大スクープ! コレが「最高裁の裏金」捻出のカラクリだ!(承前) |
#コイツは共同の抜きネタで、今朝(12月16日)の神奈川は1面アタマ、国内で共同電を使っておる東京も1面の左肩で扱っておるが、「ボーエイ庁の報償費、架空領収書で裏金化」「年数千万円プール、年1億6千万円」「組織ぐるみ不正経理」か。いよいよ出てきたなってカンジで、こんなもんをシンブンに書かれるようでは、福田内閣は持たんの(笑)。そう長くはないだろう。まあ、自分で言うのも何だが、日本を代表する「裏金モンダイのエキスパート」が、ちょうどワシの『日本の裏金』(第三書館)の宣伝とも合わせて、時を同じくして、「チョーカツ」こと、法務・検察の裏金である「調査活動費」の実態を、実名で内部告発する直前に、口封じタイホされた三井環のオッサンの奥さんの手記『ほんとに検事の奥さんですか?』が、同じく第三書館から刊行されたばかりでもあるんで、この2つを「セット」で大営業展開する意味でも(笑)、少し、薀蓄を言わせてもらう。
まず、このボーエイ庁も、戦前の軍部の「キミツ費」の系統に属しているもんだから、通称として「ボーエイ庁のキミツ費」と表現しても、まったく、差し支えない。むしろ、「官房キミツ費」や「外交キミツ費」と同様、「防衛キミツ費」と表現した方が、読者にもピンと来るし、わかりやすい。もちろん、予算上の正式名称は「報償費」だが、コイツは戦後、GHQの指示によって、戦前のキミツ費が廃止された際(そのとき、キミツ費が計上されておったのが、首相官邸、外務省、司法省、内務省警保局、そして、軍部だった)、その「キミツ費」に代わる名称として、泥縄式に、当時の大蔵官僚がネーミングしたのが、この「報償費」などという、奇妙奇天烈な名目の予算費目だからな。要は、「何に使ってもいい、融通の効くカネ」のことや。なお、この戦前のキミツ費のうち、司法省の分は、「チョーカツ」と名前を変えて、戦後にも生き残ってきたということや。
で、防衛キミツ費に関しては、腐れ法務・検察のチョーカツと同様、そのほとんどが「デタラメ」に使われてきたとみて、間違いない。裏金化のプロセスも、偽の領収書を作成し、架空の情報提供者に支払ったことにしておいて、会計検査院の検査もパスしてきたってんだろ。もっとも、ボーエイ庁も、あの水戸黄門サマの印籠みたいに、「防衛キミツぢゃあー」って拒否すれば、腐れ検察の場合と同様、それ以上は「使途」について、アレコレと追及してくることもないからな(笑)
で、防衛キミツ費は、どんな会計システムになっていたのかなあ。ワシの分析では、「検察型」と「警察型」があって、「検察型」だと、検事正や検事長、検事総長といった各組織のトッツだけがコントロール権を持つというタイプ。それに対し、警察型は、各所属ごとにプール金の溜まりがあって、「広く、薄く」裏金が回っているというタイプ。もちろん、所属長のランクが「上」になればなるほど、その甘い汁をイッパイ、吸えるようになる。だから、外務省の外交キミツ費は、どちらかというと、「警察型」かな。その意味では、腐れ法務・検察のチョーカツのように、「組織のトップ」のみが、裏金を完全にコントロールできるシステムというのは、役所のカルチャーとしては、チョー珍しい(笑)
で、記事によると、東京チケンが今度の守屋ジケンで、本庁にガサをかけた際、そうした防衛キミツ費の「ウラ帳簿」も入手したってことか。こんなもん、腐れ検察が、自分たちでさんざん同じことをやってきとるんだから、「手の内」なんて、全部、知っとるからな(笑)。ワシ思うに、赤レンガにも、「ジム次官枠」「刑事キョクチョー枠」「官房チョー枠」があったから、おそらく、ボーエイ庁にもあったと思う。おそらく、守屋は「ジム次官枠」は持っていたと思う。金額はどれくらいだろうなあ。ま、年間1000万円ぐらいのもんかなあ。チョーカツの各チケン、コーケン、サイコーケンの配分額の一覧表のワシの『日本の裏金』(下)の「検察・警察編」に収録しとるんで、詳しい数字は、そっちを参照して欲しいが、三井環のオッサンが、まだ、匿名の段階で内部告発する直前の98年度で、いちばん額の大きかった東京チケンで年間、5000万円を超えておったからな。田舎の小チケンでも、数百万円は付いておった。コイツがみんな、全額が、検事正が自由に使っていい「裏金」に回っておったんだからな。
あとだな、裏金捻出のカラクリとしてだな、カネは組織のトップである「取扱責任者」が会計課から一括して、受け取ったことにしておいて、その「取扱責任者」が毎月、そのひとまとめの領収書を書いておいてだな、「その先の使途」については、「ボーエイ機密」と称して、会計検査院の検査には立ち入らせないようにしておったと思う。いちおう、各所属で、架空の領収書をかき集めて、「オモテの会計書類」は作っておるが、まあ、会計ケンサ院も、「そこまで見せろ」とは言わん(笑)。で、「取扱責任者」は、各チケンで言えば、「検事正」、内閣カンボーだと、「官房長官」やな。そやから、ボーエイ庁の本庁では、たぶん、ジム次官が「取扱責任者」となっておるんぢゃないかな。だから、ヒマな市民が、情報コーカイ請求をかけたところで、出てくる領収書は、ギリギリ、この「取扱責任者」のものだな。下手をすると、この「取扱責任者」の領収書すら、「防衛キミツです」って、出さん可能性すらある。ま、そんなもんは、「防衛上のキミツ」なんかではのうて、「裏金上のヒミツ」からやけどな(笑)
で、こうやって、「取扱責任者」に一まとめして渡したことにしておいて、「その先」の「個別具体的な使途」の領収書の提示を求めないことを、内部のヤクショ用語で、「簡易証明」という。本来であれば、会計ケンサ院のケンサで、当然、なすべき「使途の証明」をネグっておるんで、そういう言い方をしておるんだろう。コレは、会計ケンサ院法第24条に基づく「計算証明キソク」の第11条にある規定だがな。まあ、少なくとも、本庁である「内局」は現場を持たない「行政官庁」のハズやから、少なくとも背広組んとこの「防衛キミツ費」は、「完全100%」、ウラに回っておったとみていいだろう。陸海空の各ジエイ隊の現場については、赤レンガでいうと、「出先」の公安チョーサ庁みたいなカンジで、情報収集の「実体」は全くゼロではないと思うが(それでも、公安調査庁の本チョーは「現場」を持っておらんので、全部、裏に回る)、しかし、その相当部分が「ウラ」に回ってることは間違いない。こんなもん、どこのヤクショも同じやからな。カルチャーや、カルチャー!
#その佐世保の銃乱射ジケン、新聞報道を突き合わせると、犯人の男は、02年から今年(07年)9月にかけて、長崎県公安イイン怪(もっとも、実質的なシンサ窓口はケーサツだが)から散弾銃3丁、空気銃1丁の計4丁の所持許可を得ていて、使用目的は「狩猟とクレー射撃」だったということか。ほいで、犯人のクルマの中から見つかった実弾が、ぬあんと、「2500発」って本当か? 一部報道(12月15日のヨミの夕刊)だと、その犯人の男が、夜中の2時、3時ごろに近所の家に「トイレを貸してくれ」とやってきたんで、交番にその散弾銃の許可を取り消すよう、要請していたことがあった、ということなのか。まあ、ヨミは結構、ジケンでは「飛ばし記事」を書く癖があるんで、少し、抑え目に見る必要があるにしても、やっぱり、「キチガイに刃物」ならぬ、「キチガイに散弾銃」だよなあ。以前、ワシがサツを回っておった頃は、こうした猟銃の許可は、ケーサツの中でも、「防犯課」とか、「保安課」の所掌やったが、今は名前が変わって、セイアン(=生活安全)の管轄になってるんだよな。コレ、ひょっとして、こうした銃販売ショップとセイアンとの「ズブズブ」って、ないのか? まあ、コレは、ワシの単なる妄想に過ぎんが、例の「稲葉ジケン」の「散弾銃ヴァージョン」が存在しとるってことは、ないのか?
確かに、非合法で出回っている、主にヤクザが所持しとる拳銃の摘発も、もちろん大事やが、そんなもん、タレ込みなんかをもとに、何十回ガサをかけて、1回、当たれば「御の字」やからな。そんな非合法の拳銃を摘発する前に、これだけ「合法的に出回っている散弾銃の規制」の方が、まず、「先」だと思う。ワシは、マイケル・ムーアと同様、「銃規制サンセイ論者」なんで、やはり、今回の佐世保のジケンを機に、こういう合法所持の銃の「規制」も強化すべきだと思う。ワシ、驚いたのは、オモテのルートで、こんなにも簡単に「銃&実弾」が所持できるってことやな。日本ってのは、イギリスの貴族みたいに、カルチャーとして「狩猟」を楽しむっていう人の人口は、そんなにいないと思う。せいぜいが、田舎の山村で、冬の時期とかに、イノシシや野鳥を撃つぐらいのもんだろ。その犯人の精神状態が実際、どうだったかはわからんし、そういう精神障害というだけで、社会から排除していくことには反対だが、でも、おそらく、その犯人は、「狩猟」にせよ、「クレー射撃」にせよ、マトモな形での「利用実績」は、たぶん、なかったんじゃないのかなあ。で、店の方も、田舎なんてのは、「狭い地域社会」なんだから、少しは、わかりそうなもんだよなあ。だって、薬だって、医者の処方箋がないと、熱がすぐに下がる、強力な抗生物質入りのカゼ薬は、薬局は、売ってくれんだろ。もう少し、銃規制のタイサクをギロンしていいと思う。
#えっ、共同通信が今日(12月16日)の17時55分でUPした速報ニュースだと、この15、16日の2日間に行った電話世論チョーサで、内閣支持率が「35・3%」だって?! コイツは「来てる」なあ。「内閣カイゾー」どころぢゃなくて、「福田のクビ」を挿げ替えんとアカンという展開になるなあ。まあ、誤差が含まれているにせよ、この落ち方は異常だなあ。福田は「解散・総センキョは、新年度(08年度)の予算を通してから」なんて、呑気なことを言っておるが、おそらく、それまでは、持たんのではないかなあ。
#ほいで、今朝(12月17日)の、東京、神奈川といった共同電を使っておるところが、「防衛キミツ費・裏金流用モンダイ」の続報を書いておったが、守屋がジム次官時代には、「次官室ワク」として、「毎月少なくとも数十万円の裏金を供給」か。ま、そんなもんだろうなあ。もっと多くてもおかしくはないが、ボーエイ庁は、「装備チョータツ」で、その山田洋行を始めとして、出入りの業者からもイッパイ、タカれるからな。で、守屋がジカンに就任するまでは、「月20万円」だったが、「就任後は金額が増額された、との証言もある」か。こんなもんは、「裏帳簿」にちゃんと記載されておるから、それを確認すればイッパツやないか! あ、その裏帳簿は、本庁のガサ入れでチケンが既に押収しとるのか(笑)。どうや、腐れ検察は、自分とこのチョーカツと比べて。「使途」は似たり寄ったりやろうが。
あと、「ボーエイ庁長官ワク」や、「セーム次官ワク」なんてのは、まあ、国怪ギインなんてのは、本当にバカなんで、そんな内部の会計処理なんて知らんし、おそらく、その存在そのものも、ジム方は、当人には秘匿しとった可能性はあると思う。本来であれば、そこから、ちゃんと「小遣い」を毎月、本人に渡さなアカンからな。こんなもん、あの女コウモリに聞けばイッパツぢゃないか。「正規の大臣の給料以外に、妙なワケのわからないカネを、ジム方からキャッシュで受け取っていませんでしたか?」ってな。もちろん、女コウモリは否定するが、それは「嘘」ではのうて、たぶん、少なくとも女コウモリに関しては、受け取っておらんかったような気がするなあ。守屋もちゃんと、そうやって女コウモリにも、甘い汁を吸わせておいてやれば、ああやって、後ろから刺されることもなかったのにな。バカだな。うーむ、例の加納駿亮の検事チョー昇任のときの、あの「森山真弓」ぢゃないが、オンナには、そう簡単に、オモテからは裏工作が効かんってことか(笑)
#今日(12月17日)のヨミの夕刊が、佐賀の人違え射殺で、殺人容疑で再タイホされた、その道仁会系の組員が、これまでの取り調べに対し、「ある人に、九州誠道会の関係者だと指示され、言われた通りに撃った」と供述していた、とのネタを書いておるな。地元紙の西日本あたりはサツに食い込んでいそうだから、ネットで調べてみたが、夕刊段階では、おそらく、ヨミの「抜き」だろうが、これが、もし、「飛ばし」でなく、また、実際にその通り、ヒットマンの組員が「うたって」おったとしたら、コイツはなかなかの特ダネだな。社会部長(報道部長?)賞を出してやってもいいだろう。ただ、いかにも「4課ジケン」らしい、ネタの出方だな。その佐世保の散弾銃乱射と、佐賀の人違い射殺は、確かに、両方とも、大まかには見た目には「1課ジケン」だが、双方の捜査手法は、似て非なるものがある。もちろん、両方とも「1課ジケン」として、現場鑑識、聞き込み、交友関係等も徹底的に洗うが、まあ、佐賀の「人違え射殺」なんてのは、所詮、「4課ジケン」やからな(笑)。まだ、日本の刑法・刑事訴訟法には、「司法取引」という明確な規定はないが、溝口敦は、こうしたヤクザのジケンに関しては、「上へ」と伸びるよう、「司法取引を導入せよ」と主張してるんだよな。
ただ、そうなると、まず、「共犯モンダイ」が出てきて、「共同正犯」「教唆犯」「従犯」のどれが適当なのかという点と、もし、その「指示を出した人物」をもタイホ、キソするということになった場合、現行法では、そういう「司法取引」の規定はないんで、「求刑」で差をつけるということになるんだろうかなあ。ただ、この「司法取引」ってのも、かなり、ギロンがあると思う。ワシ個人の見解は、まだ、十分に練れてはおらんのだが、仮に、今回のケースでも、「司法取引」が成立して、例えば、洗いざらい、そのヒットマンが喋ったとして、その「取引」の結果、「上の親分」の刑事訴追と引き換えに、そのヒットマンが「無罪放免になる」というのも、ちょっと、というか、かなり、違和感はあるよなあ。ちなみに、これまでのヤクザのカルチャーだと、こんなふうにして、ヒットマンがパクられた場合、「銃の入手先については、死んだ親分の名前を言え」ってことなんだよな。
そやから、本来であれば、ワシなんかでのうて、あのキツネ目のおやぢが、こういうタイミングできっちりと言わなアカンのだが、彼は「桑田兼吉保釈工作・2億円モンダイの深層」で、まったく口をつぐんでおることもあって、特に最近は、その「言ってること」と「やってること」との間の整合性のなさから、彼自身のディスクールに、かつてのような「突破力」がなくなっておるよな。ワシは、ヤクザ絡みの「銃犯罪摘発」も含めて、そのタイサクに全力を注ぐのは、警察組織であれ、市民の側であれ、当然だと思う。ただ、そこからもっと「先」にイッてしまって、「ヤクザ組織を壊滅させ、この世から存在できなくする」という発想には、ワシは反対である。もし、それをやるのなら、この世から「差別」や「貧困」を撲滅させるのと、セットで実現させなければ、まったく意味はないからだ。
極めて、わかりやすい例でいうと、その桑田兼吉保釈工作に失敗した結果、「依頼者」にヤラれる前に、自分が相手を射殺することで、「塀の中」に逃げ込んだ、三井環のオッサンの口封じタイホ劇で、一緒にタイホされておった亀谷直人(三井のオッサンのデッチ上げジケンでは、「司法取引」で、キソ猶予処分)は、その02年11月25日に、東京駅八重洲口近くの、富士屋ホテル前の路上で、当時、3代目山健組の東京責任者だった侠友会会長・鶴城丈二を射殺しとるんだが、この「鶴城丈二」は通称名で、本名は「金瀅充」といい、在日韓国人なんだよな。そういうふうに、「在日」や「同和」も含めて、社会構造の中に、「差別」と、そこから生まれてくる「貧困」がなくならない限り、こうしたヤクザ組織は、いつの世になっても存在する。だとすれば、そういう存在も認めたうえで、それが引き起こす「罪過」をどう最小限に食い止めていくかを、皆が真剣に考えていく、ということだと思う。
#結局、東京チケンは、今日(12月18日)、その守屋ジケンで、守屋を「単純収賄」でキソしたのち、再び、山田洋行の元専務と2ショットで、同じく「単純収賄」での2発目のタイホに踏み切ったんだな。で、守屋の嫁ハンは、処分保留で釈放、近く、キソ猶予ということか。、ま、ダンナは「完落ち」しとることやし、もう、「お役御免」だな(笑)。ぢゃあ、守屋はその元専務と一緒に、小菅で年を越すわけやな。で、今日、キソした1発目の「単純収賄罪」の罪状は、ボーエイ庁の装備品納入に関し、守屋がジム次官としての「職務」を行使するという見返りに、計約389万円分のゴルフ接待を「賄賂」として受け取ったということか。ほいで、再タイホの容疑は、その同じく装備品納入に関し、別に04年に現金218万円、06年に145万円を、嫁ハン&次女経由で受け取ったということやな。
まあ、サイバン員制度も導入されることやし、ここでコーム員の「サンズイ」、つまり、「収賄罪」について、わかりやすく説明しよう。コーム員の「収賄罪」は、刑法の第197条に規定されているが、これは、コーム員が、その「職務に関し」、現金や供応・接待といったワイロを受け取ることを、犯罪として処罰するものなんだな。「身分犯」やから、原則として、コーム員以外には適用されない。まあ、同じことを民間人(ただ、NTTのように公共性の高い事業者には、同様にワイロ罪の規定はある)がやっても処罰されない。というのは、コーム員は、その職務に関して、「公平・中立」でなければならない、ということを保障させるためだ。ただ、これは「ワイロ」と引き換えに不正行為を処罰するものであるから、ワイロを貰っていなければ、別に、今回のような口利きをしたところで、少なとも、刑法の収賄罪に触れることはない(それが、リンリ上、どうかというギロンは置いといて)
で、収賄罪には、大きく分けて、「単純収賄」「受託収賄」「加重収賄」の3つがある(じつは、細かく言うと、この他にも「あっせん収賄」「事前収賄」「事後収賄」とかもあるが、それを入れると話が煩雑になるんで、ここでは割愛する)。
ここで、単純収賄は、刑法第197条・第1項前段、受託収賄は同後段、また、加重収賄は、刑法第197条の3・第1項にそれぞれ規定されている。ごく単純にわかりやすい例で説明しよう。
ワシが、公立高校に通う息子の父親と仮定し、例えば、その「私」が、その公立高校の校長に「ひとつ、何とか、息子をよろしく」と頭を下げて、現金を、例えば「50万円」としよう。その50万円をその校長に渡したら、その校長は、その時点で「単純収賄罪」が成立する。ちなみに、ワシの方は「贈賄罪」やな。つまり、その校長は、「校長としての職務」に何らかの便宜を図ってもらう見返りに、ワイロを受け取っておるわけだ。まあ、校長としての「職務権限」は広いわなあ。倅が学校サボって休んでおっても、出席したことにするとか、倅と担任のウマが合わんので、担任を変えるとか、いろいろある。だが、校長はここで便宜の見返りにカネを受け取り、その後、具体的に何らかの働きかけを校長が、実際にしなかったとしても、そこで「単純収賄罪」は成立する。ある意味、コイツは立証のハードルは最も低いわな。もちろん、公判の中で、そうした「具体的な便宜供与のやりとり」は明かさないとだがな。ま、その詳しいところは、冒チンで書き込むことになるんだろうなあ。
そこから、1歩踏み込んで、「受託収賄罪」は、そこで現金を受け取った際、校長が「個別具体的な請託」を受けた場合に成立するんだよな。例えば、父親である「ワシ」が、「息子が3学期の数学の期末試験で赤点を取ってしもうた。ぬあんとか、進級させてほしい」と校長に頼み込んで、で、校長が「よっしゃ、よっしゃ」とカネを受け取った場合、そこで成立する。ただ、単純収賄罪と同様、そこで校長が「ワシの息子」を進級させるため、動かなかったとしても、その時点でハンザイは成立する。
で、「加重収賄罪」とは、そこからさらに1歩入って、その「単純収賄」にあたる、ある種、漠然としている、いかにも日本的な「阿吽の呼吸」ともいえる働きかけや、もしくは、「受託収賄」にあたる個別具体的な働きかけを受けて、校長が実際に「不正行為」をなした場合に、この罪は成立する。だから、加重収賄罪が、いちばん、立証のハードルが高くなる。そやから、単純収賄罪では、最高刑が「懲役5年」であるのに対し、受託収賄罪では「懲役7年」、さらには、加重収賄罪では「1年以上の有期懲役刑」と、だんだんと、重くなる。
ほいで、今度の守屋ジケンについては、おそらく、特捜も「受託収賄罪」ではもとより、「加重収賄罪」でキソできるだけの証拠は固めていたと思うが、たぶん、「大事」を取って、単純収賄罪にとどめたのではないか。受託収賄や加重収賄だと、もし、公判で否認に転じた場合、ややこしくなるんで、まあ、そこはいちばん堅い「単純収賄」でキソしておくという戦術を取ったんではないだろうか。確か、タイホ前のヨミとのインタビューだったかな、守屋は「コイツは単純収賄罪は成立するんやな」って、自分で認めておったからの。その代わりといっては何だが、嫁ハンの身柄も一緒に取ったことで、守屋もよう喋ってくれたことやし、無理に「夫唱婦随」でキソせんでも、オンナということもあるし、嫁ハンについては、正月は塀の外で、家に戻ってのんびりと娘たちと過ごせるよう、それなりの「配慮」だったんかなあ、とワシは忖度する。ま、「その代わり、単純収賄でもう1発、年明けまでワシらにもうちょっと付きおうてくれや」ということぬあんだろうなあ(笑)
#おっ、今日(12月18日)の守屋の再タイホに合わせて、朝日、ヨミ(いずれも12月1日付朝刊)に続いて、ついに、毎日も夕刊で、「福岡県苅田町の旧日本軍毒ガス弾処理」に絡んで、山田洋行の元専務が、その秋山直紀がセンム理事を務める「日米へーワ・文化交流キョーカイ」側に約1億円が支払われていたとのネタを書いとるな。少なくとも、ワシが掴んでおる情報では、いま、いろいろと取りざたされとるボーエイ庁関連のギワクのうち、特捜の裏付けがいちばんきっちりとしとるのが、この苅田町の毒ガス処理事業だというふうに聞いておる。で、コイツは「政界ルート」に波及する。その「国怪ギインの名前」も掴んでおるが、しばらく、様子を見ることにしよう(笑)。しかし、九州は、今年に入ってから、長崎市長射殺、「道仁会VS九州誠道会」の仁義なき抗争、さらには、ついこの前の佐世保のスポーツクラブの散弾銃乱射ジケンと、超ヒートアップしていて、今、いちばん、エキサイティングやもんなあ(笑)
#最近、少し、社会ブのチケン担当のブンヤもヒマそうやったが、守屋の再タイホを受け、今日(12月19日)の朝刊各紙は、久々に記事がイッパイ出ておったの。そのボーエイ庁のハワイ沖のMDミサイル実験とモロ、バッティングしてしもうたんで、「社会部チケン担当VS政治部ボーエイ庁担当」で「社内政局」やって、紙面の分捕り合いをやっとるってカンジやな。中の人間はみんな知っとることやが、社会ブと政治ブは全然、仲が悪い。はっきり言って、双方の意思疎通はないといってもいい。まあ、ケーサツの「刑事VS公安」みたいなもんやな。で、各社、こぞって、「越年ソーサで、政界ルートへ波及か」って書いておったが、少なくとも、そのいちばん、内偵がきっちりできておるという、福岡県苅田町の旧日本軍の毒ガス弾処理を巡って、口利きした国怪ギインとは、「久間のおやぢ」というふうに、ワシは聞いておるがな(笑)
あっ、そういえば、福岡県の苅田町って、あのモリカズが東京チケンの特捜におったとき、町長の住民税流用ギワクをソーサしとった場所ぢゃないか! 名前はド忘れしてしもうたが、その後、その町長は、自民党の衆院ギインに当選して、どうも、その住民税を自分のセンキョ資金に使うておったようなんだよな。で、モリカズが、その苅田町のジケンを潰されたのは、最終的には、当時のソーチョウである伊藤栄樹の鶴の一声だったということらしいな。うーむ、ぬあんとも、因縁めいとるな。しかし、久間のおやぢはいい時期に入院して、ちゃんと手術もしておいてよかったなー。まあ、年末年始はゆっくり休めると思うんで、地元に戻って、雲仙あたりの温泉でゆっくり浸かってだな、まずは体力を蓄えておくことやで(笑)