小泉純一郎と「世紀の悪法・凶暴罪=共謀罪」をフンサイする |
ただ、まあ、このGW期間中に、新聞各紙が軒並み、「ヒマダネ」の形で、この「凶暴罪=共謀罪」の話を取り上げ、また、今日発売のサンデー毎日も、「反対」の立場から、かなりポイントを突いた記事を掲載していたので、まあ、何とか、世論の「世紀の悪法包囲網」は構築されたのではないか、という気がしています。
確かに、時期的にはちょっと遅かったとはいえ、「諸君」「正論」「SAPIO」といった保守系論壇に強い影響力のある桜井よしこが、毅然と「NO」と唱えたことは大きいです(#さすが、ワシと同じ長高(=新潟県立長岡高校)の出身や。そのへんは女の方がいったん腹を括ると、ブレんからな) 。
こういう、ひどい法案は、右左を問わず、また、新聞、テレビ、週刊誌、ブログといった媒体の区別を問わず、あらゆるメディアが異議申し立てを行うのが重要です。というのは、法務委員会に限らず、衆院の各委員会は与党が圧倒的な数を押さえているので、そうした暴走を食い止めるのは「世論の支持」しかないのです(#ってことは、小泉の政権運営と同じってことやな)
もうひとつだけ、この悪法の根源的批判をておきますと、この「凶暴罪=共謀罪」の根底にある「法の精神」とは、「人間不信」なんですよね 。
この法律が、01年の例の「9・11」をきっかけにアメリカで成立した「愛国者法」であることは既に説明しましたが、では、どうしてこういう法律が出てくるのかという淵源を見ていったとき、同じベースにあるのは「銃社会」ではないか、という気がしてます。
たぶん、マイケル・ムーアの「ボウリング・フォア・コロンバイン」を見た方はご存知だと思いますが、 アメリカから一歩外に出て、カナダに行くと、市民はみんな「銃武装」なんてしてないでしょう。
ところがアメリカ人(特に富裕な白人層)は、それとまったく逆で、常に「異物」に対して、恐怖というか、おののきの感情を抱いていますよね。そういう恐怖の感覚が、「銃武装」の根底にあるのですけど、そこにあるのは、「性悪説」であり、もっというと、「人間不信」ということではないかと思います。
まあ、日本もここ最近は、以前よりは「体感治安」なるものが、おそらく低下はしてきていることもあってか(っていうか、以前が治安がよすぎて、やっと世界標準ではフツーになってきたともいえますが)、「性悪説」に立った管理をということが叫ばれていますが、確かに日本では「人を見たら泥棒と思え」ということわざもあります。 その一方で、「渡る世間に鬼はいない」ともいいます。おそらく、どちらも正しいのだと思います。
ただこれは私の根本的な人間観ですが、「100%の悪人はこの世には存在しない」ということです。
おそらく、人によって比率の差はあるとは思いますが、私も含めて、 ひとりの人間の中にはすべからく「悪と善」とが渾然一体として混じりあって存在しているような気がしてなりません。
もちろん、社会秩序の維持のためいには、法による制裁が存在するのもやむを得ないとは思いますが、しかし、そこに「人間の善性」を信じるものがなかったら、人間が構築する共同体(=社会)というものは、存立しえないのではないか、という気がします。
で、今度の「凶暴罪=共謀罪」の根底にあるのは、こうした人間の善性を削ぎ落として、「相互不信」を醸成させていく装置だと思います。今度の法案に、私の思想、信条の上からも反対するのは、まさに、そこの部分です。
確かに、私がこれまで反対の論陣を展開してきた「個人情報保護法案」や「人権擁護法案」もそれなりにひどかったとは思うのですが、これはよくも悪くも、言い出しっぺであられるイケダモン大先生の意向に沿う形で、専ら「言論、出版の自由」の規制にかかわる問題だったんですよね。
ところが、今度の「凶暴罪=共謀罪」というのは、そうした「言論、出版の自由」という、「自由権」の中でもごく限られたレベルを突き破って、「思想、良心の自由」、「集会・結社の自由」、「通信の秘密」をも広く侵害していく、いわばトロール漁法のように、「人間の根源的な自由」を根こそぎ奪ってしまうものだと思います。ですから、こんなもんなくても、現行法で十分対処できます。
んで、ここから政局モードに入りますが(笑)、いちばん早いのは、「腐れ法務省」と「与党内の抵抗勢力」が成立に向けて邁進している、この腐れ法案を小泉純一郎クンに潰してもらうことです。
というのは、通常であれば、ソーリ大臣の一人の力でこの法案を潰すことはできないのですが、彼なら、潰すことができます。
なぜなら、小泉は「腐れ法務・検察のキンタマ」をがっちりと握っているからです(笑)
さて、ここからまた私の「ザ・スクープ」ですが、例の「加納人事」ですが、これはもともと、サメ内閣の末期に当初、大阪地検検事正だった加納駿亮を高松高検検事長にする話だったのですが、「四国タイムズ」の川上道大社長が、当時、法務大臣だった高村正彦の秘書官にオルグして、一度は止めたのです。
ただ、その最中に政権交代があって、ソーリがサメから小泉に代わり、法務大臣も森山真弓へと交代して、森山もこの案件を引き継いでいたんで、「NO」のダメ出しを して、いったんは「お流れ」になったのです(その代わりに行ったのが、加納より1期下の宗像紀夫)。
ところが、「関西検察のエース」である加納を是が非でも「検事長」にしようと、関西検察が猛烈な巻き返しに出て、今度は01年秋に「福岡高検検事長」の話を持っていかせるのですが、森山真弓は加納がチョーカツの使い込みで刑事告発されているのを知ってますから、「そんな人物の昇任なんて、認められるわけないじゃない」と一喝するわけです。
フツーならここでおしまいですが、関西検察は、そのメンツにかけて、さらに猛烈な逆襲に出て、ドンである土肥孝治(大阪高検検事長から東京高検検事長を経て、検事総長)のオッサンが原田明夫に電話を放り込んで、「何としてでも実現させろ」と強引にねじ込むのです。
それで原田も相当、悩んで、朝日新聞の村山治にこのことを相当、愚痴っていて、結局、「森山真弓はオンナだから裏工作が効かない」と、後藤田正晴のジイサンを使って、官邸、すなわち、小泉純一郎のところに話を持っていくわけです(笑)。
私にしてみると、まあ、後藤田のジイサンからの依頼だったとはいえ、むげに断れなかったという部分もあったのでしょうけど、こんなややこしい案件を小泉に繋いだ飯島も飯島ですが、それを受けてノコノコと01年10月28日の日曜日に、麹町の後藤田の事務所まで飯島を従えて行った小泉も小泉です。2人ともなかなかのタマです(笑)
んで、取材してて、「小泉も意外とマトモだなー」と思ったのは、そうやって、「ぬあんとか、加納の昇任人事を認めてくれ」と頭を下げてきた原田に対し、「えっ、(そうした人事を控えているのに)調べもしていないのか。そんなもんちゃんと捜査して、シロでなければ認められるわけないじゃないか」とビックリするわけです(笑)。だから、小泉も森山も全然、人間としてマトモなんですよ。
要は、高検の検事長というのは、天皇の認証人事なんで、わけのわからない、スネに傷のあるような人物を認証式に出した日には、結局、天皇に傷を付けることになるんですよね。だから、内閣の承認事項なのです。
別に私はこの件で、小泉を弁護しようとは全然、思いませんが、ただ、ここで別に小泉は原田明夫に対して、アタリマエのことを言っただけで、私が小泉の立場だったとしても、たぶん、同じことを言っていたと思います。
んで、小泉は後藤田と違って、そんなにヒマでもなかったでしょうから(前の週はAPECで上海に行ってた)、その加納某という人物がどんな人間で、どういう立場にあるかということまで、おそらく、関知していなかったんじゃないかと思います。
で、コイズミ的には、「捜査の結果がシロ(=不起訴)だった」ということで、最終的に内閣で承認して、閣議決定したというだけでしょう。それだけの話です。
ですから、小泉がいつでも、腹を括ってテレビカメラの前なり、国怪答弁でこのことを喋ったらイッパツです<他のブンヤがウラ取りに来ても、「古川の書いとる話はガセネタや」と、飯島勲ともちゃんと口裏を合わせて(=共謀して)おかなアカンで(笑)
まあ、既に腐れ法務・検察は崩壊してますが、これを小泉がカミングアウトした日には、この先、20年はあの組織は立ち直ることはできません。
しかし、いつも思うのですが、こういうことを含めて、「尻拭い」させられるのは、いつも政治家ばかりです。なぜなら、国怪議員はセンキョがあるので、そういう悪さをした議員はナンボでも選挙で落とすことができるからです(特に小選挙区になってからは)。大蔵省にケツを叩かれて、消費税をごり押しした後の自民党がいい例でしょう。
ところが、官僚は何ら責任を取りません。
特に、検察幹部の場合は、「法曹資格」があるため、「ヤメ検」として、大企業に「天下り」として迎え入れられ、ものすごい顧問料をいくつもの社からもらって、のうのうと老後を過ごせるわけです。
とりわけ、この7月1日をもって、但木敬一(東京高検検事長)が、めでたく63歳の定年を迎えるので、それに伴う玉突き人事が遠からず、動くでしょうけど、この「凶暴罪=共謀罪」が潰れたところで、事務次官の樋渡利秋のオッサンが但木の後釜に座り、んで、刑事局長の大林宏のオッサンが何事もなかったかのように、事務次官に昇格でしょう。「焼け太り」というか、「盗人根性たけだけしい」とはこのことです。連中にとっては、新聞、テレビで何を言われようが、「蛙の面にションベン」です。ですから、こういうところにも国民はもっと怒らないとダメです。
ということで、今の小泉にはたとえ、「支持率が1%」でも、この法案を潰す力があるので、今回は私が小泉に頭を深く下げることにします(笑)< 「応仁の後の室町幕府将軍」と言って、 悪かったで。ちょっと言い過ぎてしもうたワ。そのうち、一緒に三田の山に慶応ガールをナンパしに行こうで(笑)
#まあ、今通常国怪は、お互いの思惑が一致するってことで(笑)、「会期延長ナシ」っていうふうにしようや。ここで「退陣の花道」を飾るってことで、もめてる法案で無理に傷を負うことはないで。「慎重に審議を尽くす」ということで、お互いの顔も立つし。
「傷」を負うという意味では、中曽根の時の売上税の対応を見ればわかるやんけ。「300議席のおごり」ということで、アレで中曽根の「再登板」の芽は消えてしもうたやないか。今回は、公務員のリストラ法案さえちゃんと仕上げれば十分やで。
自民党の支持率は急激に落ちてて、この前のフジテレビの調査でも、ついに民主党を下回ったけれども、小泉の支持率自体はほとんど、落ちておらんやないか。「ややこしい法案」はみんな、「私の後継候補(=アベ)」に丸投げしとけば済む話や。
ワシとしては来たる「大ガラガラポン」の際には、「小泉カード」を切りたいと思っておるんで、そのためにもここは「無傷」で引いて、9月以降はしばらく遊んでおればええんや。ワシんとこの田舎のバアサンは「孝太郎はいい。親父より男前だ」って誉めとったで(笑)
#しかし、腐れ法務・検察もここまで姑息だとは思わなかったで(笑)。よりによって、この9日の朝に、「検事調べの録画撮影」の記者発表を大臣会見でやらせるとはな。ケーサツもあんなに反対しとるのに、「いい子ちゃんのフリ」をしようと必死や。もう、なりふり構わずやな。ちょうど、三井環のオッサンを口封じ逮捕したときのことを、思い出すな。
