三井環(元大阪高検公安部長)氏への「裏金公表阻止を狙った口封じ逮捕劇=冤罪事件」を徹底的に弾劾する |
#今朝(=12・18)の朝日、毎日、神奈川シンブンetcに出ておって、うち、神奈川がやけに詳しかったんで、念のため、電子版で確認してみたら、前日の17:05に共同電がupされておったんで、どうも共同の抜きっぽいんだが、日弁連が「死刑制度廃止検討イイン会」の設置を決め、年明けにメンバーを選定して、本格稼動させるんだそうだ。具体的には、国怪内に死刑制度のチョーさ会の設置を求めたり、赤レンガにも働きかける一方で、集会も開いて、運動を盛り上げていくとのことだ。
あれっ、そういえば、カメイモンをはじめとする「死刑廃止ギレン」ってあったハズなんだが、しかし、連中はこのセー権交代を機に、いったい、何をヤッておったんだろうなあ。法務ダイジンになった、あの千葉景子に至っては、参院センキョに落ちてもその座に居座っておったことで、「死刑シッコーをすることで、廃止のギロンを高めたい!」とワケのワカんねえこと言って、要は「赤レンガの言いなり」になって、絞首刑許可ショにサインしておったからなあ。みんな、野に下っておって、冷や飯を食わされておるときは、比較的、マトモなことも言っておるんだが、セー権与党に入って、ぬくぬくとアブク銭にタカれる環境に入ってしもうと、ピャーッと豹変するよなあ。そういう腑抜け連中ばっかだから、悪党、とりわけ巨悪は逃げ切って、のうのうとしておれるんだよなあ。
#で、その「亀谷(直人)獄中手記」の続報だが、この手記は「上申書」「説明書」「第一準備書面」の3部構成になっておるんだそうだ。んで、昨年(=2010年)7月だから、今おる府中に移送される前の、岐阜のムショにおったときだが、この手記のうちの、骨格ブブンにあたる「上申書」について、ぬあんと、「判、検、警、法の各長に郵送した」んだそうだ。判、検、警、法の各チョーっていえば、隼町のチョー官、検事総チョー、サッチョウのチョー官、法務ダイジンの4人だからなあ。どうせ、誰もちゃんと読んではおらんだろうが、しかし、亀谷は、塀の中におっても、こういうカタチで動いておるんだな。
ま、ああいう連中ってのは、どいつもコイツもそうだが、汚れ仕事にヤクザを使っておいて、用が済むと、あとは「なかったこと」とばかりに、徹底して、見ぬフリ、知らんフリだからなあ。亀谷が、その4者に上申書を郵送したのと、『週アサ』に連載をした西岡研介クンにもコンタクトを取って、獄中手記を渡したのと、時期が符合するよなあ。だから、その桑田兼吉保釈コーサクを、中央大法科時代のご学友である「豊嶋秀直」(01年に福岡コーケン検事チョーを最後に退官)に依頼した、芦屋在住のブローカー、「中村浩改メ中井五郎」(いずれも仮名)に、その億単位のコーサク資金の回収を迫ったっていうのと、諸々、リンクしておるんだな。
ところが、中井五郎は「一括払いは無理だが、分割なら何とかなるので、口座を作っておいて下さい」と抜かしておきながら、ビタ一文も入金してこんから、亀チャンはブチ切れて、ああやってオモテに出したんだろうなあ。だから、理由は「カネ」と「義憤」と、両方あるんだと思う。でも、根っこにあるのは、「義憤」の方だろう。だから、ワシらブンヤとしては、このテの「顔出し発言」、つまり、「内部コクハツ」を扱うにあたって、大事なことは「動機の吟味」なんだよな。だから、少しずつではあるが、いろいろと見えてくるものがある。
#で、大坪弘道が文藝春秋から出した手記『勾留百二十日』が、近所の本屋に平積みになっておったんで、ザーッと目を通したんだが、その三井環のオッサンの口封じタイホ劇で、02年4月当時、大阪チケンの特捜ブで、ジケンの主任検事を務めた大仲土和の下、あの「渡真利忠光の取り調べを担当した」っていうくだりは、1行も出てきておらんなあ。コレぢゃあ、何も告白しておらんに等しいよなあ。あーあ、赤レンガの連中が「ヤレヤレだぁー!」って、ホッと胸をなでおろしておる光景が、目に浮かぶなあ(笑)。しかし、大坪は、コレについては、そもそも、まだ、喋るツモリがないのか、それとも、今後の刑事サイバンの展開次第で、「切り札」として温存しておるのか、どっちなんだろうなあ。
#それと、今晩(=12・18)のNHKの電子版が17:56、次いで産経のそれが19:45でupしておったが、その通産ショウの商務情報セー策キョクのシンギ官として、09年当時、自らエルピーダメモリ社の経営再建のため、台湾との提携バナシを進めるウラで、嫁ハンに同社の株を買わせて、アブク銭をゲットしておった「木村雅昭のおやぢ」(前資源エネルギー庁次チョー)が、既に東京チケンから任意で事情を聴かれておったのか。ただ、本人は相変わらず、「株を買うたときは、資本増強は既に報道されておって、インサイダーにはあたらん」とシラを切り通しておるのか。
でも、この木村のおやぢは、「直接当事者」として、モロ、交渉を切り盛りしておって、「その後、どういう展開になるのか」なんてのは、ナンボでも、自分が絵を描いたとおりにデキるわけだからなあ。根本的に、脳味噌が腐ってるよなあ。だって、ヤクショからそれなりに給料を貰っておるんだろ?
ぬあんていうんかいなあ、カネに卑しいっていうんか、ホンマにコイツらってのは、「青雲の志」っていうのが、どこにもねえよなあ。「ニッポンの半導体産業の危機を救い、カイシャを立て直して、さらなる飛躍を遂げさせる!」という情熱があったら、そこのカイシャの株取引に、交渉を携わっておる当事者が、手を出すか? 「ワシはそんなアブク銭など要らん。ニッポンのため、国家のため、自分の身を投げ出してでも、踏ん張る!」っていう、「捨て身のココロ」ってのが、どこにもねえよなあ。で、こんな連中が、原発ギョー政にもタッチしてきたワケだろ。であれば、そのなれの果てとして、あのフクシマ第1原発の惨状をもたらしたってのも、「むべなるかな」だよなあ(笑)
#えっ、今日(=12・19)の正午すぎから、一斉にフラッシュがピャーッと飛び交っておるが、北のわがままおやぢが急死だって(**)! 死亡は2日前の「12・17」で、現地指導に向かう列車の中で倒れて、そのまま昇天かあ。死因は急性心筋梗塞らしいのか。いやあ、突然、唐突なんてもんぢゃねえよなあ。でも、じつは、わがままおやぢは、歳を1つサバ読んでおるんで、本当言うと、享年は「齢70」なんだよな。しかし、2日間もよく隠し通したなあ。韓国の国家情報インも掴んでなかったんだな。その証拠に、李明博がこの週末、京都に遊び来ておって、野田と会うておったからなあ。掴んでおったら、予定を切り上げて帰るとか、カイケンとかで、何か喋らんとアカンからなあ。そういう「衝撃の余韻」すらなく、京都でのんびりしておったもんなあ。
ただ、わがままおやぢは、チョット、最近、露出が少ねえかなあとは思っておったんだが、一つには、「アラブの春」で、中東のドクサイシャが失脚していく中、あのミャンマーですら、ミンシュ化が進んできておったんだから、わがままおやぢとしては、ストレスが凄かったと思うなあ。今後の展開はぬあんとも言えんが、とりあえずは、倅の正恩が後釜に就くんかいなあ。でも、実績ゼロだから、軍ブにしても、党にしても、ちゃんと言うことを聞くんかいなあ。コイツは、アジア情勢に凄まじい影響が出てくるなあ。いやあ、しかし、人間の寿命って、わかんねえよなあ。誰が見たって、「イケダモン大先生の方が、先」だと思っておったからなあ。いよいよ、コイツは「南北統一」が現実味を帯びてくるかもしれんな。
#で、その大坪弘道の手記『勾留百二十日』(文藝春秋)だが、在阪のフリーのブンヤの尾塚野形のオッサンも既に目を通したってんだが、その「渡真利忠光の件」に触れていないというのもそうなんだが、これまでヤッてきたことの自画自賛と、サイコー検への怨み節で満ち溢れておって、「肝心な秘密のバクロ」がないという点では、「作品としての評価は、凡作」という認識では、ワシと一致する。あと、大坪が120日間、過ごした都島は友淵町(=大阪コーチ所)の地番は、「5舎4階20房」だそうで、ま、偶然の一致なんだろうが、口封じタイホされたときの三井環のオッサンと同じなんだってなあ。
それと、検察官が入っておる「法務共済組合(健保&公務員年金)」ってのは、ああいうカタチで、「タイホによる懲戒免職」っていう、定年前で、イレギュラーな要因で退職になっても、「2年間は任意継続できる」んだそうだ。ところが、三井環のオッサンは、奥さんが「そんなのは必要ない。直ちに国保&国民年金に切り替えましょう!」と言って、そうしたのに対し、大坪弘道の場合は、奥さんに「だったら、2年間、継続するように」と申し渡しておったんだそうだ。だから、このへんの「足元」を見ても、今度の大坪手記の中途半端さってのは、三井環のオッサンが「勾留三百二十五日」をくぐり抜けて、光文社から出した手記『告発! 検察「裏ガネ作り」』の内容と比べても、如実に出ておるよなあ。でも、あと、たかが2年間、法務共済組合を続けたところで、それまで何十年も払い込んできておるんだから、トータルの年金受給額ってのは、大して変わらんと思うんだがなあ。
んで、タイホの際、この大坪を取り調べたのは、「吉田安志」っていう検事で、そのやりとりん中で「このまま否認を続けると、奥さんからも事情聴取しなければならなくなるかもしれない」と脅してきたんだそうだ。すると、大坪は「なんだと、ヤルならヤッてみろ。もし、指一本でも触れたら、タダぢゃおかんからな。ワシが知っておるヒミツをすべてバラして、ケンサツをガタガタにしてやる!」と切り返したんだそうだ。いやあ、だったら、この際、「そのヒミツ」をピャーッと全部、吐き出して、あのソシキを完全崩壊させて欲しいよなあ(笑)
#その「北のわがままおやぢ急死」の第一報は、今日(=12・19)の正午からOAの朝鮮中央テレビetcで、公表されたのかあ。その死んだときの状況が、公式発表どおりなのか、慎重に見ていく必要はあるとは思うが、この8月には、4番目の嫁ハンであるキム・オク(専属料理人だった藤本健二の手記では、「オギ同志」の名で出てくる)と一緒に、露西亜に遊びに行っておるのを見せびらかしておったし、ドクサイシャってのは、カダフィしかり、ムバラクもそうだったが、多少の反政府デモが起こったぐらいでは、そうカンタンに失脚せんからなあ。ましてや、北のわがままおやぢんところでは、そうした反政府デモすら、存在せんのだから、公式発表にある「急性心筋梗塞による死亡」ってのも、あながち的外れでもないような気がする。
今後の展開は、まだ、葬式も済んでおらんから、「これから」だろうが、時事が12:43に解説記事をupしておったが、「前途多難な『正恩体制』」ってことで、わがままおやぢの妹のダンナ・張成沢と軍ブが、倅の正恩を立てて、当面は、いろいろといじくり回していくことになるんだろうなあ。今回、わがままおやぢの死亡で、まずは、朝鮮労働党・書記キョクの「総書記」と、国家キカンである「国防イイン怪の委員チョー」の、この2つのポストが空席になるんだよな。その後釜に、全部、正恩が就くのか。でも、国防委員チョーは、軍ブが取るんかいなあ。でも、人事が動くのは、喪が明けるっていうか、少なくとも葬式が済んでからだろうなあ。
でも、わがままおやぢが、父親の金日成から、跡目を継いで、そのポジションを確実なものにすることがデキたのは、とりわけ「ニッポン人拉致の総指揮」を執って、結果を出したっていう、「手柄」があったがゆえだからなあ。でも、倅の正恩は、そうした「実績ゼロ」で、後ろ盾である「わがままおやぢ」がおらんなったんだから、どこまで、その「影響力を行使」できるかだよなあ。
あの明治維新で、薩長の連中が、長州藩の奇兵隊のアイドルで、伊藤俊輔の弟分だった「大室寅之祐の坊や」を、コロシた睦仁天皇(孝明天皇の本当の倅)とスリ替えて、「新たな玉(=明治天皇)」として、ピャーッと持ち上げ、コントロールしていったように、「金王朝の権威」ってのは、まだあるんだから、ココは即近連中が、その「虎の衣」を借りて、「3代目」を前面に立てて、切り盛りしてイクっていうふうに、当面は、なりそうだよなあ。なお、その北のわがままおやぢと拉致モンダイに関しては、ワシの近著『<さるぐつわ>の祖国』(第三書館、ハードカバー・478頁、1800円+税)で詳細に言及しておるんで、関心のある方は、ぜひ、一読のほどを。現在、全国の書店及びネットショップ・アマゾンetcにて、絶賛発売中!
#その鈴木智彦の『ヤクザと原発』(文藝春秋)、読み応えがある。「1F」という略語が出てくるんだが、コイツは「フクシマ第1原発」のことで、この「1F潜入」のため、ヤクザ筋を通して入り込んだっていうことだが、本人自身が、元々、『実話時代』かあ、ヤクザ専門誌でライターor編集者をしておったんだよな。この本のキモは、ま、「公共工事」ってのは須らくそうなんだが、特に原発は、その中でも最もアンタッチャブルっていうか、汚いこと極まりないんだが、その「事業の円滑遂行」のウラ側において、「汚れ仕事」を引き受けておること自体が、ある意味、その本来の性(さが)でもある、「ヤクザ」が一手に仕切っており、その構造をオモテに引きずり出したところだろう。
他の公共事業と同じで、用地買収から始まって、反対派の押さえ込み、補償交渉、さらには、原発労働者の確保と、そういう「ややこしい仕事」は、まさにヤクザの独壇場で、中でも、とりわけ原発は、ヤクザの存在なしには、ゼッタイに存立しえんというのが、よくわかる。文字通り、「カネになる木」だ。本人自身が、ゲンバに踏み込んで、見てきておるんで、余計、説得力がある。いい加減、文春もこういうのに大宅賞を出すべきだろう。今度のジコにおいて、相当、情報の小出し、歪曲、隠蔽があるかが、よくわかる。
#で、その大坪弘道の手記『勾留百二十日』(文藝春秋)だが、一つだけオモロイくだりがあって、タイホされる直前の「(10年)10月25日(土) 黒田先生から電話があり、『逢坂先生の声がかりで、大坪君に何かしてやれるかということで、佐藤先生、高田先生が集まって協議することになりました』と伝えられる」と。ココで「黒田先生」とは、「黒田修一」、「逢坂先生」は「逢坂貞夫」、佐藤はチョットわからんが、「高田先生」は、ちょうど、三井環のオッサンが口封じタイホされたときの大阪チケン特捜部チョーの「高田明夫」のことだろう。三井環のオッサンんときもそうだったんだが、「関西ケンサツの有象無象連中」がウヨウヨと集まって、蠢いておったんだな。
それでいうと、まさに「関西のドン」である逢坂は、三井環のオッサンが、『ウワシン』に匿名で、加納駿亮ガラミの「ちょーかつ使い込み」の内部告発をヤッおったときに、「松尾(邦弘)クンが心配しておる。今日も電話をかけてきた。悪いことは言わんから、ワシんときに来て、イソ弁をヤラんか」と声をかけてきておったし、高田は、関大法卒の30期で、ヤメ検の谷宜憲とは同期で、振り出しも同じ「大阪」で、このラインでおそらく、あの「渡真利忠光」の私選弁護人として、キソされる前から付いておったしなあ(ちなみに、大坪は、この高田の下で、渡真利の取り調べを担当)。
んで、「黒田修一」に至っては、関西のウラ社怪は皆、知ってるが、逢坂や加納をはじめとして、関西ケンサツのOB連中はもとより、ヤクザ筋ともズブズブで、要は「二股膏薬御用達弁護士」として、チョー有名だしなあ。この黒田は、タイホ前、大坪が東京で任意の事情聴取を受けておったとき、宿泊先の帝国ホテルまでヤッてきて、国井弘樹から聞いたメモをチラつかせて、「コイツが出たら、アンタは守れん!」と脅してきたってんだなあ。一つには、ソーサの指示を出した、「大阪コーケン検事チョー・中尾巧」を守るのと、あとは、その「渡真利の件」も含めて、「余計なことは喋るな」っていう口封じだろうなあ。しかし、ホンマ、三井環のオッサンんときと、この関西ケンサツにおいては、見事なまでに「登場人物」が重なっておるよなあ。雀卓は換わっても、牌を握っておるメンツは、全く同じなんだよなあ(笑)
#まさに、北のわがままおやぢ急死の「ドサクサ紛れ」に、かこつけたとしか言いようがねえんだが、そのFX(=次期戦闘機)商戦、予定通り、今日(=12・20)のアホ怪議で、ロッキード・マーティンの「F35」を正式ケッテイかあ。まだ開発中で、完成もしとらんっていうのもさることながら、既に不具合が出マクっておる「欠陥商品」を、平気で買い込むんだよなあ。ま、自公でも同じ結論だったのは間違いないんだが、しかし、セー権交代しても、止めることがデキんのだよなあ。「そこ」は、知りてえなあ。
しかし、今回は、ほとんど競争ってもんが、存在せんかったカンジだよなあ。岸ナイカクんときの第1次FXんときみたいに、「グラマンvsロッキード」っていう、凄まじいまでの空中戦を展開して、最終選定が二転三転したようなサプライズが、結局、全然なかったもんなあ。英・BAEシステムズのユーロファイターが最初から当て馬だったのは、ミエミエだったんだが、ボーイングのFA18ですら、対抗馬ですらなかったよなあ。ホンマ、当たらんMD(=ミサイルぼーエイ)にとどまらんで、こんな欠陥商品に、ワシらの血税が垂れ流されるんだからなあ。
っていうか、ぼーエイ費は、年間4.8兆円と総枠が決まってるんだから、こんなのに予算を毟り取られたら、他の装備費にシワ寄せが来るからなあ。ナンボ鉄砲を揃えても、タマがなけりゃ、ただのオモチャでしかねえからなあ。空自以外の持ち場の人間は、「こんなんで、戦がデキるんかい!」って、誰も文句を言わんのかよ? ホンマ、ケンサツに、通産ショウをはじめとして、どこもかしこも腐りきってるよなあ。
#たまたま、近所の本屋で見つけて、買うたんだが、かの「ぼーエイ庁の天皇」だった「守屋武昌」を取り上げた、森功『狡猾の人 防衛省を喰い物にした小物高級官僚の大罪』(幻冬舎)、ま、中身的には、ワシとか、社会新報の田中みのる、東京シンブンの半田滋の両オッサンといった「ぼーエイおたく」は、手に取るだろうが、それ以外の素人っていうか、イッパン人はこのタイミングで買うてまで読むんかいなあ、ってところだろうなあ。それは、冒頭の「はじめに」でも触れておるんだが、じつは守屋からの「出版のドタキャン通告」があって、世に出るまでに、相当、スッタモンダがあったんだな。
というのは、例のぼーエイ汚職のジケンで、東京チケンにタイホ&キソされ、保釈されてから、当初、守屋の方から版元である幻冬舎に手記の持ち込みがあって、モリカズ自伝(=『反転』)んときと同様、当初、ゴーストライターとして、森功に白羽の矢が立っておったんだな。『懺悔』というタイトルで、で、原稿自体は、「手記」ではのうて、「森功のインタビューに応じる」っていうカタチにして、各章の見出しもついて、ほぼ完成しておったってんだな。ま、本人は否定しておるが、でも、本当は「森功のゴーストライター本」として、デキ上がっておったんだと思う(笑)
ところが、1審で想定外の「実刑ハンケツ」を食らったため、守屋は弁護団を入れ替えて、2審では、その「無罪ハンター」の弘中惇イチローに頼んで、キソ事実の一部については、偽証のくだりとか、否認に転じて争うことにしたため、それと原稿の内容に齟齬が出てきてしもうたのと、あと、娘がハンタイしだしたってことで、「出版を取り下げます!」と申し入れてきたため、お蔵入りになっておったんだな。それを、多少、中身を替え、タイトルも全面変更して、今回、森功が「著者」となって、刊行したってんだな。
ただ、守屋は、2審ハンケツも控訴キキャクとなって、シッコー猶予は付かんで、上告中に新潮社から『「普天間」交渉秘録』を出した約1ヵ月半後の去年(2010年)の8月末に、上告を取り下げ、実刑が確定したんで、収監されとるんだよな。だから、「タイミング」としては、当然、「そこ」で出すべきもんだろうと思うんだが、それから、また、1年余り経った、ぬあんとも中途半端なこの時期に刊行したってのが、「?」なんだよな。商売的には、当初のように、『懺悔』のタイトルの方が、読者的にはわかりやすかったと思うし、また、モリカズ自伝のように、「手記」のスタイルの方が、受け入れられやすいとは思うよなあ。あのベストセラー狙いの幻冬舎が、「そう、イッパン読者が、幅広く食いつくとは思えん」っていう本を、敢えて、今の時期に出したっていうことが、「?」なんだよなあ。だが、玄人スジは読むだろう。
で、中身的には、そもそも守屋武昌は、森功のインタビューに対して、「知りうる事実を、すべて喋った」ということだが、ワシに言わせりゃ、「ウソつけ。3ダイヤ重工と結託した、MD(ミサイルぼーエイ)については、全然、喋っておらんやないか!」だわなあ。森功も、フリーのブンヤだったら、「そこ」は突っ込まんとだよなあ。宮崎元伸んところの山田洋行の利権バナシなんて、雑魚もエエところだからなあ。MDに関しては、見事なまでに1行も出てこんからなあ。
#で、今朝(=12・22)の神奈川シンブンで、たぶん、共同電だと思うんだが(電子版も見たが、「紙」の方しか出ておらんで、国内はクレジットが入っておらんゆえ、念のため、時事電の可能性も指摘しとこう)、フクシマ第1原発の糞ションベンの後始末の中長期工程表っていうか、こんなもん、「絵に描いた餅」以外の何物でもねえよなあ、それを発表したことに合わせて、1954年、亜米利加によるビキニ環礁での水爆ジッケンで、当時、第5福竜丸に乗り込んでおって、そのときの証言活動を今も続けておる元漁師らのハナシを紹介しておったなあ。曰く、「当時、亜米利加、ニッポン両政府とも、必要な情報を隠し、『もう安全だ』と強調した。それと同じことが、また、今、起こってる」と。
あのとき、ニッポン国内で「ヒロシマ、ナガサキに続く、第三の大被曝ジケン」へと発展することを、何よりも恐れて、亜米利加は、さっさと、こんなもんは「慰謝料」っていうより、「口止め料」だよなあ。当時のカネで200萬ドル(約7億2千萬円)をブチ込んで、「諸々、なかったこと」にしてしもうたんだよなあ。このビキニ環礁の大被曝ジケンを、上手いこともみ消したことで、あの昭和の大勲位こと、ナカソネがガクシャ連中の頬を札束で引っぱたくetcをして、「原発導入」へピャーッと舵を切ったんだよなあ。
当時、第5福竜丸以外にも、多くのニッポン漁船がゲンバ海域で操業しておって、「少なくとも856隻」はおったことが判明しておるんだが、全部、ネグってしもうたんだってなあ。連中、全く懲りてねえから、当時も今もヤルことは、全くクリソツだよなあ。ホンマ、隠蔽、ごまかし、矮小化、小出しのオンパレードだからな。しかし、メルトアウトして、釜(=格納容器)の底を突き破って、地下に潜ってしもうておる糞ションベンの溶融塊を、いったい、どうやって取り出すんだろうなあ。