「凶暴罪=共謀罪」は今度の衆院補選の最大争点である |
んで、この4月23日の日曜日に投開票の行われる衆院・千葉7区の補欠選挙が、俄然、ヒートアップしてきました(笑)
まあ、これまでの岡田、前原の両代表が、若いといえばいいですけど、人間的な成熟がないというか(特に前原)、与党にガンガンと喧嘩を仕掛ける「政局遂行力」がまったくなかったので、そういう「オーラのなさ」というのも、有権者もバカではないので、薄々と感じてはいたのだと思います。
で、選挙が公示されて、「自民VS民主」というより、「小泉純一郎VS小沢一郎」という、オッサン同士の大バトルに注目が集まってきた矢先、ぬあんと、この選挙の投票直前の21日の金曜日に、衆院の法務委員会で、この「凶暴罪=共謀罪」の審議入りに入るというのですから、非常にオドロキです。
というのは、こういうもめる法案というのは、大きな選挙前に審議入りしないというのが、国対の鉄則だからです(#だから、ワシも審議入りはGW明けからでええでって言っとったんや)。例えば、99年体制の始まりを告げた、「新ガイドライン関連法案」ですが、これは当時、官房長官だった野中広務の、それこそ彼の政治生命すらかけた「強烈な意思」が存在しました。そこで、 まず、小沢一郎にアタマを下げて、まさにひれ伏して、イケダモン大先生の「いきなりマルハムと自民党が連立を組むのは、世間に警戒感を与える」というお願いを聞き入れ、それで、当時の小沢自由党を「クッション」として挟み込み、まず、「自自連立」にこぎつけたあとで、やっとこさ、あの「自自公路線」にもっていっているわけです。
んで、この99年は春に統一地方選がありましたから、イケダモン大先生としても、「こんなもめる法案を選挙戦のさなかに審議されて、白黒の態度を明らかにさせられるのは、 一応、ウチらも反戦平和を看板に掲げている以上、困る」ということで、マルハムを寝返らすのは、「統一地方選が終わってから」という大密約を野中との間に交わして、この統一地方選が終わった4月下旬に、例によってコウモリのごとく、「リーチ、一発、何でも通し」と、「重要法案オール大賛成」へと大転向させたわけです(笑)
今回、なぜ、選挙前に、野党の猛反対を押し切って、こんなもめる法案の審議入りが決まったは、私にはよくわかりませんが(#ただ、18日発売のサイゾーが村岡無罪の件に関して、腐れ検察筋のどうでもいいコメントを掲載してたな。これに小泉クンもちょっとビビッたかな。しかし、サイゾーも口先ばっかりで、「ネタ」のスクープがないな。誰も文句を言ってこない「安全地帯」で、売れるだけの雑誌を刷ってろ)、しかし、これは今、大激戦となって、自民、民主の間で、当落がまったく予想のつかない今度の衆院・千葉7区の補選の最大争点です。
しかし、官僚という生き物は、古今東西、「世論」というものを完全に舐め切っているのでしょう。「我々、統治者が、愚昧なバカ国民どもを指導してやるんだ」と言ってるようにしか、私には聞こえません。そういう思い上がりがなければ、こんな時期に審議入りするわけがないのです。
まあ、民主党も小沢一郎に代わって、かなり風向きが変わってきたようです。
ただ、まだ、有権者も本当に、小沢一郎が、そして、民主党が「変わった」のか、見極めようとしている段階でしょう。そんな矢先に今度の「凶暴罪=共謀罪」の、それも突然の、選挙投票日2日前の審議入りなのですから、これを選挙の「最大争点」にしなかったら、はっきり言って、民主党は無能の極みです。
特に千葉7区というのは、野田市、松戸市ですか、東京のべッドタウンで、いわゆる浮動票が多い地域です。かなり政治意識は高いというか、ようやく3月の終わりから4月のアタマにかけても、東京新聞と毎日新聞で「凶暴罪=共謀罪」の特集記事が出たりして、少しずつ世論も高まりを見せはじめてきた時期で、まともな有権者であれば「これはおかしい」と思うに決まっています。
そんな矢先に与党が強引に審議入りさせたわけですから、こんな「対決法案」を政治争点化しなかったら、「私は選挙に勝つつもりは最初からありません」と言ってるようなものです(笑)。ただでさえ、「小泉自民党と小沢民主党はどこが違うんだ」と言われているわけですから。
私の今度の補選は、もし、民主党が勝つようだと、相当、大きな「潮目の変化」になるような予感がしてます。
というのは、9月の自民党ソーサイ選はもとより、この秋には基地問題を抱える沖縄県知事選(=官房キミツ費をちゃんと投入する政局地方選)、そして、来年春の統一地方選、さらには夏の参院選へと、すべて繋がっていますので。ですから、今回、民主が千葉7区を取るか取らないかでは、その後の政治(=政局)状況の流れにおいて、雲泥の差があります。言うなれば、「480分の1」どころか、「480分の100」ぐらいの重みがあります。ここで自民が議席を落とすと、小泉の求心力は間違いなく低下する。
小沢一郎は「私が変わる、民主党を変える」と言ってましたので、それが果たして口先だけか、「言行一致」か、今度の補選は、それを見極めていくにもいいリトマス試験紙でしょう。まあ、民主党は代表選に名乗りを上げていた法務委員会所属の河村たかしも含めて、「及び腰」の集まりですので(笑)。本気で「自公」を、 そして、「腐れ検察庁=法務省」をブッ壊すのか、超ヒマな皆さん、注目しませう。
#それで、大政調会長の中川秀直クン、その後、滑川裕二とは仲良くやっとるかいな(笑)