三井環(元大阪高検公安部長)氏の「口封じ逮捕事件」に対する上告棄却決定を弾劾する(承前) |
#それでだな、昨日の朝と、今日(10・16)夕の東京シンブンが、1社アタマで、例の「グッドウィル&コリンシアンパートナーズ(+千年の杜)」の脱税ジケンに絡んで、また、例によって、グジャグジャとワケのワカらんカネが動いておったことを、「字」にしておったが、コイツは、ホンマ、魑魅魍魎としておるから、どこのカネの流れを取り出して、ジケンにするかってのは、工夫が要るだろうなあ。とりあえず、そのコリンシアンを牛耳っておる、公認会計士の中澤改メ中村秀夫のタイホ状(法人税法イハン)で、東京チケンが、この「7・13」で取っておったんだが、「前妻の養子になる」という、超ウルトラCの手段を使うて、パスポートをスリカエて、まんまと、海外逃亡を果たしておるんだよな(笑)。酷税には、ちゃんと、「中澤名義」のパスポートを取り上げられておったのになあ。
東京シンブンの記事では、「自民党元幹事チョーの元ヒショ」ってのが出てくるんだが、この「元幹事チョー」って、いったい、誰だ? ぬあんか、「武部」っぽいんだが、他に誰かおるんかいなあ。そんなことを言ったら、タフもアベも、麻生も、細田も、「元幹事チョー」だからなあ。カンケイない人間のとっては、迷惑千万この上ないハナシだよなあ。こういう中途ハンパな書き方をしてるとだな、週刊ダイヤモンドが、「04・8・7」号の「信濃町特集」で、わざわざ、「M副会長」と匿名にしておったにもかかわらず、「それは私だあ!」とカミングアウトして、大先生の右腕の「宮川清彦」が、「顔出し」で、名誉キソンでサイバン沙汰を起こしておったからなあ。こんな書き方してると、「他の元カンジ長」に失礼だよなあ。編集局チョーが、水野和伸のオッサンから交代して、全然、へっぴり腰になっとるよなあ。
むしろ、今度の「千年の杜」関連でいうと、長崎のQちゃんと超ラブラブの「澤田三帆子」もタッチした、「2014・冬季ソチ五輪」に絡む、「人工島建設リケン」だよなあ。ただ、この大リケン話は、Qちゃんだけでのうて、他にも、いろいろと、「チョー大物政治家」がクビを突っ込んでおるってことだからなあ。この人工島計画をブチ上げたことで、大赤字だった「千年の杜」(大証2部)の株価が、20倍にも跳ね上がったからなあ(笑)。当然、Qちゃんも、「見返り」を貰うておるんだろうしなあ。この中村秀夫が、海外逃亡するにあたって、Qちゃんは、あの秋山直紀のおやぢに、その澤田三帆子と一緒に会わせて、「ぬあんとか、亜米利加に逃がすことができんか」って、頼み込んでるんだよなあ(笑)。結局、この中村ってのは、愛知の中部コクサイ空港から香港に逃げて、コリンシアンパートナーズの関係者のマンションに潜伏しとるらしんだよなあ。チケンは、さっさと、所在を突き止めて、香港に乗り込んで行ってだな、コイツの身柄を獲って来いってんだ。こんなチョロスケなんかに、まんまと逃げられて、チケンって、本当に、バカだよなあ。
#それで、やっとこさ、渡邉裕二と梨本勝の「のりピー本」を見たんだが、ぬあんか、双方、スカスカっていうか、そのシャブ所持ジケンもそうだが、「ウラ」はそんなもんぢゃねえだろう、ってのが、正直な印象だな。双方、相当、筆を抑えてるよなあ。特に、渡邉は、のりピーというより、所属のジム所に甘いよなあ。
まあ、ワシは、芸能怪なんて、全く興味がないんで、誰と誰がくっついただとか、別れたなどという類のハナシなんてのは、どうでもいいんだ。今回ののりピーにしろ、押尾にしろ、ジケンの本質にあるものは、そういった単なる「芸能ゴシップ」の域を超えた、ある種、ロッキードやダグラス・グラマンにも比類しうる、「構造腐敗」だと思う。つまり、そこでは、「リケン」が絡み、ヤクザであるとか、ケーサツ、さらには、チケンまでもがクビを突っ込んで、「ジケンの揉み消し」を図った、「ケンリョク犯罪」の構図が、ハッキリと見て取れるんだ。ワシ、思うんだが、押尾もそうだが、のりピーに関しても、あのワケのワカんねえリケン塗れの弁護士兄弟が、ウラで糸を引いておったんだろ。全然、マトモぢゃねえんだ。
で、コイツは、ワシのジケン記者としての、「動物的嗅覚」なんだが、こののりピーと、押尾のジケンは、表向き、全く別個に存在しておるように見えるが、双方の地下茎を掘って行ったら、おそらく、どこかで根っこは、「ひとつ」で繋がっておるのではないかと見ておるんだ。それは、ヤクザと結託した「クスリ&性上納(=管理売春)」のシステムだと思う。だから、映画だ、芝居だ、歌だってのは、「オモテの稼業」に過ぎず、ウラで「カネづる」になっておるリケン山脈の本質は「クスリ&管理売春」なんだと思う。たぶん、ケーサツやケンサツのURAGANEと同様、「システム」として、ビッシリと出来上がっておるんだと思う。だから、「顔出し」で内部告発できんようにするため、「クスリ漬け」にしてるんだと思う。そうやって、クスリを売りまくれば、また、カネを毟り取れるんだからな(笑)
確かに、今回の件で、渡邉裕二は、よう書いておったとは思うが、のりピーと押尾を比べたら、雲泥の差だからなあ。エイベックスなんて、所詮、新興勢力っていうか、「成り上がり」で、ここんところ、ギョー怪のパイを独占しておったんだろうから、そりゃ、既成勢力からしてみりゃ、「ぬあんだ、この野郎!」ってところだろうし、その意味では、結果的に、渡邉が果たした役割ってのは、エイベックスに対する「噛ませ犬」なんだよなあ。
それと、芸能怪に関していうと、ケーサツとのズブズブってのは、まあ、サメや平沢勝栄といった、自民党の国怪議員を通じてだろうが、桜田門の本体はもとより、所轄署レベル、例えば、赤坂署とか、麻布署、池袋署とか、いろいろウワサは出ておるからなあ。そうなってくると、むしろ、コイツは「ジケン」なんだから、渡邉なんかでのうて、本来であれば、寺澤有が、突っ込んで、ペンペン草も生えんくらいに、抜きマクらんとなんとだが、うまい具合に、このタイミングで、あの『福田クンを殺して何になる』の方に、スルーしてしもうたからなあ。確かに、あの本を世に問う意味はあると思うが、ワシに言わせたら、あんな安田好弘とケンカしとる場合かってところだよなあ。自分のブログを持ってるんだから、今度の「構造腐敗」を抉ってだな、さらには、それを、「インシデンツ」か、その自分の版元から、本にするのが、「優先順位」としては高いと思う。それを言うんであれば、ワシに言わせりゃ、寺澤の野郎、うまいこと、「敵前逃亡」しやがったってところだよなあ。
#今日(10・17)upの紙のバクダン・電子版で、道警の「拳銃押収マシーン」こと、稲葉圭昭が、千葉のムショを出所して、「菱組織入りとの怪情報」を「字」にしておるが、稲葉はシャブの使用&所持で、「懲役9年」の実刑を食らっておったんで、まだ、「満期」は先なんだが、コイツは「仮釈放」がついたってことだよなあ。ってことは、三井環のオッサンに比べたら、まだ、「重要度」が低いんだなあ。稲葉なんて、拳銃押収、シャブ密輸なんてのは、ヤクザと結託して、「二人三脚」っていうよりも、稲葉が、そうしたヤクザ連中を「使うておった」んだからなあ。稲葉は、泳がせソーサと称して、「シャブの密輸」は見逃して、その次に入ってくる、大量のチャカを確保しよとしておったんだが、そのときのシャブが、ぬあんと、約130キロ(末端価格約150億円以上)、大麻約2トンだったってんだよな。稲葉は確か、極東会の連中と組んでおったんだったかな。
で、この約130キロのシャブは、泳がせソーサってことで、「見逃した」んで、そのまま、ニッポン国内に流通してしもうたんだよなあ。ちなみに、約130キロってのは、1回の密輸としては少ない方だってんだよな。だから、のりピーが使うておったシャブも、ひょっとしたら、このとき、稲葉が見逃して、ニッポン国内に入ってきたヤツかなあ。しかし、稲葉が「顔出し」で、そこいらのことを喋ってしもうたら、サッチョウのチョー官以下、刑事局長やら、何やら、全然、関係者のクビが飛ぶからなあ。寺澤有、光市の福田クンもええけど、こっちの方のサツネタに突っ込んでこいや。コイツは、「字」にすれば、カネになる(笑)。ここは、インシデンツから、『稲葉、独占手記』を出したら、どうや? この件について、稲葉は、まだ、ほとんど喋っておらんからなあ。
#しかし、長崎のQちゃんが、その澤田三帆子を通じて、超ズブズブの、コリンシアンパートナーズを運営する公認会計士、中澤改メ中村秀夫が関与しておった、グッドウィル絡みの、人材ハケン大手「クリスタル」株の買収劇も、その仕手戦介入だけで、383億円もボロ儲けして、うち、中村の取り分が「180億円」かあ。で、脱税、すなわち、法人税法イハンに関わる「所得隠し」は、「50億円以上」に上ってるのかあ。とにかく、タイホ状の出ておる、この「本件」だけでも、ごっついジケンなんやなあ。しかし、チケンは、わざと、この中村を逃がしておるんかいなあ。さっさと、香港に乗り込んで行ってだな、この税金ドロボーの中村のおやぢをフン捕まえて来いってんだ。連中は、ちょーかつにタカりまくることしか能がねえんだから、せめて、給料分ぐらいの仕事をしろ、このアホンダラが! ははあ、そうか、ソーサのポイントは、この中村のおやぢが、クリスタル株売買でゲットした、「180億円」のアブク銭の行方なんだな(笑)。ここから、あのQちゃんが超ノリノリだった、千年の杜が狙っておった、露西亜のソチ冬季五輪関連の「人工島建設計画」にも、流れてるんだな。こんなもん、Qちゃんも、当然、タカっておるに決まってるが、コーサク資金として、いろんなところに流れておるんだろうなあ。東京シンブンが「字」にしておった、「元自民党カンジ長の元ヒショ」が関与した、ウジャウジャしたカネの流れも、「出所」は、たぶん、このあたりからなんだろうなあ。
#それで、三井環のオッサンだが、また、最近、神戸の自宅に手紙を書いて寄こしておっていて、その「仮釈放」を巡るドタバタ劇について、いろいろと書いておるんで、以下、その内容をUPする。書いた日付は、「09・10・9」で、コレを読んでおると、本人は、この「6月中」には、仮釈放で、間違いなく、シャバに出れるもんだと、思い込んでおったようなんだよなあ。
(9月11日付けで書き上げた)「法務省関連組織の改革案」において、(私の仮釈放を巡るドタバタ劇については)骨子を述べたが、詳細を明らかにしていきたいと思う。
2月25日、刑務官から、「反省文」の用紙を手渡され、「委員会に提出する重要な書類なので、よく考えて書いて下さい」と言われ、3月2日に提出をした。
「委員会」とは、「関東地方更正保護委員会」のことで、更正保護法第39条の規定により、仮釈放の決定をする。
3月23日、刑務官が独居房に来、「6月上旬に部屋を替わるから、もうすぐだから、早かったね。頑張るように…」と言われ、開花寮に入ることが分かった。開花寮というのは、仮釈放される受刑者だけを集めた開放施設で、入寮すれば、2週間前後で仮釈放されるのである。従って、仮釈放は、6月中旬頃になる。
上記の話は、独居房が静かで、声がよく響くため、同じ工場で作業している、すぐ近くのN受刑者にも聞こえたらしく、翌日の作業時間にNから、「もう仮釈放ですか。良かったですね」と言われた。Nには、その後、何かあれば、その都度話をするようになった。従って、静岡刑務所が、委員会に対して仮釈放を許すべき旨の申し出をしたのは、3月23日以前となる。刑務官はもちろん、委員会が仮釈放の決定をすることを、充分認識した上での話である。申し出をしただけなのに、「6月上旬…」等と話をすることはありえない。地方委員会が、6月中旬頃、仮釈放をする予定だったのだ。それ以外に考えられない。
私にいつも声をかけてくれていた処遇部長が、4月1日付で異動になったことを、4月中旬頃、刑務官から聞き知った。この部長は、「早く仮釈を」、「三井、辛抱しろよ」と、何度、声をかけてくれたことか。一面識もない人なのに、涙が出た。なぜかというと、私の事件の真相を、理解してくれていると、思ったからだ。
4月19日頃、他の刑務官から、「八王子に眼底検査に行くから、これが最後になると思うので、よく診察してもらうように…。もうすぐだから、頑張るよう…」と言われ、4月20日、八王子刑務所に行き、眼底検査をしてもらった。医師から「3ヵ月後にまた検査をするので」と言われたので、「いや、仮釈になるかもしれません」と言うと、「ああ、それじゃあ、外で観てもらってください」と言われた。ところが、仮釈にならなかったため、7月9日、8月31日と、八王子に行く羽目になった。
5月7日、静岡の医務課で、糖尿病の診察があり、ヘモグロビンが、7・4から6・4と正常値に近い数字になっていた。医師は、「いやあ、よくなったですね。刑務所サマサマですね。出てからが問題です。アルコールも、食事もね」と言われた。看護師数名からも、別の機会に、「もうすぐだね。それまでに、もう1回、血液検査をしておくので、検査する日を連絡してくれませんか」と言われた。その意味は、仮釈放の日時が決定(=開花寮に入寮)すれば、教えてくれということだと分かった。
そんなこともあって、私は切手、便箋等の物品購入も、6月まであれば充分だと思って、購入の申し込みをしなかった。
5月11日午後2時頃、静岡の処遇担当官から、作業場の前の廊下で面接があり、「重大事件ですので…。前回の反省文を、反省に重点を置いて書き直してくれませんか。その意味は分かってますよね。一度、書き直してもらって、それを見て不十分なら、また、書き直してもらいます」と言われた。
私は、それを聞いて、仮釈放が駄目になったと、すぐ思った。委員会の面接が、5月中旬頃だと聞いていたが、その2日後の13日と14日に、他の受刑者の面接があった。私の場合、委員会は了解していたのに、「どうしてだろう?」と思ったが、クレームをつけたのは、検察サイドしかありえないと思った。
また、処遇官の言うところの、書き直しの点が、どの点であるかも、すぐに分かった。3月2日付の反省文には、「検察の裏金づくり」に関する事柄を書いていたからだ。それを読めば、検察サイドが激怒するであろうが、委員会にとっては、何も腹を立てることでもないからだ。その証拠に、3月23日、4月17日、5月7日と、スムーズに仮釈放に向けて進んでいたのだが、面会の2日前に、急にクレームがついたから、これは検察サイドしかありえないと思った。後述するように、私も仮釈放の求意見を付けた経験がある。
その日の夕方、刑務官が来た時に、「一体、どうなっているんですか。反省文はだいぶ前に提出しているのに、今さら何があったんですか。部屋は替わらないのですか?」と尋ねると、「とにかく、言われた通り、書き直しなさい。それでうまく行くから」と言うので、「部屋のことは、どうなったのですか?」と尋ねると、「そんなこと、言ったかな」と、とぼけた返事だった。当日夜、人間というのは弱いもので、早く出たい一心で、反省文を書き直した。
私は、戦前にあった「予防拘禁制度」を想起した。「思想転向をしないと、満期となっても予防拘禁する」という制度だ。私の場合は、「裏金づくりの追及を断念」という転向なのか。「書き直し」といっても、ある部分のみを削除するということなのだが、その削除する部分というは、次の箇所だった。
「ザ・スクープが逮捕当日の昼から取材・収録の予定であったが、その数時間前に、いきなり、何の弁解も聞かず、あのような事案で逮捕されたため、検察の組織的な裏金づくりの犯罪の発覚を免れ、これを隠蔽するための『口封じ逮捕』であると、公訴棄却の申し立てをしたが、それは歴史が解決するであろう」
「私は受刑すれば全て終わるが、他方、苦渋の決断をしたといわれる原田明夫検事総長は、裏金づくりの発覚を免れ、保身を果たしたものの、『心の痛み』は一生癒されることはないのではなかろうか」
「平成14年4月19日(逮捕は4月22日)の時点において、5月の連休明けに、朝日新聞東京本社が、(検察の)裏金づくりの犯罪を、1面トップで報道し、社会面で、私が現職のまま実名で一問一答形式で答え、それをもとに、民主党の菅直人氏が法務委員会で追及し、その過程で私を証人喚問し、裏金づくりを証言し、検事のバッジを外すというスケジュールであった」
削除したものを提出後、刑務官に聞くと、「上等、上等」と言われた。
削除した部分を、検察サイドが読めば激怒し、仮釈放等もまかりならぬと言うだろう。削除した部分は、いすれも犯罪事実そのものではなく、仮釈放かどうかという事柄ではない。それがゆえに、5月11日まで、何らの指摘もなかったものと思われるのだ。静岡の処遇官においては、ただ伝達しただけであって、何の責任もない。
5月28日、今西憲之氏(※在阪のフリーライター)の面会があり、「6月中旬頃、仮釈予定だったが、5月11日、クレームが入って駄目になった。検察サイドらしい。大阪地検には、大坪がいるからな。仮釈になると思とったので、物品購入をしてないんだけど、ニベアクリーム等差し入れてくれんかな」と話した。
大坪というのは、私の事件の捜査をした検事で(※「大坪弘道」のことで、渡真利忠光の調べを担当)、現在、大阪地検特捜部長をしている人物だ。7月中旬頃、他の刑務官に仮釈放のことを尋ねると、「こちらはもう、だいぶ前に出してますんで、何もすることはない。お手上げだよ。委員会がどうするかだよ」と言われてしまった。
7月21日頃、山口一臣氏(※週刊朝日編集長)に対し、手紙で、「5月上旬から5月11日までの間に、仮釈放の求意見書が、大阪地検に送付されていないか、調査してくれないか」と依頼した。というのは、高知地検次席当時、無期懲役受刑者の求意見書が、委員会から送付され、意見を回した経緯があったからだ。委員会から、逮捕、起訴した地検に対し、求意見書が送付されるのだ。しかし、次席検事を通算6年間やっていた間で、それはたった1件だけだった。
検察サイドからクレームが付いたことは、まず、確実だと思ったし、「重大事件」との認識のようだから、調査方を頼んだのだ。検察の組織的な裏金づくりの犯罪を隠蔽し、その発覚を免れるための口封じ逮捕で、起訴自体が違憲であると、真っ向から対決した事件なので、検察サイドに求意見を求めていると思った。
求意見を求めるのは、あくまで委員会の裁量だが、委員会は法務省保護局の所管なので、保護局長(検事)、その上司の事務次官(検事)らに、意見を求めた可能性もある。その場合は、「求意見書」という形式は取らずに、事実上、意見を尋ねて、報告書のような形にしているかもれない、と思った。
8月28日、房に来たとき、「6月はあんなことになったし、一体、どうなっているんですか。面接はあるんですか?」と尋ねると、「俺よりも三井の方が一番よく知ってのと違うか」と言うので、私が一番よく知ってるのは、「検察」なので、やはり、思っていた通り、検察がクレームをつけたのだと思って、「検察ですか?」と尋ねると、否定することなく、すぐ立ち去ったのだった。
5月11日、クレームをつけたのは、やはり、検察だった。誰であるのかは特定できないけれど、委員会が検事に意見を求めること自体は、違憲とはいえない。検事が「仮釈放は、まかりならん」と反対すれば、委員会としては従わざるを得ないからだ。なぜなら、委員会にとっては、かつては上司であったり、上司になる場合もあるわけで、同じ法務省の中の人なので、その意見に反して仮釈放するのは、絶対に不可能なのだ。仮釈放の決定権は委員会にあるのだが、実質的には検察が握っている。私の場合が、まさにそれで、これは検察権力による恣意的な濫用ではないのか。検察の力により、仮釈放の有無が左右されるのだから。また、上記の経緯は、Nら受刑者も5人ほどが知っている。
もし、私の事件について、裁判所が、公訴棄却や無罪判決を出していれば、どうなっていただろうか。その場合、検察の組織的な裏金づくりの犯罪を認定し、口封じ逮捕だったことも認定せざるを得ないのだ。そうなれば、当時の原田明夫検事総長以下、幹部検事約70名の懲戒免職、国民からの刑事告発、使った金の国への返還、検察OBへの波及、「けもの道」の対応に、森山真弓・法務大臣及び、小泉内閣への波及等、社会を振蕩させる、重大問題へと発展していたのだ。
そうなれば、検察機能は完全に麻痺し、検察への信頼も一気に失墜し、捜査もままならなくなる。そうなることを恐れた政治的判断(=判決)だったのだ。私を犠牲にして、検察組織を守るための…。
もし、裁判官が独立を守って裁判していれば、私が有罪になることはないが、その裁判官は、司法界から追放されるだろう。内部告発に対する見せしめだろうか。私の弁護人は、立小便をしただけで逮捕されるのではないかと、本気で心配したくらいだ。私の逮捕により、検察を恐れ、検察批判をする政治家も、ジャーナリストもほとんどいなくなり、それだけ抜群の効果があった。「裏金づくりを追及すれば、三井のようになる」と脅した検事もいたらしい。
民主党を中心とする連立政権は、「無駄使いを一掃する」というが、まず、犯罪を一掃してもらいたいと思う。警察の捜査費、地方公共団体の食糧費も、全く同じである。まだ、発覚していない他省庁の裏金にも、メスを入れるべきである。そのためのプロジェクトチームも編成すべきだ。原口一博・総務大臣は「無駄使い一掃に聖域はない」とまで明言している。しかし、また、検察を恐れて、従前のような対応をするのであろうか。検察の裏金づくりがあれだけ騒がれ、私も民主党議員と面談し、追及を約束したにも関わらず、誰一人、それをしなかった。千葉景子・法務大臣、副大臣、政務官は、毅然たる態度で、これに取り組むべきである。特に、千葉法務大臣は、「(検察組織の)暴走をチェックする」と発言しているのだから、(この検察の裏金追及は)最大の試金石というべきであろう。
私は懲戒免職処分され、額面約7000万円の退職金も支給されず、弁護士資格さえなく、被選挙権も、平成22年1月17日から5年間はない。他方、巨額の裏金を使った検察幹部は、裏金づくりを隠蔽したことによって、何の処分もない。当時の森山法務大臣は「検察の裏金は、事実無根だ」と言ったが、こんな不正義があるだろうか。かような社会が定着すれば、不正を告発する人は誰もいなくなり、官公庁には隠れた不正が横行し、がん細胞のように増殖し、血税を食い潰すことになる。自民党を中心とする政権は、検察の組織的な裏金づくりの犯罪を黙認し、彼らがそれをひた隠しにしようとする弱みを、逆に利用しようとした。現政権も、それに追従するのであろうか。
検察は検察のためにも、国民に謝罪するのが最善の道なのだ。私は、検察が国民に謝罪するまで戦うつもりだ。私は検察を愛している。生まれ変わるならば、また、検事になりたい。
#しかし、三井環のオッサンも、仮釈放用の反省文に、そんなことを書いた日には、赤レンガにしてみりゃ、「ぬあんだ、三井の野郎、懲らしめるために、塀の中に放り込んだのに、全然、反省しておらんぢゃないか!」って、是が非でも、「却下」だよなあ(笑)。こんなもん、大阪チケンの大坪弘道んところに、求意見を求めるまでもなく、垢レンガの本体の方で、NGだよなあ。やっぱり、「チョーA級」の政治ハンは、なかなか、シャバには出してくれんよなあ。ただ、モノは考えようで、今朝(10・18)の毎日が、無期懲役刑における、「マル特」のハナシを「字」にしておったが、こんなふうに、三井環のオッサンが、「政治ハン」として、謂れなき無辜の罪で服役させられ、問答無用に仮釈放を、垢レンガの横槍で、却下されたがゆえに、こうして、「仮釈放の闇」が、表沙汰になったわけだからなあ。相変わらず、デタラメがまかり通ってるんだからなあ。さらに言えば、受刑者の立場になって、その実態とか、待遇改善とかを訴えてくれる人間なんて、おらんからなあ。仮に、言いたくても、彼らは、それだけのことを言えるだけのコトバを持っていないと思う。政治家だって、金にも票にもならんから、無視だからなあ。確かに、オッサンにとっては、大変な服役にはなっておるところは、あると思うが、でも、決してマイナスばかりではないと思う。