大スクープ! コレが「最高裁の裏金」捻出のカラクリだ!(承前) |
#そのイージス艦「あたご」の衝突ジケンで、今朝(2月20日)の神奈川シンブンが、東京湾に遊魚船を出している地元の人の話として、「そこのけ、そこのけ、お国が通る」ということで、「そういった海釣りの小船は、海自の艦船には近づかないよう、避けるようにしている」というネタを掲載していたが、「さもありなん」だな(笑)。イージス艦「あたご」にガサ入れをした3管のホンブがヨコハマにあるのと、直接のソーサにあたるのは、横須賀海上保安部か、ジケンの「現場」は、確かに千葉県の南房総の沖だが、これから立件に向けて協議する横浜チケンも含めて、神奈川シンブンにしてみると、3管も含めて、自分んとこの「持ち場」だからな。だから、今後、朝、毎、ヨミといった全国紙のヨコハマ支局のジケン担当との、壮絶な「抜き合いバトル」が始まるわけや(笑)。まあ、当面はザイタクだろう。仮に関係者の身柄を取るという事態になるとしても、まだ先の話やな。くれぐれも、焦って、裏付けのハッキリしておらん「飛ばし記事」は打たんように<特にヨミ!
で、20年前の1988年7月に起こった「なだしおジケン」も、アレは遊魚船との衝突だったかな。要するに、海自の連中にしてみれば、「海の交通法規」なんて、「あって、なきがごとし」だろ。っていうか、付近を航行する他の民間船舶に対する「安全ハイリョ義務」などという発想なんて、そもそも、連中のアタマの中には、ないと思う。やはり、ここにある「モンダイの本質」とは、軍隊という「暴力装置」とは、いかなる存在か、ということだと思う。だから、この点に関する根本的な考察抜きには、何も見えてこない。もちろん、こうした暴力装置は、「ゼロ」であるに越したことはないが、現実モンダイとして、それをゼロにできるかというと、なかなか難しいモンダイだと思う。であるなら、それをいかに、コクミンというか、「主権者」の側に立って、コントロールしていくか、そこに「文民統制」の本質があると思う。例えていうなら、「原子力」をバクダンのような「核兵器」として使用するのではなく、発電など、いかに平和的なカタチで利用していくか、そういう視点と基本的には同じではないだろうか。たかが、「道具」の分際で、何をエラソウにしとるんだ、と思うな。この「ド腐れ自衛隊」が!
#で、週刊文春の08年2月21日号で、ボーエイ庁&自衛隊の「組織的な裏金づくり」を実名告発している、陸自の元会計監査隊幹部の加藤好美・元1等陸尉だが、この人はじつは、フライデーの04年12月17日号、05年1月21日号、同5月27日号、さらには、月刊現代の06年3月号で、既に「実名&顔出し」で告発しとるんだな。ただ、その「防衛キミツ費の裏金流用」の部分については、やはり、今回の文春で「初めて」オープンにしとる。やっぱり、「カラ出張」や糧食費の「水増し請求」なんかと違うて、「防衛キミツ費の裏金流用」の部分は、全然、アンタッチャブルだったんだなあ。ちょうど、ワシもその頃、『日本の裏金(上、下)』(第三書館、07年2月刊)書き下ろしのための取材をやっておって、ボーエイ庁はワシの「持ち場」ぢゃないんだが、「ピン」と来るものがあったんで、「参考資料」として、記事のコピーを取っておいたんだな。やっぱり、「念のため、とりあえず、手元に置いておく」ってのは大事だな。どこで、どう「生き返るか」わからんからなあ。これらの前の記事を読むと、オモロクて、自衛隊の裏金カルチャーとして、「裏金」のことを「ビール券」と呼んでるんだな。オモテの予算をとりあえず執行したことにしておいて、ウラに回す際、キックバックのときに「ビール券」で還元させることが多いようなんだな。ちょっと、他の役所にはないカルチャーだと思った。
#そのボーエイ庁&自衛隊の組織的(=ハンザイ的)な裏金づくりを告発した、陸自・会計監査隊幹部だった、この加藤好美・元1等陸尉というのは、02年8月に、身内の警務隊に、ハイニンなどの容疑で、いわば「デッチ上げ逮捕」されておったんだな。水戸チケンの処分は、不起訴処分(起訴猶予)だったんだが、それと同時に、この人は自衛隊を懲戒解雇(=クビ)になったんで、その「処分撤回」を求めて、古巣とヤリあっておったんだが、ラチがアカンということで、サイバン所に訴えたんだが、東京コーサイでも去年(07年)11月、却下されたんで、最高裁に上告し、その今年(08年)の1月8日付で、最高裁に出した「上告理由書」の中で、ついに、ぬあんと、「防衛キミツ費の裏金流用の実態」を明らかにした、というわけなんだな。
ただ、ワシ、ここでタイミング的にピンと来るのは、「02年8月」という「時期」やな。というのは、時間軸で言うと、三井環のオッサンの「口封じタイホ」(02年4月22日)に始まり、ほいで、「ラスプーチン&ムネムネ」の国策タイホ(同5月━6月)に繋がっていく時期で、タイホ前に、その身内の警務隊からガサをかけられたのが、タイホ約2カ月前の02年6月のことやから、コレが、また、ピッタシ重なるんだな(笑)。まあ、こうやって、「お上」(=権力最中枢)に歯向かう人間は、見せしめ的に「吊るし上げる」ということやな。うーむ、じつに「わかりやすい」図式だな。ちなみに、この加藤氏が、最初にボーエイ庁に懲戒処分の撤回を求めたときのチョー官が、ぬあんと、石破のおやぢなんだな。妙に因縁めいてるな。うーむ、フライデーの1発目の記事のとき、石破のおやぢは、「知らぬ、存ぜぬ」と逃げておったのか(笑)
#たまたま、最近、古本屋を覗いたら、梶山季之の『日本の内幕・ノンフィクション選集①』(徳間文庫、1985年)が二束三文の値段で売られておって、思わず買うてしもうた。ネット上のアマゾンなんかでも、値段みたら、ぬあんと「1円」や(笑)。この梶山については、ワシなんかより、ずっと若い世代は、もう知らんだろうが、かつて、週刊誌のトップ屋として、名前を売っておったブンヤやな。人生の後半は「フィクション」に転向し、どちらかというと、『色魔』をはじめとする作品群から、「エロ小説家」のレッテルが貼られているが、その『日本の内幕』のいちばん最初に出てくるのは、月刊「宝石」創刊号でもある、1965年(昭和40年)10月号に掲載された、「スカイ・ドラゴン作戦」という、「ボーエイ庁&自衛隊」の極秘・日米合同実戦計画のスッパ抜き記事なんだよな。例の「三矢計画」よりも少し後に、オモテに出たものだが、コイツは、制服組が、アメリカ様の指示のもと、「中国・北朝鮮」を仮想敵とした綿密な自衛隊出動計画なんだが、なかなか、オモロイ。で、ワシ、「持ち場」ぢゃないんで、全然、知らんかったんだが、この「ボーエイ庁&自衛隊」における、ナイキョク(=背広組)と制服組との間の「断絶」という、「溝」っていうのは、外の人間が思っている以上に、「ある」と、この本を読んで痛感した。例の「イージス・あたご丸」の件で、「一報」も含めて、機微に触れる「核心情報」が、「上」に上がってこないということが、言われておって、石破のおやぢもそのようなことを言ってるようだが、あの苦虫を噛み潰した表情を見るにつけ、まったく、「ウソ」でもないんかなあ、と思った。しかし、石破のおやぢは「内部における情報隠しがバレたときは、自分のクビを出す」とまで言い切ってしもうたから、コレはいよいよキナ臭くなってきたなあ。最近、石破のおやぢは、妙に「人間臭い顔」になってきてんだよな。
で、この梶山の「スカイ・ドラゴン」のスッパ抜きが、「ホンモノ」だった証に、その翌年(1966年)、当時、週刊新潮に連載していたエロ小説「女の警察」がワイセツ容疑で警視庁に摘発され、罰金刑を食らっておるんだな。「宝石の借りを新潮で返した」ってわけや。そういえば、前、鈴木紅琢磨のオッサンと酒を飲むと、クダを巻きながら、よく、この梶山季之のことを言っておった。まあ、本人は梶山のような「エロ小説家」を目指しておるんだろうがな(笑)
#そのムネムネに対する昨日(=2月26日)の東京高裁判決だが、まず、そもそも東京コーサイ自体が、日本のサイバンショの組織機構において、「大日本帝国最後の砦」と言われているだけに(例えば、村岡兼造の1審無罪判決も、この東京コーサイで引っ繰り返っている)、「控訴キキャク」は十分に予想されたことで、まあ、驚くにはあたらない。「想定の範囲内」だな。で、ワシはこのムネムネのジケンは直接取材しておらんので、細かい「機微」は知らんのだが、その「判決要旨」を見た感想を述べる。
大きくジケンは、「やまりんジケン」(=あっせん収賄罪)と「島田建設ジケン」(=受託収賄罪)と2つあって(ちなみに、キソされたのは全部で4件か)、このサンズイ2つに関して、最大のミソは、「贈」の方が「公訴の時効」を迎えておるんだな。だから、検察側にいいように、いくらでも調書が巻ける。あの三井環のオッサンをハメた渡真利忠光の供述調書のように。で、判決要旨を見ていくと、ムネムネ側の反論で、島田建設ジケンでも、やまりんジケンでも、「贈」の側の供述が、ソーサ段階と公判で一転しとるんだな。ポイントはそれをサイバンショがどう判断するかなんだが、結局、コウサイも、ソーサ段階での「贈」の言い分を丸呑みしたということだな。ムネムネの方は、ソーサ段階から、サンズイについては一貫して否認、しかし、「贈」の方は翻り、例えば、島田建設ジケンの方では、昨年(07年)末に出した上申書では、「現金授受」も「請託」も否定しとるというんだよな。コイツは、ある意味、スゴイことだよなあ。で、やまりんジケンに関しては、実際に林野庁に口利きしたのは、あの「松岡利勝」だったと、ムネムネ側は主張してるんだな。ただ、コレは「死人に口なし」で、本当のところはワシにもわからないが、ひょっとして、生きておれば、腹をくくって「真実」を述べた可能性はあると思う。だって、自殺直前に、松岡はムネムネと会うとるわけやしな。しかし、タタカイはまだ、これで終わったわけではないし、「最終ラウンド」がまだあるのだから、やはり、本人が一貫して、「冤罪」(=無罪)を主張している以上、ワシはそれを信じたいと思う。
#ほいで、例によって、久間のおやぢだが、長崎市長・伊藤一長を射殺した、菱直系の水心会の会長代行だった城尾哲弥とのズブズブ話が取りざたされておったが、この他にも、福岡県の田川を拠点とする「太州会」というヤクザ組織とも、もの凄くディープなカンケイを構築しておるんだそうだ。この太州会は、おそらく「炭鉱ヤクザ」の末裔だと思うが、ただでさえ、気性の荒い「九州男児」に加えて、地元では「すぐ、人を殺す」ということで、「ヤクザの中でも、チョー過激派」と恐れられていて、こうした「暴力装置」とのズブズブが、「久間リケン」の核心にあるといっても、過言ではないだろう。ちなみに、週刊新潮の07年2月15日号が書いた、丸石自転車の増資疑惑ジケンのもみ消しにかかわったとして、久間のおやぢに加えて、「久間調査会」の名詞を持ち歩いておった「駒栄博志」のことが取り上げられておったが、聞くところによれば、この駒栄なる人物は、単なる「使い走り」のレベルらしいな。ま、公共工事関連のズブズブについては、久間のおやぢってのは、ホンマ、いろんなところに「人脈」があるで(笑)
#おっ、開店まる3年で、1000億円近い赤字を抱え込んでしもうておるイシハラ銀行、焦げ付きが86億円に達して、経営破綻に陥っておる貸付先も600社に上るのか(笑)。今朝(3月7日)の朝日、産経が1面アタマ、毎日が1社のアタマで、ヨミも1面に突っ込んどるなあ。設立の時点で、貸し渋りは既に収まっておって、おまけに「無担保、無保証で融資OK」か。平和相互銀行、イトマン、石橋産業、丸石自転車、挙げていったらキリがないが、ボンボンが財布にたんまり札束を突っ込んで、言われるがままにポンポンと弾むんやから、誰が見ても、ヤクザ筋のいいカモになるわなあ。ワシがもしヤクザやったら、フロント企業を使い倒して、このイシハラ銀行には、タカリマクリンスキーやなあ。ま、今後、経済ジケンに展開するかどうかはわからんが、ただ、イシハラのお爺ちゃんも、ちょっと、コイツは任期満了までは持たないんぢゃないかなあ。まあ、来年(09年)の夏が都議選やから、とりあえずは、そこまで「持つ」(=「持たせる」)のかなあ。永田町の政局動向も睨みながら、しばらく、注視していく必要があるな。
#関西ネタなんで、東京本社版発行の「紙」では、扱いが小さいか、もしくは、ネグっておったが、ワシが見た限り、毎日の3月11日朝刊が2社の見出し3段で処理しておったが、大阪市で「計2億8000万円の裏金流用」について記したチョーさ報告書を10日に公表しとるのか。発端は、この2月、東住吉区役所のセンキョ担当部署での発覚か。ま、一言で言えば、市長が平松邦夫へと替わった"政権交代"の賜物やな。やはり、「空気」が入れ替わらんと、こういう膿は出てこない。その意味で、東京都のイシハラ銀行の乱脈融資というか、怠慢経営も、「長期政権の膿」が、間違いなく背景にある。そこからくる「緊張感のなさ」が、金銭に関してルーズになっていくというわけやな。
それと、これも自治体の裏金バナシで、扱いは全然、悪いんだが、同じ毎日の3月9日朝刊2社の2段の扱いで、山梨県は増穂町というところで、少なくとも30年以上にわたり、「歳計外現金」などの名目で裏金を県内の金融機関に預け、その総額が利子を含めて約1億円に達していたと書いておったな。ここも去年(07年)の8月で町長が新しく替わってるんだな。でないと、なかなかこのテの話はオモテに出てこんからな。ちょうど、モリカズが東京チケンにおった頃、内偵しながらも、伊藤栄樹(=当時のソー長)も指示でジケンを潰された、福岡県は苅田町の住民税裏金流用ギワクを彷彿とさせるな。あのときは、確か当時、町長だった尾形智矩の町長3選の「資金」もココから出ておったのをモリカズは突き止めておったが、ある意味、コレはチョー正しい「裏金の使い方」とも言えるがな(笑)。しかし、この酷税の確定申告の時期に、払税者(=主権者)はもっと本気で怒らんとアカンわな。でないと、ナメられるだけや。
しかし、山梨県の増穂町の話は、各紙の甲府支局は、もっと徹底的に調査報道すべきだ。こんなもん、まさに、「特捜案件」だからな。ネットでケンサクすると、毎日、ヨミの甲府版では記事が出ておったが、全然、「独自取材」がないな。こんなもん、ほじくり出したら、物凄い膿が出てくるからな。各社の若手キシャは、ここで踏ん張って、もっと、特ダネをスッパ抜いてだな、本社の連中に注目されて、社会ブに引っ張ってもらわんとだな。こういう「特捜案件」は、現場のキシャの取材力もさることながら、兵隊を動かすデスクの力量も大事なんだな。デスクがジケンを知らんアホだと、せっかく、若いキシャがいいネタを持ってきても、うまく「字」にならんで、紙面に反映されんからな。ワシが替わりに「甲府支局のデスク」に赴任したいくらいや(笑)
#そのイシハラ銀行の、焦げ付き額がトータルで180億円(中小零細がほとんどか)、で、融資全体に占める不良債権比率が、ぬあんと、「13%」だって! 通常の銀行で、せいぜい、「2━3%」っていうから、まあ、こうやってポロポロと出てくる数字を見るだけでも、コイツは想像以上に事態は深刻だという気がする。もう、イシハラ銀行に「使い道」がないんであれば、この際、思い切って外科手術で「膿」を出し切って、「処分」してしまった方が、後々、ラクになれるんだろうがなあ。そもそも、あの銀行に「再建できるメド」って、あるのか? もう、あのイージス・あたご丸同様、臨機応変に対応する「手動による舵取り」が、あのおぢいちゃんには無理なんだろうなあ。今、必死に守ろうとしとしとるのは、「イシハラ銀行」でのうて、あのおぢいちゃんの「メンツ」だからな(笑)。トーキョウ都民、可哀想だなあ。全部、その尻拭いは「都税」からの持ち出しだからな。しかし、トミンは、ホンマ、おぢいちゃんには、優しいよなあ。
#3月16日付け朝刊の神奈川シンブンは1面アタマ、東京も3面で扱っておったから、コレは共同原稿か、ボーエイ庁が「防衛キミツ費の裏金流用モンダイ」で、「各所属ごとの具体的な金額を求めないなど、内部チョーさを放棄したままになっている」か。そんなもん、アタリマエぢゃないか! この防衛キミツ費は、たまたま共同が「字」にして、新聞沙汰になってしもうたんで、しょうがなく、「内部チョーさをするフリ」で済ませて、あとは「ウヤムヤー」でフェードアウトするように、狙っておったに決まっとるからな(笑)。「内部チョーさ」なんて、最初からやる気なんて、ないがな。よく、バカなロンセツ委員が、こうした不祥事が起こると、したり顔で「組織に自浄作用はないのか」と、鬼の首を取ったように、マスカキ原稿をよく書いておるが、「自浄作用」なんてあるわけないだろ。あーあ、ワシもこのような「ロンキャク」になって、ラクして高給を貪れる、ご大層な身分になりてえもんだな。しかし、そういうラクを続けていくと、脳みそは間違いなく「劣化」の一途を辿る。
#その田舎の自治体における「裏金噴出モンダイ」でいうと、山梨県の増穂町にとともに、和歌山県の、最近、合併でできた紀美野町の「旧・美里町」というところでも、今、大騒ぎになっておって、この3月14日に町議怪が、「100条委」の設置を決めておるんだな。こういうのは、ネットで各地方版の記事もupするようになったんで(たぶん、全部ではないと思うが)、いろいろと見ていくとケンサクで引っかかってくるな。その増穂町では、「収入役」が、監査委員の事情聴取に応じる、応じないとかでモメとるようだが、この収入役はオモテの予算執行の「金庫番」ではあるが、だいたい、裏金流用の際も、この収入役が、その「金庫番」を兼ねておるケースが多いな。モリカズが内偵しておった福岡県の苅田町の住民税流用ギワクでも、当時の「収入役」が、町長である尾形智矩の指示で動いておったわけやし、あと、01年に高知県の土佐山村でも、収入役の巨額公金横領ジケンが発覚しておるが、この「収入役」というのは、キーポジションやな。その裏金づくりについては、首長の意を体して行うこともあれば、自分の遊興費を捻出するために、勝手にジャンジャンやったり(もっとも、ウマい汁は首長にもちゃんと吸わせておるだろうが)、いろいろだろうなあ。ワシも東京新聞のTOKYO発におった96年、千葉県の館山市で、まあ似たような話だが、歴代収入役が3代にわたって、NTT株を公金で勝手に購入した結果、約4億円もの大穴を出しておったというネタを「特捜案件」としてスッパ抜いたことがあったが、このテの話はほじくり出したら、まだ、ボロボロと出てくると思うな。「地方分権」もいいが、こういう話を見てると、「痴呆軍閥のデタラメ」って感じがするよなあ(笑)
#今日(3月18日)発売の週刊朝日が、「イシハラ銀行の放漫経営モンダイ」について、いろいろと書いておったが、アレを読むといろんなウラが見えてくるな。しかし、あのイシハラのおぢいちゃんは単なる「オーナー」ってんではなくて、かなり細かいところの報告も「下」から上げさせて、自分でいろいろと「決裁、指示」もちゃんとやってたんだって感じだな。それと、コイツはイシハラがブチ上げた「外形標準税騒動」からの因縁で、ある意味、「大銀行vsイシハラ」の「政局」という側面もあって、大銀行の「貸し渋り解消」ってのは、「対イシハラ」へのリベンジという意味もあるのか(笑)。んで、いちばんわかりやすかったのが、「400億円投入」の算出根拠だが、ここで400億ブチ込めば、とりあえず、何とか、「あと1年」は持つんだってさ。来年(09年)の秋、確か10月だったか、IOCの総怪があるんで、そこでぬあんとか「東京五輪」の開幕権をゲットしたいがために、ぬあんだってさ。しかし、最早、ここまで来ると、必死に「椅子」にしがみつこうとする、おぢいちゃんの「老いの妄執」以外の何物でもないよなあ。
#ほいで、その「イシハラ銀行・乱脈融資モンダイ」で、今朝(3月19日)の毎日が書いておったが、05年4月の開業直前に、その「目玉商品」である、中小零細向け融資の「無担保・無保証枠」の上限を、1件「2000万円」から「5000万円」に引き上げておったのか。しかし、この「変更」は、どういう「意志決定」を経てなされたんだ? 何か、バタバタと、突如、決まったって感じがするよな。「指示」が「上」から降ってきたってことはないのか(笑)。ワシ、大銀行の貸し渋りによって、本来、生き残れる筈の中小零細企業を救済するため、自治体が金融機関を設立して、コトに当たるという、「方向性」というか、「志」は決して間違っていなかったと思う。しかし、古い欧州の諺にある、「地獄への道は、善意で詰まってる」のように、人間、カネが絡んで、「欲」がもたげて来たら、そんなもん、すぐ、「悪意」へと転換するがな。だから、「貸し手」の側は、余計、1件1件の「審査」をシビアにして、そこで、「本当に救済すべき企業」を見極めなければならなかったんだな。当然、カイシャのバランスシートも徹底的に調べ上げて、現場に乗り込んで、経理担当、営業、そして、専務、社長とも直で会って面談してだな、そうした諸々の情報を勘案して、「貸す」か「貸さない」か、という決断をせなアカンからな。
そうした中小零細企業(もっとも、大手でも同じだが)の経営が傾くっていうのは、そもそも「放漫経営」に原因があることが、少なくないからな。例えば、社長が外でオンナを作って、そこにカイシャのカネを注ぎ込んでおったりとか、あと、カイシャでのうて、「社長個人」でワケのワカらん巨額の借金を抱え込んでおるとか、そういう部分も徹底的に調べ上げて、「このカイシャは本当に再建可能性があるのか」ということを判断して、最終的に「貸す」か「貸さないか」の決定を下さなければ、今回のような「結末」はある意味、わかっていた。平和相互銀行の例を出すまでもなく、民間の銀行ですら、「食い物」にされておるんだから、それが、「予算執行」に大甘のお役所であれば、「先」は見えておるよなあ。しかし、トミンはあのおぢいちゃんに、甘いよなあ。本当に東京トミンはバカだよな。
#その「イシハラ銀行・乱脈融資モンダイ」で、今朝(3月21日)の東京が1面アタマで書いておったが、06年に宇都宮の食肉卸業者の「牛肉偽装」が発覚した翌日に、ポンと無担保・無保証の5000万円を融資か(笑)。コイツは「融資」なんかでのうて、「供与」だよなあ。で、ヨミの記事だと、このイシハラ銀行の「ザル融資」で、「都議が口利き」か。コレも「さもありなん」だな。おぢいちゃんと「共犯」のカンケイにあるから、それを糊塗するためには、都ギカイも、とにかくここで何が何でも400億円をブチ込んで、ザル融資の実態を「隠蔽」するしかないんだろうなあ。ワシ、オモロかったのは、毎日が書いておった「自動審査システム」で、今、消費者金融の自動貸し出しなんかもそうなんだろうが、機械にいろんな「数字」を打ち込むだけで、「融資限度額」を弾き出してくれるソフトがあるんだな。まあ、イシハラ銀行の場合は、そのモニタリングもマトモにやっておらんかったってことらしいが、逆に担保も保証人も取らない「貸付」ってのは、それだけ融資担当者の「目ヂカラ」が問われるんだよな。
日本の経済システムでは、「商社」が、ある意味、こうした中小零細に対する「金融機能」を果たしていたところがあるんだが、それは商社が銀行から代わりにカネを借りてきたり、また、決裁の際に「時間」を稼いでやるなどし、いろいろと目を瞑ったりとかの配慮をしてやったりとかがあったんだが、そうした人と人との「つながり」を通して、いろんな情報を交換したりして、カイシャを育てたりとか、立ち直らせたりしてきた部分もあったのだと思う。また、地を這うように預金を集め、さらに、それを貸し付けている、地域の信用金庫の営業マンなんかも、たぶん、同じではないかと思う。「機械化」「PC化」もいいが、そういう安直な方向に流れることで、ニンゲンは大事なものを失ってきているんだろうなあ。