「政治とカネ」を巡る論戦の膠着打開のカギは「野中広務の国怪招致」か |
まあ、大新聞の論説記者連中は「これでは与野党の泥仕合ではないか」などと、さももっともらしいご説教を垂れたりもしてますが、そういうヤツに限って、ビア・ガーデ
ンの泥ん子女子プロレスを見ながら、股間をコーフンさせたりしているものです(笑)。
とまあ、本サイトも案外、ヒマな淑女の方々もこっそりアクセスしているやうなので、そういうおゲレツなネタはこれくらいにしておきまして、まあ、こうやって、野党、とりわけ民主党が与党をガンガン攻めるという光景も、鳩山ユキオ君が代表だった頃を思えば、隔世の感があります。
結局、「民・由合流」の最大の成果は、「政権は戦って取るべし」という空気がようやく野党第一党である民主党に出てきたことでしょうか。
かつて、マスコミ人の官房機密費支出リストにその名前が掲載されていた田原総一朗が、さももっともらしく、「君たち野党に対案はないじゃないか。対案を出せ」などとほざいていましたが、私に言わせれば、「政権与党の不正、腐敗を追及することが最大の対案であって、そこから政権交代に結び付けることこそが、究極の対案である」と思っています。
ま、田原総一朗はどうでもいいですが、この「政治とカネ」を巡る国怪論戦も、果して「クビ取り合戦」となる「大政局路線」か、「まあ、だいたいのところで手を打とうか」という「和睦路線」かの境目にさしかかっているようです。
私の立場は、「どっちでもいい」という日和見主義者で(笑)、「大政局」に持っていくのであれば、当然、森派(清和会)の政治資金収支報告書のモチ代不記載ギワクから、タフの自民党の政策活動費多額着服ギワクと絡めて、小泉のクビを刈り取るという作戦しかありません。
しかし、それを出すと、旧自由党の合併時の資金処理の問題を突いてきますので、そこで民主党としては、「藤井カード」をいかなるタイミングで、どう切るか、という戦略になります。
んで、「和睦路線」というのであれば、旧橋本派の日歯連からの1億円闇献金ギワクが取引材料になるでしょう。
まあ、既に民主党の集会に出て発言している村岡兼造は「いつでも、国怪の場に出て無実を証明したい」と言っているので、これに「裏金3兄弟」(=橋龍、野中、青木)をセットでつけて、野党が国怪の場でガンガン吊るし上げる、ということになるのでしょうか。
ここで、なぜ、旧橋本派の日歯連からの闇献金ギワクが「和睦」になりうるのかといいますと、要するに小泉的には、早いとこ、来年度の当初予算を仕上げて、あとは、「郵政民営化」という“趣味”の世界にひた走って、「改革者」のフリをすることで、来年9月までのソーサイ任期まで、なるべく支持率が下がらないよう、自らの延命を図りたいだけなのです。
で、結局、郵政民営化のポイントとは、「特定郵便局をどう守るか」ということに尽きるからです。
ところが、この特定郵便局こそが、これまで自民党、とりわけ旧橋本派の大票田であったわけですから、この当初予算を仕上げてから、小泉が「趣味」の世界に専念するにあたって、とりあえずは「旧橋本派」にお灸を据えておくことは、それはそれで必要なのです。
そこで、民主党サイドが国怪での証人喚問を要求している、旧橋本派の「裏金3兄弟」(=橋龍、野中、青木)のうち、去年の選挙を機に、参院の議員会長に「焼け太り昇格」した青木幹雄だけは守らなければならなりません。
というのは、旧橋本派のうち、青木が寝返って小泉に協力してくれているおかげで、小泉政権は持っているようなものであり、4月以降も「郵政民営化」というオモチャをいじくり回すにあたって、“抵抗勢力”とのパイプとしても青木は残しておく必要があるからです。
ところが、野中広務は最後まで小泉に楯突いていたわけですから、まあ、小泉としても「民主党がこれだけうるさく言ってきているし、いちおう、世論も『政治とカネ』の問題でギャアギャア言ってきてる手前、全く無視もできない。4月にはタフの補選もあるわけだし、いちおう、ガス抜きをやって、この問題にも対応してるフリをしておく必要はある」というくらいの判断はできているでしょう。
それと、森派の政治資金報告書の不記載モンダイは、森喜朗がソーリの時代に、自分が派閥を預かっていた時代のことなので、ダイレクトに「小泉純一郎本人の責任」ということになりますが、旧橋本派のヤミ献金ギワクであれば、「あれは自民党の、それも旧橋本派の問題」ということで、いくらでもシカトすることもできます(笑)。
となると、旧橋本派の「裏金3兄弟」(=橋龍、野中、青木)のカードのうち、どれを切っていくかという具体論になりますが、小泉的には絶対に青木は出せないが、まあ、この際だから、「野中に橋龍をくっつけるくらいなら」というホンネはあるような気がします。
それと、野中広務については、本サイトで繰り返し指摘している通り、当初の東京地検の捜査では、村岡とともに「起訴すべし」との捜査報告を上げているにも関わらず、「松尾裁定」で却下され、「起訴猶予にする」という政治的配慮(=国策捜査)がなされています。
まあ、「裏金3兄弟」の中でも、野中広務はいちばん事件の関与が重く、実質的には「真っ黒クロ」なのですから(笑)、その意味では民主党をはじめとする野党も「だったら、国怪という公の場で問題を徹底糾明する」と持っていきやすいでしょう。
さらには、この旧橋本派への1億円闇献金ギワクについては、先月、検察審査会が「不起訴不当」の議決を出して、東京地検に再捜査を命じています。
もともと、検察内部でも現場レベルでは「立件すべし」という判断だったわけですから、こうやって、国怪に野中を引っ張り出すことで、世論の風向きもさらに野中に冷たくなり、「よっしゃ、今度は起訴に持ち込めるで」という判断をしやすくなるというものです。
で、もっと言うと、小沢一郎的にも、同じ身内同士としての「旧経世会憎し」という近親憎悪的な感情がそもそもあって、とりわけ野中に対しては、「自・公」連立に向かう前段階としての「自・自・公」で、自由党を「クッション」に使わされた怒りがあるでしょうから、小沢も「そのときの恨みをここで一丁、返してもらうワ」という思いがあるでしょう。
つまり、何ともじつにヘンな部分で、小泉純一郎と小沢一郎の“思惑”が図らずも一致してしまう「珍現象」が起こってしまうのです(笑)。
それに「野中広務」であれば、確かに議員バッジを外しているとはいえ、官房長官に幹事長もやってますから、さすがに、「トカゲのシッポ」ではありえず、まあ、「トカゲの胴体」ぐらいの価値はあると思います(#それに、野中広務を国怪に引きずり出すのであれば、ワシのメンツも立つしな)。
ということで、旧橋本派の「裏金3兄弟」のうち、まあ、野中広務は最低、引っ張り出させておいて、それに橋龍をつけるかどうかが、最終的な落としどころになるでしょうか(笑)。
いずれにしても、「和睦路線」で国怪運営を乗り切るのであれば、小泉も「旧橋本派・裏金3兄弟」の国怪証人喚問に応じざるを得ないだろう、というのはアタマではわかるでしょう(#でなければ、「藤井カード」を切る「大政局」が待っとるからな)。
となると、とにかく、青木だけは守って、「野中+1(=橋龍)」ぐらいが、繰り返しになりますが、落とし所になるような気がします。
しかし、ここまで持ってこれるのも、野党(=民主党)が、徹底的に自民党の「政治とカネ」を今通常国怪で攻めまくっているからなのです。こっちからガンガン攻めないことには、向こうから「国怪招致」という、「妥協案」も出しようもないわけですから。
私はうるさいくらいに繰り返しますが、「大政局路線」(=クビ取り合戦)でも「和睦路線」でもどっちでもチョーOKですが、もし、「和睦路線」であれば、「野中広務国怪招致」は最低条件です。それが与野党双方に飲めないのであれば、「大政局路線」しかないでしょう。
さあさあ、我々、ヒマ人たちも、これから中盤戦に入っていく国怪の予算委員会審議について、じっくりと高見の見物ということにしませう(笑)。
