世紀の悪法「凶暴罪=共謀罪」徹底批判 |
ひとつは例の「凶暴罪=共謀罪」について、小沢一郎が記者会見で、「こうした国民の基本的人権に関わる法案は、慎重に対応する必要がある」と、かなり踏み込んだ発言をしたことです。これを受けて、読売新聞が今日の朝刊で、この小沢発言を取り上げ、それなりの扱いで報じたことです。
大手紙の中でも、部数が一番多い読売が、この「凶暴罪=共謀罪」のことを取り上げた意味は決して小さくはないです。というのは、今、国怪で、こういうトンデモない法案が俎上に上がっているという「事実」を伝えただけでも、大事なことです。少しずつ風向きが変わってきているのを感じます。
それともうひとつは、福田康夫が講演で、lこれもまたソーサイ選に向けて、かなり踏み込んだ発言をしたことです。
今、内政的には「格差社会の是正」、外交的には「東アジア(=中韓)との関係改善」という二つのテーマがクローズアップされてますが、これは要するに「小泉路線の政策転換」を意味します。で、昨日の講演では、とりわけ、福田が自分の親父の「福田ドクトリン」にも触れ、相当、踏み込んだ形で、小泉の靖国公式参拝について、「官房長官だった私の責任もある」と言ったことです。これは、なかなか私の琴線にピンと来る発言です(笑)
ようやく、やっと最近ピンと来たんですが、サメが昨年秋の内閣改造で、いつもはサブーいオヤジギャグ連発の彼にしては、なかなかナイスな「麻垣康三」の造語を作り出しましたが、これは小泉に対して、「福田を閣内に取り込め」というサインだったのですね。
ところが、小泉はこれに耳を傾けずに、福田だけ「野」に放り投げておいたわけでしょう。しかし、今となっては、福田が「無役」でいることが、逆にフリーハンドを与えているわけで、だんだんオモロイ展開になってきています。 要するに、自民党の「ソーサイ選」は、既に火蓋を切って落とされているわけです(笑)
今でもよく覚えていますが、一昨年の末、当時、民主党の代表代行だった藤井裕久氏に取材した際、取材がひととおり終わって、雑談をしていたときに、彼がポロッとこうもらしたのです。
「福田はいい」
これは、私が福田の話を向けたのではなくて、向こうから福田の話を切り出してきたのです。
んで、私が「福田も細田も見た目には同じにしか見えないじゃないか(笑)」と水を向けると、藤井氏は「それは全然、違う」と遮って、こう言ってました。
「福田がピシッと睨みを利かせていたから、閣内が締まっていたんだ。細田じゃ、全然、誰も相手にしない。もし、福田が官房長官だったら、彼はイラクから自衛隊を引いていたと思う」
びっくりしたのは私の方で、野党第1党のナンバー2が、いくら正式な会見ではないとはいえ、ここまで踏み込んで言ってもいいんかと思った一方で、それからですかね、福田に対する見方が変わったのは。
サメ派、すなわち、「清和会」のルーツは岸信介ですけど、その跡目を継いだ2代目が福田赳夫なんですよね。
今、サメ派は、安倍晋太郎のセガレ、つまり、安倍晋三とその母方の爺さんの岸にばかり脚光が当たっていますけど、確かに福田康夫の親父の福田赳夫が首相の時代には、日中平和友好条約を締結したり、また、首相を退いてからも、田中角栄の金権腐敗政治を断固と批判したり、少なくとも、あの「三角大福中」の時代を知っている私らの世代からすると、福田赳夫というのは、確かに派手さはなかったですが、「いぶし銀」の冴えがありましたね。
今度の衆院補選の自民党敗北の理由は、第一には選挙戦最終盤に現地入りしなかった小泉のやる気のなさ(最後に松戸駅のターミナルあたりで一発演説をぶっていれば、1000票くらいは逆転できたはず)、もさることながら、さすがに「小泉劇場」に、典型的な「浮動票」である私も含めて、「飽き」が来てますよね。「フレンチもいいけど、さすがに続くと飽きが来る。このへんで、あっさりした和食も食いてえなあ」といったところでしょう(笑)
あと、もうひとつだけ、昨日の福田発言でピンと来たのは、「支持率が高ければ、それでいいもんではない」ですね。もちろん、安倍を意識しているのはいうまでもないですが、腹の底では「所詮、オマエなど客寄せの人気パンダだろ。それで選挙負けてザマーみろ」とアッカンベーしているようなもんです(#さしずめ、安倍は「永田町のアヤパン」ってとこやな。大学も同じやし。この前の週刊文春の読者2000人女子アナ人気投票の結果だと、1位はアヤパンの344票で、3位が、ぬあんと4位のウッチーに14票の僅差をつけ、クリステルの186票。ちなみに武内絵美は108票で8位、河野明子に至っては37票で21位)
私にはサメのビビリマクリンスキーぶりが目に浮かぶようで、同情さえてます(笑)。「清和会分裂」が、どうも、その先にだんだんと見えてきています。
さて、本題ですが、例の「凶暴罪=共謀罪」ですが、この「世紀の悪法」のモンダイ点を少し冷静に説明しますと、そもそもこれは「組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律」(組織的犯罪処罰法)の一部改正案の中に盛り込まれているものなのですよね。
そもそも、今回、新設されている「共謀罪条項」は要らないので、それを踏まえての論旨展開ですが、そもそもまず第一のモンダイ点は、「何をもって共謀の成立」とするのか、ということです。
そのためには、「2人以上の人間が、ある犯罪行為について、共謀した」という事実の立証が必要ですが、これをどうやって立証するのでしょうか。
それには、「何をもって共謀の成立とするのか」という明確なガイドラインが必要ですが、そうした規定は今度の法案には何ら明記されていません。
とりわけ、共謀している当事者同士が否認している場合、その「共謀」を立証しようとすれば、スパイを放り込むか、電話、メールを傍受するか、あとは偽証を適当にデッチ挙げるしかないでしょう(笑)
こうした最中に、この24日ですけど、東京のマスコミはほとんど報じていませんでしたが、大阪高裁で、山口組最高幹部(若頭補佐)、滝澤孝(=芳菱会会長、浜松)に対する銃刀法違反事件で、ぬあんと、「無罪」の判決が出ています。
要するに、ボディーガードの拳銃所持に対する、親分の「共同正犯」を問うたものですが、これが一審大阪地裁に次いで、ぬあんと、ぬあんと、「ダブル無罪」です。
これと同じ罪名で、本家の6代目(=司忍)のときは、一審の大阪地裁は無罪でしたが、二審では逆転有罪の判決でした。通常、こうした事件は一審無罪でも、二審でひっくり返るものなのですが、今回は「ダブル無罪」です。いったい腐れ検察はどういう立証をしたのでしょうか。まさに、「味噌汁で顔を洗って出直してこい」の世界です。
こうやって、通常の刑事事件ですら、「共謀関係」を立証する能力を持たない法執行機関が、「相談しただけで逮捕できる」という「共謀罪」を作りたい、ということですよね。こういうのを一般には「キチガイに刃物」と言います。この前の村岡無罪といい、もう、チョーカツに塗れまくっている腐れ検察庁ですから、「捜査能力が存在しない」ということですよね。
それと、もうひとつは、この「共謀罪」は、「これは、あくまで組織的な犯罪を行う団体の構成員に適用するもので、よい子の市民の皆さんには適用しませんよ」という屁理屈(=ウソ) を腐れ法務・検察は言ってますけど、これは元の組織的犯罪処罰法の第2条に、いちおう適用対象としての「団体の定義」が、こうあるんですよね。
・この法律において「団体」とは、共同の目的を有する多人数の継続的結合体であって、その目的又は意思を実現する行為の全部又は一部が組織(指揮命令に基づき、あらかじめ定められた任務の分担に従って構成員が一体として行動する結合体をいう。以下同じ)により反復して行われるものをいう。
これを読んで、この「団体の定義」の意味を1回でわかる人は、おそらく私を含めて誰もいないと思いますが、要するに、これは腐れ検察の恣意的解釈によって「2人以上のグループであれば、誰でも適用できる」ということです。
つい最近、ある知り合いの朝日の記者と情報交換したんですが、彼が突然、こんなことを言うのです。「公明党も与党ボケしてるな。相当、焼きが回ってるんだ。あんな共謀罪が成立したら、自分たちが適用対象になると、思わないんだろうか。だって、あそこは戦前、治安維持法で弾圧された経験があるんだろ。信教の自由を守る意味からも、こんなの見逃せないじゃないか。どうして、問題提起しないんだ」
言われてみると、まったくその通りで、これはイケダモン大先生を守る意味からも、極めて由々しきモンダイなんですよね(笑)
ですから、もし、野党が「対案」として提出するのであれば、この「組織的犯罪処罰法」の改正案ですから、「凶暴罪=共謀罪」の新設はもちろん不要ですけど、この第2条を変える(いじくり回す)という案を出す必要がありますね。
どういうのがいいかは思案中ですが、いちばん簡単なのは個人情報保護法のときのように、「適用除外」をガンガン組み入れることですね。「労組」、「宗教団体」、「政党」、「学校」、「NPO」、「町内会」というふうに。それか、この「団体の定義」をもっと明確にするか、でしょう。
だいたい、西村真悟がじつはこの「組織的犯罪処罰法」の、「犯罪収益等の収受」で起訴されてんですよ。それも、つまり、チョー姑息なのは、一発目の逮捕の時ではなく、いちばん最後の追起訴の段階で、こっそりこの罪名を付けてるんですよ。
私は主義主張の上では、尖閣諸島に乗り付けて日の丸を立ててしまうような彼の極右的なメンタリティーとは全く対極にありますけど、しかし、仮にも選挙で選ばれた人間をこんな卑劣な手段で、政治的に葬り去るとは、絶対に許せんですよ。まさに、これぞ「ザ・国策捜査」の典型です。
要は、弁護士事務所もここにある、「組織的犯罪を行う団体」ということなんですよね。無茶苦茶ですよ。デタラメ。ここは、日弁連ももっと怒っていいと思います。
#ということで、福田康夫にもここは少し、「政局法案」に介入してもらいたいもんやな。読売も書いたことやし、「オトコを上げる」絶好の機会や。
#おう、それでさっき毎日の夕刊(27日付)見たら、サメのオッサンが鈴木紅琢磨のオッサンと一緒に麻布十番の焼き鳥屋でイッパイやっとるやんけ。ビール腹のオッサン同士、よう意気投合しとるやんけ。紅琢磨のオッサンと酒飲んどるヒマがあったら、慎太郎んとこのボン(=伸晃 )をちゃんと躾けてくれや。頼むで。
