三井環(元大阪高検公安部長)氏への「裏金公表阻止を狙った口封じ逮捕劇=冤罪事件」を徹底的に弾劾する |
#で、今朝(=11・2)の各紙、前日に発表のあった、豊洲新市場地下の「ガラガラがらんどう」の隠蔽ジケンに関する第2次ちょーさ報告ショに関して、「(がらんどうの)発案者の特定には至らなかった」との公式見解をダラダラと垂れ流しておるんだが、コイツもある意味、マンガの極みだよなあ。
だいたいさ、専門家会議が「盛り土をしろ」っていう最終提言を出す直前の「08・5・30」のカイケンで、石原のおぢいちゃんは「どこかに全部土を持っていってね。それを違う方法で焼くとか何とかして汚染を取る。(土をさらった後に)3m、2m、1mとか、そういうコンクリートの箱を埋め込むことで、その市場としてのインフラを支える、そっちの方がずっと安くて早く終わるんじゃないかということでしたね」って喋っておるんだよな。そんな「盛り土ナシ」の「ガラガラがらんどう工法」への変更指示なんて、おぢいちゃん以外に誰がおるってんだよなあ。
ほいで、結局、石原のおぢいちゃんを守るために、岡田至(09年7月~11年7月の市場ちょー)、中西充(岡田の後任の市場ちょー、現・副チジ)、塩見清仁(当時の市場の管理部ちょー、現・五輪準備局ちょー)らが人身御供として、詰め腹を切らされることになるってんだが、おかしなハナシだよな。だって、岡田、中西と市場部門のトップ2人が「まさか、盛り土がされてないなんて、夢にも思わなかったが、しかし、ないの事実で、セキニンを痛感している」と言っておるんだよな。マトモな組織ではあり得ん展開だが、やっぱ、そこは伏魔殿だよなあ。
だって、石原おぢいちゃんが拒否ケンを発動して、「この通りにやれ」と指示すりゃ、それですべて「リーチ1発、ツモ」だからなあ。「それ」がデキてこそ、トップだからな。その頃は、例の尖閣諸島購入でトミンに募金を呼びかけたり、ブイブイとスンゴクて、まさに「飛ぶ鳥も落とす勢い」だったからなあ。そんなおぢいちゃんに逆らったら、都ちょーの中では生きていけんわな。ったく、「王様ならぬ、元都チジは裸だ!」って誰も言えんのだよな(笑)
#んで、TPPの国怪承認で、管轄の農水ダイジンの山本有二(衆・高知2区)が「強行サイケツって言っちゃったら、冗談でクビになりそう」の放言を巡り、野党が態度を硬化させ、「11・4」の「衆」でのイイン会採決をボイコットし、ダイジン辞任を要求しとる件だが、山本は「水月会」、つまり、「石破派」の所属なんだな。それで、同じ与党は公明の政調会ちょーの石田祝稔が「余計なことを言って、困っておる」と漏らしておったってんだが、石田は今は「衆」の四国ブロックに転出して(させられて)おるものの、元々、センキョ区っていうか、出身は山本と同じ高知なんだよな。
しかし、アベ的には、TPP国怪承認を勝ち取るために、この際、山本有二のクビを差し出すことで、むしろ、「石破派に打撃を加える」なんていう、ある意味、ウルトラCのウラ技だわな。ヤルんかいなあ。後任は石破派からは登用しないってことで、「アベ1強体制に楯突くのは、こうやって、ビシビシと締め上げる」なんていうことを、まさか、ヤルんかいなあ。あと、今回、東京10区で当選した若狭勝も、じつは、同じ水月会所属なんだな。この「vs石破しげる」っていう平河町内政局ってのは、注視する必要があると思うなあ。
けだし、今回の「アベによる、アベのためだけのソーサイ任期延長」も、石破のおやぢ以下、コイズミ倅も含めて、誰ひとり自民トウ内から異論、反論が出ないで、スーっとソーム会を通過したんだが、コレも異様の極みだわな。中センキョ区制んときの「三福大福中」の頃の自由民主党では、絶対にあり得んかったよな。小センキョ区制の導入で、かつてのような派閥が崩壊し、党のシッコー部の権限が拡大したためっていうリクツだけで、果たして説明しきれるものかよ。
ワシはそれだけではないと思うんだが、毎日の山田孝男や朝日の曽我豪をはじめとして、本来であれば、「経験値のあるベテラン記者」こそが、こうしたモンダイにピャーッと斬り込み、深堀りすることで肉薄せんとなんだが、アベに呼び出されて、出所は官房キミツ費によるメシ食い会に、嬉々としてタカっておる有り様なんで、ホンマ、どうしやうもねえんだよな(呆、涙)
#「上」の続きで、今朝(=11・3)の東京シンブンの特報面にチョロっと出ておったんだが、今回、TPP(環太平洋経済協定)の国怪承認にあたり、「担保法」ってんだが、TPPを受け入れて、国内でシッコーするにあたって、国内法のいじくり回しも必要なため、「それ」を11本もドサッと束にして、このTPPと一緒に国怪に出しておるんだよな。
で、その中に「著作権ホウ」のいじくり回しも入っておってだな、そのTPP受け入れにより、著作権の保護期間が「50年→70年」に延長されるうえ、コレまでは被害者(=権利者)の刑事コクソを必要とする「親告罪」だったのが、いじくり回しにより「非親告罪化」が盛り込まれておるってんだよな。TPPっていうと、何よりもまず、肉や乳製品をはじめとする農畜産物の関税徹廃がクローズアップされておって、無論、それだけでも大きなモンダイなんだが、それと抱き合わせっていうか、潜り込ませるカタチで、こんなふうに表現活動の根幹ブブンに関わるハナシもあるんだが、ほぼ、どこのシンブンも、例によって、無視、シカトし倒しておるんだよな。
そもそも、「TPPとは何ぞや?」だが、もともとは、06年5月に、シンガポール、ブルネイ、チリ、ニュージーランドの4ヵ国で発効した経済協定に過ぎなかったんだが、ココに亜米利加が10年にドサドサと入り込んできて、質的には全く変わってしまったんだよな。まさに、「庇を借りて、母屋を乗っ取る」だが、そこにニッポンを抱き込んで、実質としては「米日の2国間経済協定」なんだよな。なぜなら、現在、参加しておる12ヵ国のGDPってのは、亜米利加とニッポンで、そのほとんどを占めてしまうんだからな。
要するに、TPPの本質とは、「輸出をジャンジャンする大企業がモノを売りやすくするため、関税を徹廃させる」ってことなんだが、ぬあんとも、オモロイことに今回の亜米利加の大統領センキョにおいて、共和のトランプは「関税自主権の放棄は、国家主権の放棄だ」と、また、民主のサンダースは「大企業を肥やすだけの愚策の極み」と左右両極の候補が一致して批判、大反対しておったんで、今、向こうは大統領&連邦ギカイのダブル選の最中だから、批准に向けた動きは完全に止まっておるんだよな。
ココで改めてバカ丸出しなのは、各紙の解説で「ぬあんで、TPPの衆院通過を急いでいるのか」っていうと、「大統領センキョ前にヤルことで、亜米利加にも批准を促す」ってんだよな。そうでのうて、とにかく、亜米利加サマにこうやって必死にシッポを振って、媚を売ってだな、「ニッポンの奴隷ぶり」を見せつけておるだけぢゃないか!
そこで思うんだが、TPPの国怪承認は、国際条約なんで、予算アンと同様に「衆の優越」っていう憲法規定があるゆえ、「衆」がカケツして30日後に自然成立するんだが、しかし、担保ホウは、一般の法律なんで、「参のカケツ」も必要なんだよな。だから、コクタイ上、抱き合わせの11本の担保ホウアンをどう扱うか、だわな。ま、担保ホウアンは後回しでもエエんだろうが、そうなると、批准要件が整っておらんので、「国怪承認は済んだんだが、しかし、正式な批准はデキん」っていう事態になるんだよな(笑)
#さらに続きで、このTPPだが、そもそも、今夏の参院センキョで、アベは「TPPの早期批准」を訴えマクっておったかよ? 本来であれば、コイツは最大争点の1つなんで、センキョ期間中のTV討論etcで、与野党間でジャンジャンと論戦があってしかるべきだったよな。ところが、ぬあんと、アベのテレビ出演は、「たった1回」(6・24にOAのニュース23)だったんだぞ。その一方で、亜米利加は、今、大統領センキョで、コイツが大きな争点になっておるんだからな。
んで、自公がこんなふうに「デタラメの極み」なんてのは、何も今に始まったことではないんで、まだ、わかるんだ。ワシが許せんのは各紙で、TPPの国怪承認にあたって、「11本の担保ホウアン」が束にしてドサッと出されておるんだよな。そのうちの1本は著作権ホウのいじくり回しだってのが、今しがた、ワシは初めてわかったんだが、この「11本の担保ホウアン」ってのは、今秋の臨時国怪における重要ホウアンだわな。その中身をシンブンが「字」にしようとせん、しないってのは、おかしいよな。
っていうか、また、TPPの国怪承認が済んだ時点で、まさに「アリバイ作りの、後出しジャンケンの極み」なんだが、「こんな担保ホウアンも既に出されていて、じつは、コクミン生活はこんなふうに変わるんです!」ってヤラかすつもりなんかいなあ。主権者たるコクミンが、争点化されておるハナシについて、「賛成か、反対か」を論じるにあたって、その前提となる「事実」も出されないままに、「また、強行サイケツなんて口を滑らせたら、本当にクビになっちゃう」(by農水ダイジンの山本有二)ってんだろ。ったく、こんなもん、民主シュギぢゃねえよなあ、この糞アホンダラが!(怒)
#んで、TPP承認アンと担保ホウアンだが、今夕(=11・4)の16時半過ぎに、衆の特別イイン怪で、強行ならぬ、強姦サイケツしたってんだが、今、大統領センキョの最中で、共和のトランプはおろか、民主のヒラリーも明確に「批准反対」を明言しておるんだな。であれば、余計、このタイミングでニッポンが批准を急ぐ必要はなく、それも含めて、異常だわな。
折しも、今日のam2:01upの共同電で、「もし、ヒラリー当選の暁には、さっそく、2月後半にもアベが訪米し、日米首脳会談を検討」と出ておったんだが、このTPPは、現・民主の小浜セー権で調印したんだが、ヒラリーが予備選でサンダースの猛追を受けたんで、それに合わせるべく、「TPP批准反対!」を言っちゃったんだよな。無論、今回のニッポンの先乗りTPP承認の動きは、亜米利加サマの要請っていうか、指示だろうが、要は「ヒラリーの公約撤回」へ向けての後押しだわな。
さらに折しも、今朝のヨミが「憲法施行70年」ってことで、「GHQによる押しつけ憲法は、ケシカラン」と大論陣を張っておるんだが、それを言うなら、今の憲法いじくり回しだって、「亜米利加の押しつけ」そのものぢゃないか。元外務キャリアの孫崎享が『戦後史の正体 1945-2012』(創元社)ん中で、「亜米利加からの圧力やウラ工作は、現実にちゃんと存在する」と明かしたうえで、「そうした亜米利加からの圧力をオモテに出すことは、タブーの極みに他ならない」と喝破しとるやないか。
そもそも、外務ショウでは「亜米利加に嫌われている」というだけで、この孫崎みたいに出世のコースをピャーッと外されるんだし、学者連中をはじめとする文化人にも小遣いをイッパイ渡してだな、「亜米利加サマ万歳!」と言わせ、書かせるように仕向けておるんで、今のような酷い状況になっておるんだよな。ホンマ、「従米」どころか、「隷米の極み」なんだが、産経、ヨミはもとより、それに連なっておる桜井よしこだの、古森義久とか、「亜米利加のドレイ売文業者」ったら、スンゴイもんなあ。
桜井も、薬害エイズを取材しておった自公以前の時代は、まだ、全然、超マシだったが、拉致バブルがはじけたあたりから、んもう、ニッポン会議以下の極右連中に完全に抱き込まれてしもうて、老害を極めたっていうか、最早、なれの果てだわなあ(涙)
#「上」の続きだが、コイツはあくまでコクタイ上のモンダイなんだが、国際条約の国怪承認については、予算アン同様、憲法上の「『衆』の優越規定」があるんで、TPP承認アンについては、30日後に自然成立なんだよな。ただ、抱き合わせで11本の担保ホウアンがあるんで、コイツも一緒に「衆」の特別イイン怪で強姦サイケツしてしまった手前、一緒に「参」に送付されるんだが、こっちは自然成立の対象外なんで、別個に「参」でもサイケツする必要があるんだよな。
ちなみに、今秋の臨時国怪の会期末は「11・30」なんで、TPP承認アンだけなら、30日後の自然成立を見込んで、会期延長は小幅でエエんだが、担保ホウアンも「参」でカケツせんかった場合、継続シンギの手続きを取る必要があるんだが、その場合、次の年明けの通常国怪では、「参」でのシンギから始まり、また、「衆」に戻して再カケツが必要なんで、ややこしいんだよな。
だいたい、担保ホウアンが11本もあって、その対象が農産物だけでも大モンダイなのに、さらに医療&保険、著作権物といった知的財産ケンと、チョー幅広であるのに、「たったの40時間」で審議が尽くせるかってんだよ。「自公だから、しょうがない」と言ってしまえば、それまでなんだが、ったく、こんなデタラメばっかヤリ倒しておるのに、マスメディアの反応が鈍いよなあ。まだ、「隷米の極み」であるヨミや産経がそうであるのはわかるんだが、一応、「クオリティー・ペーパー」の別称が付与されておる朝日が、ホンマ、どうしようもねえからな。朝日は、例の「吉田調書」での誤報モンダイを機に、全社的にインポ状態に陥っておるわなあ(呆、怒)
あー、「10・3」の朝日の社説では「TPPと国怪 不安解消へ審議を尽くせ」かあ。この腰の引けぶりもさることながら、その審議そのものが尽くせてねえんだからな、この糞アホンダラが!
#さらに続きだが、今の臨時国怪でのTPPの拙速承認の動きは、ったく、異常の極みだわな。まさに、今、宴たけなわの米国・大統領&上下両院のダブル選で、「TPP批准の是非」は最大争点の1つになっておってだな、民主のヒラリーは反対、んで、共和のトランプに至っては批准反対はもとより、ぬあんと、「TPPからの離脱」をブイブイと主張しとるんだよな。思うに、トランプってのは、その「在日米グンの撤退」も併せると、要は、伝統的な「モンロー主義者」ってことだわな。であれば、それはそれで、じつにわかりやすい。
トランプがTPPに反対なのは、そうしたモンロー主義に加えて、「関税自主権の放棄は、すなわち、国家主権の侵害である」っていう、コイツもまた極右・保守シュギの立場としては、じつにわかりやすいよな。コレに対し、ヒラリーが「TPP批准反対」を打ち出したってのは、まさに、あの「サンダース旋風」の煽りを受けてのことだわな。「富の公正配分」を根幹とする左派のストライクゾーンに、ズッポシと収まっておるサンダースとしては、「TPPとは、輸出で儲け倒す大企業への肩入れに他ならず、そのことによって、自国の産業と自国民が食い物にされる。それは何としても阻止しなければならない」と予備選で主張し、それが強い支持を受け、ヒラリーに肉薄しておったワケだよな。
本来であれば、ヒラリーは「小浜の後継」のポジションにおるんだから、センキョ戦では絶対に「TPP批准」を訴えんとなんだが、しかし、「サンダース票取り込み」のためには、背に腹を変えられず、こうしたコペルニクス的なセーサク転換を余儀なくされたってことだわな。しかし、コイツはある意味、「草の根民主主義」とも言え、センキョ戦を通しての、こうした「見えるカタチでのセーサク転換」っていうか、有権者が求める政策を候補者に求めて、実行させるってのは、じつにまっとうだわな。
翻ってニッポンはどうか。14年の「衆」、今年16年の「参」と2回の国政センキョで、確かにアベ自公は「勝った」ということにはなっている。しかし、いずれも、その直前に、アベは「消費税率10%の引き上げ延期」を表明し、要は「センキョ戦の最大争点」を隠しマクった挙げ句、相変わらずバカを極めているマスメディアの連中も、そうしたアベの愚行を窘めるどころが、ただヘラヘラと追従するだけで、「争点もなく、盛り上がりに欠けるセンキョでしたあ」と煽り倒したんだよな。ま、批判精神というものが根本的に欠如しておるっていうか、単に「思考停止の極み」なんだよな。
だから、TPP参加の他の国々は、亜米利加が今、こういう状況だから、とにかく、じっとその趨勢を見守っておるっていうのに、どういうワケか、ニッポンだけが突出してだな、「亜米利加サマにも、はよ、TPPを批准してもらおう」と、率先して国怪承認に動いておるってんだよな。やっぱ、コイツも「王様ならぬ、ニッポンの総理ダイジンも裸だ」って言ってやらんとだろう。アベ自公が必死にシッポを振っておるのは、ニッポン経団連以下の財怪であり、さらには、亜米利加の経済を牛耳っておる、ロックフェラー様やロス茶イルド様といった、金融資本家サマ連中だからなあ(呆、涙)
#で、今朝(=11・6)のヨミに、ニッポンが印度に原発をジャンジャンと売りつけるための「日印原子力協定」の調印を、この「11・11」に印度の首相が遊びに来るんで、その際に、アベとの間でヤルってことを大々的に飛ばしマクっておるんだが、ぬあんて言うんかいなあ。このヨミの「原発バンザイ」、ほいで、「隷米の極み」の路線ってのは、んもう、中興の祖である「正力松太郎(1885~1969)」に行き着くんで、コイツは最早、ヨミのDNAであり、ゆえに、どうやっても逃れることのできん宿痾、すなわち、ビョーキそのものだわなあ。
東大法学ブから内務ショウに入った正力だが、「桜田門の官ボー主事」っていう、総監に次ぐチアン対策の総元締めであるナンバー2のポストまで上り詰めたんだが、このとき、虎ノ門ジケンで詰め腹を切らされ、下野を余儀なくされておったところ、時の内務ダイジンだった後藤新平の後押しで、ヨミに放り込まれんだよな。無論、その思惑は「政府の言うことをちゃんと聞くシンブンを作る」ってことだが、大正デモクラシー当時、赤字経営で潰れる寸前だったヨミを救い、立て直したのが、この正力だったんだよな。
正力は、「売れる」ってことに目敏く、「娯楽と抱き合わせでシンブンを売る」ってことで、囲碁&将棋欄を始めたり、プロ野球を創設し、巨人軍を持って、拡張に乗り出したってワケや。とはいえ、所詮、正力ってのは、本質がモロ、「内務ショウのヤクニン」だから、「天下取り」、つまり、「総理ダイジンになる」ってのが全てなんだよな。それで言うと、かのイケダモン大先生とクリソツで、正力はシンブンを、んで、イケダモン大先生は宗教ホウジンを足場に、「それ」に向けて邁進し倒したってことだわなあ(笑)
#「上」の続きで、ヨミのビョーキである「原発バンザイ」、ほいで、「隷米の極み」の路線のキモにある、中興の祖・正力松太郎だが、コレらはホンマ、「正力の軌跡」そのものだからな。正力もそのキャラゆえに、戦後、公職追放を受けたんだが、東西冷戦がおっ始まったことによる、例の「逆コース」の開始で、亜米利加はCIAだ、ACJ(対ニッポン評議怪)といったチョー胡散臭い連中を使い倒してだな、ま、ショクミン地化っていうよりは、「占領統治の継続」だが、正力ってのは、自らの野望である「天下取り」にあたって、連中と超ズブズブの仲となったんだよな。
公職追放解除を受けて、まず、正力がおっ始めたのが、「正力マイクロ波構想」なる、一言で言えば、電波行政を一手に牛耳るってことで、無論、その中に日テレも入っておるんだが、正力がやっぱキチガイなのは、そのマイクロ波の拡大先を「東アジア全体」を目標にしておったところだわな。この風呂敷の広げ方ってのは、ある意味、スンゴイとは思うんだが、そうした電波のハードウエアを構築するにあたって、カネの工面を申し出たのは、亜米利加だったんだわな。亜米利加だって、「ニッポン人を隷米モードに洗脳する」っていう大目的があるんで、そこで両者の利害打算は一致しちゃったんだな。
もっとも、正力のマイクロ波構想は、日テレの開局まではこぎつけたものの、「その先」については、逓信ショウや電電公社からすれば、正力なんてのは「目の上のタンコブ」そのもので、潰しにかかるんだわな。そこで出てきたのが、例の「正力マイクロ波ジケン」で、「正力は亜米利加のペンタゴンと組み、自分のマイクロ波通信網を軍事目的で使い倒そうとしておる売国奴で、到底、許せるものではない」との怪ブンショが出て、53年12月に正力は国怪に参考人として呼ばれ、袋叩きに遭ったことで、オジャンになったんだよな。
なお、怪ブンショとはいうものの、中身は真実で、コレだけのハナシはセー権の最中枢でないとわからんことで、「出所」は、時の総理ダイジンだった吉田茂と言われておるんだが、たぶん、そうだろう。もっとも、当時、正力は「ポスト吉田」の最右翼だった鳩山一郎に近づいて、その「マイクロ波構想」の実現を図ろうとしておったってんで、吉田はカチンと来とったようなんだな(笑)
#さらに続きで、そうやって「マイクロ波構想」を潰された正力松太郎は、コイツに逆ギレしてだな、直で本人自らが総理ダイジンに就くべく、ぬあんと、地元の富山から、総センキョに出て、代議士に当選するんだよな。齢70を前にして、「老いの妄執」としか言いようがないんだが、保守合同によってできた自民党の鳩山ナイカクで、初代科技ちょー長官(&原子力イイン長)に就いたことで、このポストを正力は、総理ダイジンをゲットするための武器っていうか、オモチャっていうんかいなあ。まさに泥縄式だが、「原発」、具体的には発電用商業炉の購入へとブイブイと走り出すんだよな。
既に、原発導入っていうんか、核武装の下準備は、改進党のナカソネetcによって進められおって、例の「ウラン235」に引っかけた、「2億3500萬円」の原発予算が、ビキニでの第5福竜丸のブラボー被爆ジケンと、ほぼ同時並行でネジ込まれておったんだが、正力は正力で、「総理ダイジンになる」ってことしかアタマにねえから、「原発導入」をテコに天下取るってカンジだわな。それで言えば、今のアベが「原発輸出で、セー権維持」ってのと、本質的には同じことや。
ただ、超オモロイのは、ココで正力が旗を振って導入した「ニッポンの第1号原発(=東海1号炉)」ってのが、じつは英吉利製のコルダーホール型原子炉だったことだ。このウラを喋り出したら、長くなるんで端折るが、このコルダーホール型ってのは、中性子の減速材に「黒鉛」を使うため、濃縮しとらん天然ウランでチョーOKなんだわな。もともと、この黒鉛炉ってのは「プルトニウム生産」が目的で、ま、発電機能はオマケでくっつけだだけなんだがな。本来であれば、亜米利加が、その原子炉をニッポンにジャンジャンと売りつけなアカンのだが、例のアイゼンハワーによる「アトムズ・フォー・ピース」をブチ上げておったものの、当時、商業用軽水炉の売り込みは全然で、その間隙を突くカタチで、英吉利がまんまと売り込みに成功したってワケだ。
このとき、正力が「プルトニウム」にどこまでこだわってたかは、諸説ある。早大教授の有馬哲夫は後になって「この黒鉛炉買い付けは、プルトニウム保有が目的だった」と打ち出しており、無論、正力もそのことぐらいは知ってはおっただろうが、でも、正力的には「はよ、総理ダイジンになりたい」と、ま、要は、どこでもエエから、原子炉を売ってくれるところであれば、ピャーッと飛びついたってのが、実際のところだと、ワシは思う。
で、英吉利がぬあんで、ニッポンにこの黒鉛炉を売りつけたかっていうと、有馬は最近、『新潮45』9月号の「原爆は誰のものか 知られざる米英の暗闘」で、「江戸の仇を長崎で討った」と分析しておって、「なるほど!」と思ったな。説明すると長くなるんで、ポイントだけ、1943年8月の「ケベック協定」で、原爆開発において、英吉利は亜米利加に全面協力しておったんだよな。ちゃんとノウハウを持っておるから、戦後、そうやって発電用黒鉛炉の生産がデキたわけだ。英吉利としては、45年7月の総センキョで、第2次大戦勝利に導いチャーチルの保守党が負けたってのが、すべてだったよな。後任の労働党のアトリーは何も知らんかったから、美味しいところは全部、亜米利加に持っていかれてしもうたもんなあ(笑)