺澤有も、「福田クン本」で、安田好弘んところと遊んでおれば、そうやって、「敵前逃亡ヒハン」をかわせるからなあ。旨いヤリ方だ。
#で、その福田クンが、寺澤有んところを相手に、サイバン沙汰を起こしたっていうハナシは、寺澤の方が、マスコミにリークしとるのか(笑)。通常は、「逆」だよなあ。本当に、妙な展開だよなあ。まあ、いずれにしても、こんなもんは、「中核VS革マル」を彷彿させる、「内ゲバ」そのものだよなあ。しばらくは、双方、アタマに血が昇っておるんで、しゃあないと思うが、いずれかの時点で、キツネ目のおやぢが間に入って、うまいこと、「手打ち」に持っていかんとだよなあ。こういうのは、ワシは、「不毛な争い」だと思う。全共闘を柱とする新サヨク運動が、ぬあんで、あんなふうに、見るも無残に瓦解していったのか、そこらあたりの「根源的なソーカツ」が、今こそ、必要だよなあ。ワシは、そこの部分と繋がっておるところがあると思う。「教条シュギ」っていうのか、「権威テキ」っていうのか、フレキシビリティーってものがねえよなあ。何ていうんかいなあ、目を吊り上げて、キンキン声で、「憲法9条を守れ!」「死刑をハイシしろ!」ってガナリ立てても、胸に響いて来ねえんだよなあ。所詮、法学ブってのは、「統治のガクモン」っていうか、「ブンガク」ってもんを、理解しえてねえんだよなあ。
あんまり、ハナシは直結せんとは思うが、ワシが出た大学の学科っていうより、「専攻」だよなあ。「仏蘭西ブンガク」なんだが、その講座の創始者は、かの「永井荷風」なんだ。元は、裕仁サマが、株の22%も保有しておった、あの「横浜正金銀行」のバンカーをやっておったんだよなあ。荷風は、結局、ニューヨーク、リヨンでの勤務を経て、カイシャに辞表を出したんかいなあ。それは、「あめりか物語」「ふらんす物語」にも出てくるが、彼は当然、「人間の機微」ってもんに、思いを至らせておったよなあ。なぜ、文学ブ卒が、銀行、商社から、ハナから「採用しません」って門戸を閉ざしておる意味が、よくわかるで。そんなふうに、人間の深層心理にまで立ち入って、そこから、本質的に物事をロンじてしもうたら、連中は困るからな。そりゃ、竹中平蔵みたいな、カネの勘定しかできん「爬虫類」の方が、都合がいいに決まってるがな。
#今朝(11・4)の東京シンブンが、1麺のアタマで、市ヶ谷の「ナイブ情報漏洩ケンサの日程を、事前に漏洩」っていう、相変わらず、「マンガ」をやっておることを、「字」にしておったが、だって、こんなもん、「身内同士は庇い合う」ってのは、役所のカルチャーそのものぢゃないか。あと、あの国怪答弁が最たるもんだが、事前に「想定問答集」を作るなんてのは、連中にしてみれば、アタリマエのことで、「ぬあんで、こんなことで、いちいち、文句言われんとアカンのや!」ってところだよなあ。また、半田滋のオッサンは「解説」まで書いて、「ぬあんで、こんなことまで、ヤッておるんだ?」って、ビックリしたフリをしておるが(笑)、どうせ、ヤルんなら、こんなどうでもええセクションの話でのうて、やっぱ、「防衛キミツ費」をはじめとする、「URAGANE」の予算執行だろうなあ。どうせ、「カラ執行」をイッパイ、やっておって、例えば、防衛キミツ費なんかでも、電話帳から適当に拾い出した氏名とか、OBの名前を「小遣いの渡し先」として、領収書を「偽造」しておるからな。鳩の「故人献金」みたいなもんだ(笑)。で、会計ケンサ院が、実地ケンサに入られた場合を想定して、どうせ、ナイブで「リハーサル」をやってるに決まってるからな。まさに、「ヤラセ検査」だからなあ。最近、国家センリャク局のフク総理の菅直人は、小沢にハシゴを外されかかって、カクナイでヒマそうにしておるから、ここは、アポ無しで、市ヶ谷に乗り込んでだな、防衛キミツ費の領収書を、全部、調べ上げて来い!
#ほいで、三井環のオッサンが、静岡のムショで、この「10・23」付けで書いて、自宅に手紙で郵送してきた「法務省関連組織の改革案」に付随する「裏金づくりの隠蔽と今後の展望(資料④)」と、「仮釈放等(資料b)」が、ワシんところにも届いたんで、全文は長いのと、前と重複しておる部分もあるので、そのポイントに絞って、ここに再録しておく。ムショから外に出す手紙ってのは、月に4回か5回だったかな、あと、便箋の枚数も、1回につき7枚か、とにかく、制限があるんで、一時にまとめて手紙にして出すってことができんのだな。
で、この2つの資料のポイントだが、まず、「裏金づくりの隠蔽と今後の展望(資料④)」については、「02・4・22」の口封じタイホ劇のきっかけとして、腐れケンサツが、渡真利忠光を抱き込んで、ジケンをデッチ上げていくわけだが、その渡真利の取り調べを担当した大坪弘道(現・大阪チケン特捜部チョー)が、渡真利に、こう言っておったそうなんだな。「部長(=三井環)のクビを取れば、お前は有名人になって認められるから、協力しろ。ケンサツに恩を売っとけば、その見返りもあろうが」。「上からの指示」とはいえ、こんなデタラメをヤリまくっておるのが、チケンの特捜ブチョーだからなあ。コレを「マンガ」を言わずして、ぬあにをマンガって言うんだ?
それと、今のこの秋の臨時国怪だよなあ、法務委員怪で、こうした「チョーカツ」こと、法務・ケンサツの「調査活動費の裏金流用」について、元検事総長の原田明夫、さらには、現総長の樋渡利秋を、偽証の場合は刑事コクハツできる「証人喚問」として呼んで、ジャンジャンと追及しろって言ってるんだよな。さらには、法務ダイジンの千葉景子はだな、「行政上の”指揮権発動”」をして、法務・ケンサツ当局に対して、「組織的な裏金づくりのハンザイを認めさせ、謝罪させろ」と要求しておるんだよな。そこの部分を、以下、引用する。
<検察に自浄作用を期待することは、最早、不可能である。では、どうすればいいのであろうか。2つの方法があると、私はあると思う。
その一つは、法務委員会において、偽証の場合は制裁の上、裏金づくりの有無の証人喚問をすることである。原田元検事総長でも、樋渡検事総長でもいいであろう。検事として、人として、偽証することはできないのではないだろうか。万一、偽証すれば、刑事告発すべきであろう。検察審査会に一定の起訴拘束力が認められたので、かなりの効果があるものと思われる。
もう一つは、千葉法務大臣が、検事総長及び事務次官に対して、行政上の指揮権を発動することである。捜査上の指揮権発動ではないので、全く問題はない。「検察の組織的な裏金づくりの犯罪を認め、国民に謝罪し、使った金を国民に返還せよ」という内容の指揮である。かような指揮をすれば、マスコミは大々的に報道するであろう。
それでも法務省幹部及び検事総長は、裏金づくりを認めないであろうか…。私は一人の人間として、そのような事態にはならないと信じたいのであるが。少なくとも、犯罪をひた隠しにして、それが通用する社会にだけはしたくないものである。かようなことを考えなければならないこと自体が、本当に情けない話である。>
ここで、「指揮権発動」ということで補足しておくとだな、本来、この「指揮権発動」ってのは、「検察庁法」の「第14条」にある、「法務大臣の指揮権限」のことで、とりわけ、同条の後段にある「個々のジケンの取り扱いについて、法務ダイジンは、検事総チョーに対して、指揮権を発動できる」ことを指し、具体的には、法務ダイジンってのは、この検察庁法の規定によれば、個々のジケンについて、「アレはキソしたらアカン」「アレは、ちゃんと身柄を取って、キソしろ」という指揮を、ケンジ総長に対してできるんだよな。実際、戦後に、吉田茂ナイカクんときの法相・犬養健が、造船ギゴクで、当時の自由党カンジ長だった佐藤栄作のタイホをストップさせてしもうたんで、大モンダイになったんだな。このときは、法務ダイジンのクビが飛んで、吉田ナイカクも、コレが命取りになって、総辞職に追い込まれてしもうたんで、オモテのルートでの「指揮権発動」ってのは、これ以降、起こってないわなあ。
で、三井環のオッサンが、ここで千葉景子に「指揮権発動をせよ!」と要求しておるのは、勿論、検察庁法第14条に基づくものではのうて、法務ダイジンってのは、コクミンの立場に立って、ケンサツ&赤レンガを指揮カントクする責任があるんだから、そうしたイッパン的な意味での、法務ダイジンとしての「指揮ケン」を発動しろっていうことなので、誤解のないように。検察庁法にある、「個々のジケンのソーサ指揮」とは違うからな。そこを、早とちりして、混同せんよう(笑)
#で、「上」の続きで、その三井環のオッサンが、「10・23」付けで作成したうちの、「仮釈放等(資料b)」だが、コレも前と重複しておる部分があるんで、ポイントだけ絞ると、その「受刑者の仮釈放」を巡るヤミっていうか、デタラメだが、その仮釈放において、「本省事案」と呼ばれ、ヤメ検が暗躍し、小遣い稼ぎのために、その仮釈放の決定権のある「地方更正保護委員怪」に、「口利き」しとるってことは、既に書いておったが、その「天の声」が、三井のオッサンが服役しておる静岡のムショで、既に「2件」も起こっておったということだ。うち、1件は、巨額詐欺ジケンの長期受刑者で、その弁護人が、「元最高検部長ケンジ・元法務省矯正局チョウ」だってんだよなあ。実名を出せばええのにと思うんだが、おそらく、それはムショから手紙で出す際に、検閲で削除されるんで、こうやって匿名で書く以外にないんだろうなあ。
で、「仮釈放」は、①刑務所長が、委員会に申請する場合、②イイン怪、職権でケッテイする場合━の2通りがあるそうなんだが、そうしたヤメ検連中の「小遣い稼ぎ」の資金源になっておるのが、後者の「②のケース」だってんだよな。通常、仮釈放は、①のように、ゲンバから要請が出てきて、それをイイン会で決裁し、了解を出すのがノーマルな手続きなんだが、それを端折って、いきなり、職権で、イイン怪が「仮釈放OK」を出すというケースがあって、コイツを国政ちょーさ権を使って、個別具体的なデータを垢レンガに出させろと、三井環のオッサンは、言っておるんだ。だって、三井のオッサンのように、①のルートで、ちゃんと手続きを踏んで仮釈放を申請したケースが、垢レンガの横槍でハネられ、ヤメ検連中が、小遣い稼ぎで口利きしたケースが、「本省ジアン」「天の声」で、ジャンジャンと仮釈放が出ておるんだからな。ホンマ、こんな超デタラメが、例によって、まかり通りマクってるんだ!
それと、この一文にあった、最後の締めくくりの、次のくだりを付け加えておく。
<私が、口封じ逮捕されたのは、平成14年4月22日である。
原田検事総長は、記者会見までして、「検察の組織的な裏金づくりは事実無根である」と、国民に大嘘をついた。私だけが逮捕され、裏金を使った検察幹部は、何のお咎めもない。犯罪が闇の葬られたのである。年間6億円に及ぶ犯罪が、である(※古川注 調査活動費は、当時、検察本体の約6億円の他、公安調査庁にも約20億円の予算が付いており、むしろ、こっちの方が、パイとしては大きい)。その後の捜査でも、検察権力の不正な行使が続く。朝鮮総連ビルを巡る元公安調査庁長官・緒方重威の詐欺事件では、安倍晋三首相の意向を酌み、検察がなりふり構わぬ捜査をしたといわれる。検察の伝統である「厳正公平、不偏不党」のスローガンを破ったのだ。
本年3月3日には、民主党小沢氏の公設秘書が、政治資金規正法違反で逮捕、起訴された。「選挙に影響を及ぼす時期には、強制捜査をしない」という、検察のよき伝統である鉄則を破ったのは、何故なのか。その原因は、平成13年の「けもの道」にまで遡らなければならない。「けもの道」の名付け親は、他界した「後藤田正晴元法相」である。検察と内閣との間に驚くべき出来事があったのだ。本テーマとは関係がないので、別の機会に記述したい。>
で、ここに出てくる「けもの道」ってのは、既に「公知の事実」やが、「01・10・28」における、東京・麹町の後藤田正晴ジム所における、「小泉純一郎&原田明夫」のヒミツ怪談や。加納駿亮の「福岡高検ケンジ長昇任」の閣議ケッテイをコイズミに呑んで貰うために、原田は後藤田の爺さんの面前で、土下座したわけや。しかし、この原田明夫を、今度のJPの新人事で、「社外取締ヤク」に放り込んだってのは、ホンマ、深謀遠慮っていうより、「コクタイ」そのものだよなあ。コイツを、静岡のムショにおる三井環のオッサンに聞かせた日には、発狂シマクリンスキーだろうなあ、たぶん(笑)