三井環(元大阪高検公安部長)氏への「裏金公表阻止を狙った口封じ逮捕劇=冤罪事件」を徹底的に弾劾する |
#でだな、その福島第1原発のジコは、1、2、3号機のうち、2号機については、「格納容器」、つまり、炉の最深部にある、放射能の糞ションベンの入った鋼鉄製の肥溜だよなあ、それが損傷して、中身が出たっていうカンジで、1、3号機も損傷しとる可能性があるんだな。本来であれば、「稼動停止→冷ます」という作業で、事なきを得るハズなんだが、震災後に、それが機能しないで、たぶん、そのへんに溜まっておったガスが、熱で引火したんだろうなあ、「水素バクハツ」が起こって、その肥溜の釜が損傷したということなんだな。
その「格納容器」は、東電のHPには、「原子炉圧力容器(=ウランと水が入っている容器。ココで核分裂を起こして熱を発生させ、蒸気タービンを回すエネルギー源にする。要は、原子炉の心臓ブブン)やポンプなど、重要な機器をすっぽりと覆っている鋼鉄製(厚さ約3・8センチ)の容器。原子炉で、もし、最悪の事態が起こっても、原子炉から出てきた放射性物質を閉じ込める重要な役割があります」とあるんだが、このセツメイだと、「格納容器は損傷しない」という前提だよなあ。その最悪の事態を防ぐための、最後の砦である「格納容器」が損傷しておるってのは、相当、厳しいのは間違いないんだな。
#「上」の続きで、最悪の事態ってのは、「再臨界」、つまり、残ったウランが再び、ピャーッと核分裂を起こして、高温で炉心が溶け出し、その放射能の糞ションベンがバクハツ的に飛散してしまうことなんだな。要は、核バクダンが投下されたのと、同じことなんだなあ。ヒロシマ、ナガサキに次いで、フクシマが、「第三の被爆地」になってしまうってことだな。ワシは、そっちの専門家ではないんで、細かい手順はよう分からんが、とにかく、水をブッかけて冷ますってことなんだろうなあ。当然、ゲンバは、動いておるとは思うが、悪いけど、現時点においては、原発セー策の是非をどうのこうのなんて言っとる場合ぢゃねえよなあ。
とにかく、これ以上の被害の拡大を食い止め、その放射性物質の漏洩をストップさせて、「安全な状態」へと持っていくことに、全力を尽くすってことしかねえよなあ。「東電のセキニン追及」とか、そんなこと、ホンマ、今、言っとる場合ではない。何はともあれ、ゲンバには、「諦めず、挫けないで、頑張れ!」としか、言いようがねえよなあ。下手をすると、核バクハツを起こす恐れだってあるんだから、それを防ぐために、人智のすべてを結集することだ。2次、3次災害としての「水素バクハツ」は、現に起こっちゃったんだからさ、今、「それが、ケシカランのだ!」ぬあんて言っても、しょうがないって(笑)
ワシは思うんだが、「人間の生命」を救うのは、そんな電子制御されたコンピュータの塊からなるジコ防止システムなどではない。ひとりの人間の断固たる決断と勇気、そして、行動だ!
#で、その福島第1原発のジコで、「後藤政志」っていう、東芝の元エンジニアで、原子炉の格納容器の説計にあたっておった人が、震災発生の2日後の「3・13」に、外国特派員協会でカイケンして、いろいろ喋っておって、それがネット上にも公開されておる。ワシ自身も勉強のため、その内容を以下にまとめる。
まず、こうしたジコが起こったときに大事なのは、「高温になっている核燃料」を冷やし続けないと、なんだそうだ。通常であれば、真水を循環させるってことなんだが、そうせんと、原子炉内の水位が落ちて、燃料棒が水面から露出してしもうて、炉心の溶解を起こす恐れがある、と。んで、それを制御するシステムがあって、停電した場合を想定して、福島第1原発の1号機だと、2台の非常用ディーゼルの電源があるんだが、コイツがどうも作動せんかったらしい。それで、水が循環せんから、「冷ます」ってことができなくなったようなんだな。
#「上」の続きで、そうやって、冷やされずに、高温になったままの核燃料が残っていると、「水素」が発生し、「水素バクハツ」を起こすってんだな。だから、こういうときは、「上手く冷やす」っていうことが大事で、それさえできれば、最悪の事態は避けて、「安定した状態」に持っていけるってんだな。うーむ、特に、2号機の格納容器の損傷は、「水素バクハツ」によるものだろ?
だから、今回の「水素バクハツ」による「格納容器の損傷」ってのは、まあ、2次災害っていうか、「人災」の側面もあるんだな。ま、今は、そこのブブンについて、ワンワンと言ってもしょうがないんで、電源が確保できずに、炉心を冷やす制御ソーチが起動されんっていうことになると、他の手段で、とにかく、水をブッかけるってしか、なさそうなんだな。ただ、「格納容器内に水を入れる場合には、慎重にせなアカン」っていうことも言っておるな。そのへんの細かいところは、専門家にお任せするしかねえよなあ。だって、例えば、ワシみたいな素人に、「血管に目詰まりを起こした、心臓の冠動脈のバイパス手術を、今、すぐ、ココでヤレ!」って言われても、無理だからなあ(笑)
#しかし、いずれにしても、今回の東日本大震災で、この「福島第1原発のジコ」は、最も深刻であるのは間違いない。勿論、三陸海岸の大津波被害の被災地の状況も、大変だが、福島の方は、この「放射能漏洩」のモンダイは、尾を引くと思う。枝野がカイケンで、今度の放射性物質の大量流出について、「直ちに、人体の健康に及ぼす恐れはない」と言っておるが、ま、「直ち」でのうても、「長い目」で見たら、「ない」とは言い切れんだろう。そうなると、なかなか、ワシの手には負えんっていうか、玄人並みに専門知識と判断力のある人間が、継続的に、的確にメッセージを発していく必要がある。
おそらく、今回のジコは、「原発神話」なるパンドラの箱を、ピャーッと引っクリ返したのではないだろうか。だいたい、その「神話」として、「ミサイルを撃ち込まれても、大丈夫」っていうハナシがまかり通っていたらしいが、それは、どう考えても、「ありえん」よなあ(笑)。とにかく、今は、最悪の「再臨界」になることを是が非でも阻止し、とりあえずの「安定状態」に持っていくということだと思うなあ。
#で、今朝(=3・17)から、桜田門の特製高圧放水車を投入して、福島第1原発の放水に入ったようだが、ゲンバの放射線濃度は、物凄いんだな。自衛隊のヘリが一度、断念した上空で、約300メートルで4・13ミリシーベルト、約90メートルでは87・7ミリシーベルトか。とはいえ、いつまでも放置しておくわけには行かんのだろう。だから、コイツは、相当、放射能漏れを引き起こしている破損がひどいってことなんだろうな。とにかく、慌てず、しかし、行くときは大胆に突っ込まんとだろう。だって、放置しておったら、最悪、「再臨界」の大バクハツを起こす可能性があるんであれば、それだけは是が非でも食い止めんとだからなあ。まさに、コレが「最小不幸の実現」ぢゃないか!
#今回の東日本大震災を、「国難」と呼んでいるところもあるが、まさに、そうだよなあ。しかし、こういう修羅場というのは、各人の「人間力」というのが、如実に出てくる。ま、あんまり余計なことを、ウジャウジャと喋っておっても、しゃあないんで、今朝(=3・17)のヨミに、スリーマイル島の原発ジコんときの州知事が出ておって、興味深いことを言っておった。
まずは、こういうときは、「想定外のことは、いくらでも起こる」と。っていうか、「むしろ、起こるもんだと思って、対処した方がいい」。だから、今回は、まず、地震と津波の規模が、まさに、その「想定外」だったんだろうな。「想定の範囲内」であれば、電子制御でピャーと済ませりゃエエが、それを超えたところでは、「マンパワー」、つまり、「人智の力」を結集するしかねえよなあ。だから、今回の福島第1原発のジコも、冷やすための「自動制御」が動かんっていうのは、「電源がない」っていうだけのハナシではないかもしれんな。そこらのところには、手元に情報がないんで、分からん。やはり、混乱してるところはあるんだと思う。
あと、そのスリーマイル島のジコんときの州知事のハナシで、正確な文言は忘れたが、「専門家の意見」というのも、十分注意した方がいい、と。なぜなら、最終的に判断し、実行するのは、「政治家」だってんだよな。というのは、「専門家とはいえ、全知全能ではなく、知らんことだってあるし、特に、知らんこととかは、適当に済ます」ってんだよな。だから、そのとき、一番、大事なのは、「常識感覚」だってんだ。最終的に、「人間の常識に照らし合わせてみて、どうか」ということを言ってるんだよな。
たぶん、役人に対してもそうだと思うが、いろいろと報告が上がってきたときに、そこで問いただしてみて、「おかしい」ところが、あるかどうか。的確なシツモンをして、相手がどういう反応をするかだろうなあ。そこで、辻褄が合わんとか、ワケがワカらん場合は、誤魔化したり、隠蔽しとる。でも、ふと、思ったんだが、この2点ってのは、ワシらの「取材の要諦」と、クリソツなんだよな。
#で、「国難」に見舞われた東日本では、まさに、戦場と化しておるのに、西ニッポンでは、今日(=3・17)、大阪チサイで、FD改竄ジケンの前田恒彦のコーハンがあって、懲役2年をロンコクされて、結審かよ(**)。たぶん、西は別世界なんだろうなあ。連中にしてみりゃ、「あー、東の方は大変だな。また、コレで、シンブンの扱いが小さくなるから、よかった、よかった」だろうなあ(笑)。もし、東京チサイのコーハンだったら、延期しておる可能性だってあるからな。とても、同じニッポンとは思えんよなあ。
確か、インドネシアだったかな、「ニッポンには、これまで、本当にさんざん、世話になった。貰うばっかで、スマンかった。ほんの気持ちだけだが」って言って、いくらか出してくれたし、あと、アフガンのカンダハルからも、そういうハナシがあったそうだよなあ。地球の裏側におる外国人が、これだけ心配しておってくれるのに、この「ギャップ」ってのは、いったい、何だろうなあ。
#ワシ、その東電の「無計画停電」に、一言だけ言いたいだが、その桜田門と自衛隊による高圧放水車での消火活動が始まる今日(=3・17)の夕方から、「首都圏で、大規模な時限停電に入る」って、いったい、どういうことだよ? 電気の利用者には、「夕方からの福島第1原発の消火活動を、TVで見るな」と言っとるとしか、思えんよなあ(笑)。で、今の時期、東電の管内だと、1日の需要は、3300万kwかよ。でも、だいたいの需要量ってのは、予測できるよな。その「常識感覚」に照らし合わせるとすると、ワシも確定申告用に、電気代は必要経費に算入するため、毎月、領収書を取っておいて、2月に入ると、整理するんだが、月々の電気代については、毎年、ほとんど変わらんからなあ。勿論、見込みに「誤差」が生じるにしても、そんなに激しく乱高下するかよ?
今度の震災の被害で言うと、「原発」の方にばかり目が行ってしもうておるんだが、「火力」の方も、太平洋岸を中心に被害は出ておるってんだよな。それらが、完全に回復するメドってのが、どうも、「4月中」ということらしいんだな。東電は、管内に火力は「5発電所・9プラント」を持っておって、そこで「850万kw」を確保しておるんだが、うち、太平洋側で被害を蒙ったのが、「450万kw分」だってんだよな。だから、こういう「国難」の時期だから、コクミンだって、「電力供給不足に陥っている」っていえば、協力するって。だったら、もっと、「積算コンキョ」をオープンに示して、わかりやすく説明しろってんだよな。ったく、官邸や外務ショウのキミツ費の予算ソチと同じ感覚だよなあ。「掴みガネ」ならぬ、「掴み電気」かあ。
#あと、東電には、利用者として、常識人として、もう一つだけ言いたいんだけどさ、東西間の「電力融通」は、海江田のケツを叩いて、早急に検討し、実施に移してもらいたいよなあ。 「東西間」では、「50ヘルツvs60ヘルツ」の壁があるんで、要は、「線路の幅」が違うために、自由に相互の融通ができんってことで、その相互乗り入れをする駅(=変電所)は、長野県朝日村の新信濃(60万kw)、浜松市天竜区の佐久間(30万kw)、静岡市清水区の東清水(10万kw)の3つで、ココを全部合わせても、「100万kw」にしかならんってんだよな。
あと、同じ50ヘルツの北海道からも持ってこれるんだが、電線が津軽海峡の地下トンネルを通ってきて、コレが60万kwか。でも、東西間については、電車の相互乗り入れは、もっと本数を増やせそうだよなあ。せめて、東電全体で1割の300万kwぐらい供給できるシステムを構築せんとだよなあ。コレは東だけのモンダイではない。西で、もし、同様のことが起こった場合、向こうだって、原発がイッパイあるんだから、こうした非常事態の場合は、お互いが助け合うのが必要だからな。ホンマ、愛知ケンより西は、のうのうとしとるようにしか見えんからなあ。
#それで、毎日の記事だったかな、三陸沿岸部を中心とする「安否不明者」だが、「石巻市で1万人」といっても、その1万人が、1カ所にまとまっておるんではなくて、例えば、同じ町内であっても、集落は点在しおるだろう。田舎だから、隣同士で離れているところもあるだろうし、役場が壊滅してるっていうところも合わせ、そういう「個別具体的で、正確な情報を掴むのが、難しい」というのが出ておったが、そうなんだろうなあ。特に年寄りは、ケータイを持っておらんのが多いだろうから、今回は、ケータイによる安否サイトが、かなり力を発揮してるところは、あると思う。だから、「今、そこにまだ、元気な年寄りがおる」っていう、情報が把握できんことには、自衛隊のヘリを出すにしても、「カラ振り」になる恐れがあるんだな。
で、そうなってくると、やっぱり、最後はマンパワーなんだよな。おそらく、三陸沿岸部では、チリ地震を機に、避難体制も、他のとこよりは、相当、力を入れてやっておったと思う。たぶん、ああいう地方だと、地域っていうか、集落内のネットワーク、いわゆる、「地縁、血縁」だが、都会とかに比べたら、全然、強いから、地元の消防団は、「あの家には、寝たきりの80過ぎの婆さんがいる」とかいう、きめ細かい情報を持ってる。そういうのを、うまく集約して、兵隊、つまり、ヘリ部隊に伝える「情報の伝達ライン」をしっかりと構築せんとだろうな。勿論、やっておるとは思うが。
日数が経ってくると、疲れも出てくるから、そこはうまくローテーションを組んで、お互いに、支え合って、助け合うことが大事だ。今回は、いずれにしても、「長丁場」になる。マラソンと同じで、完走することに意味がある。ワシは同じ人間として、一人でも多くの命を救いたい。
#あと、大事なのは、「物流」だなあ。「物流」っていっても、そんなムズカシイことではない。人間のカラダと同じだ。心臓がポンプの役割をして、カラダ全体に血液を循環させるんだが、現在の状況でいうと、心臓はちゃんと動いて、血液の供給は、デキておるんだが、血管のところどころ、途中で目詰まりを起こしてるんだな。東京方面からだと、仙台の手前あたりで、それが起こってるみたいだな。
聞くところでは、石油、食糧、トイレットペーパーも、十分にあるってんだよな。生産体制も、ところどころ、落ちてはおるだろうが、止まってるワケではないからな。ちゃんと動いておる。だから、そういう衝動的な買い占めも、目詰まりを起こす原因になるってんだな。ココは、「長期戦」になるんだから、落ち着いて、冷静に構えることだろうなあ。重要な順に、一つ一つ、確実に手を打ってくしかねえよなあ。泡を食ってもしゃあないで。昔から、「焦る乞食に、貰いは少ない」って、言うぢゃないか(笑)
#で、今日の自衛隊と桜田門の放水作戦は、空中のヘリから30トン、地上の高圧放水車から70トンの計100トンの海水を撒いたのかあ。しかし、凄い量だな。おそらく、通常の建物火災であれば、コレだけ水をかければ、完全に鎮火してるんだろうなあ。それを考えると、原子力のエネルギーってのは、スゴイんだな。アインシュタインの相対性理論による質量保存の法則は、「E=mc2(質量×光速の2乗)」だが、コイツは、1円玉6個(=6g)で、東京ドーム1杯分(=124万kℓ)の0℃の水を100℃に沸騰させられるってんだよな。改めて、「核分裂のエネルギー」ってのは、凄まじいんだな。人智ってのは、よくまあ、こんなもんを発見して、実用化にこぎつけたもんだよなあ。素晴らしいというべきか、恐るべきというか、ムズカシイよなあ。
その津波で壊れたっていう電源が回復して、何とか、冷却ソーチが稼動してくれれば、その「安定冷却」に持っていけるんかいなあ。ワシは、特に、購読料を払う必要があるシンブンに対して、どういう状態になれば、「安定冷却」に達したとみなせるのか、避難所で身を寄せている、年寄りや子供にでも分かるように説明して貰いたい。
例えば、「人の死」であれば、「心臓の停止、呼吸の停止、瞳孔の拡大」ということをもって、「死の判定」ができるが、この原発の場合は、何をもって、「仮死状態」に入ったとみなせるのか、きちんと説明して欲しい。特に科学ブの原発担当に対しては。それもできんようだったら、読者としては、「購読料を返してくれ」の世界だよなあ。せめて、給料分ぐらいの仕事をしてもらわな、アカンわ。
それと、既に調べ上げてるとは思うが、スリーマイルやチェルノブイリでは、どうだったのか。どれだけの量の放水をすれば、その「安定冷却の状態」にまで持っていくことができるのか。そういうのも知りたい。それが、今回の福島原発に当てはまるかどうかは分からんが、参考にはなると思う。ちなみに、とにかく、その核燃料棒の入ってるプールの水位を5━6mは上げる必要があって、それには、プール1つにつき、「1000トンの水」が必要なのかあ。それで、ちゃんと、「安定冷却」の状態になるんかいなあ。
#あと、それと、ワシ、「反原発ジャーナリスト」と称しておる連中にも、一言、言いたい。月刊写真誌『DAYS JAPAN』を発行しておる広河隆一に、森住卓ってのは、「チェルノブイリをはじめとする核汚染取材のスペシャリスト」と祭り上げられておって、それに、豊田直巳、綿井健陽も入れた4人は、震災発生から2日後の「3・13」に双葉町に入って、町役場前で、放射能計測装置を使って測定したところ、「毎時9マイクロシーベルト」の針が振り切れたと騒いでおったのが、ブログにupされておる。ところが、「それ以上の、核汚染に関する情報」ってのが、この4人とも個人のブログ(もしくはツイッター)を持っておるんだが、今、ワシがコレを書いておる3月17日午後11時50分現在で、それ以上の内容のコンテンツが、一切、更新されておらんのだよな。
とりわけ、広河隆一のツイッターに至っては、「非常用冷却装置のデーゼル発電機が作動せず、制御不能に陥ったようだ。1月号の浜岡原発の将来特集記事にあったような予想の展開だった」として、「はよ、浜岡原発を止めろ!」って喋ってるんだよな。他の反原発の人たちもそうなんだが、「そもそも、こんな地震国に原発を建設することが、間違ってる」ってことで、「ヤッタ、ヤッター、俺たちの言った通りぢゃないか!」って、さも、祝杯を挙げてるっていうカンジなんだよな(笑)
悪いけど、同じ売文業者として、一言、言いたいんだが、だったら、100歩譲って、せめて、その浜岡原発特集のくだりの記事の、サワリだけでも、ピャーッとupして欲しいよなあ。なぜなら、この危機的状況を打開する、ヒントが、そこにあるかもしれんからだ。で、申し訳ないけど、今日、近所の本屋に行ったら、今度の震災で、今、本を注文しても、「入荷日は未定」で、すぐには読めんのだよ。
ワシも、一ジャーナリストとして、東電がこれまでに情報隠しをさんざんやって、小出しか隠蔽とか、平気でヤルってのは、「経験値」で、すぐわかる。どうせ、通産ショウともズブズブに決まってるからな。ただ、今、目の前に、「再臨界」に達するかもしれない危機がある状況で、もし、「真の報道人」であるとするなら、それを食い止めるための、全身全霊を努力を傾けるのが、スジではないのか。
確かに、この人たちの提示してきたファクト、及び評論は、それなりにマトモなんだろうと思う。しかし、「ひとりの人間」として見た場合、「いったい、この人たちは、何を考えてるんだろう。原発を叩いて、ただ、メシの種にしてるだけぢゃねえか」って思うよなあ。「人間としての情愛」というものが、全く感じられないんだ。じつは、「原発ゼロ」になってしもうたら、「メシの種の一つ」がなくなってしもうんで、本当は困るんぢゃないかって、ワシは本気で思う。
#しかし、地震発生から3日目の「3・14」の晩、消火作業もすべてほったらかして、東電が、福島第1原発からの「全面撤退」を、菅に言ってきておったとはなあ。要するに、その「水素バクハツ」が起こる前だから、電源が壊れて、自動制御ソーチが働かなくなったため、過熱した炉を「冷ます」ということができなくなっておったんだが、ってことは、「その後、起こりうる展開」をかなりの確度でもって、バッチリと予想できておったわけだな。東電も含めて、「原発は、地震が起ころうと、ミサイルが撃ち込まれようと、絶対に安全!」とまで言っておったというのが、それは「全くのウソだった」というのが、今回、分かったわけだな。
だから、「初動」の段階で、結果的にはどうなっておったか分からないが、「廃炉覚悟」で、海水を放射しておるなどの措置を取っておれば、現在のような、「最悪の事態」につながりうる、「より悪化した事態」は避けることができたのかもしれんのだな。「『このまま、現地におれ』ってのは、『我々に死ね』と言ってるのと同じ」ということだが、それは、我々コクミンにしてみれば、「そこまで、『安全だ』と断言しておったセキニンを、身を持って取ってくれよ」だよなあ。「国が潰れるか、東電が潰れるか」の究極の選択肢においては、当然、「国を守る」方を取るに決まってる。
ただ、「戦闘中」の現在に、アレコレと「戦犯探し」をしてもしょうがない。それは、戦闘が終結してからだ。今になって思えば、菅が初動の段階で、発生の翌日に、ヘリでゲンバの上空を視察しておったという意味は大きいと思うなあ。自分の目で、ゲンバを見れおれば、常識感覚に照らし合わせてみて、「こりゃ、何だ? 本当に大丈夫なのか?」ということを、肌で感じたのではないだろうか。
でも、ワシは思うんだが、東電の中も、全部が腐り切っておるというわけではないと思う。「おかしい」と思っておるのは、必ずいる。しかし、そういう人間は、社内で左遷されたり、パージされておって、中枢での意思決定に参画できないようになっておるんだと思う。そういう東電内の「ケンリョク構造」のメルトダウンが、起こっている。そうした東電内のマトモな改革派が力を持って、この最悪の事態を回避できるよう、全力を尽くし、政府をはじめとして、コクミンがそれを支えないと、だ。「チェルノブイリ」に至ることだけは、是が非でも回避し、一時でも早く、その「安定冷却」の状態に持っていくよう、人智を結集するしかない。諦めないで、最後まで頑張れ!
#「上」の続きで、今度のみずほのモンダイも同じだと思うが、今回の震災で露呈したのは、「電子制御システム」といった、「機械のモンダイ」ではない。それは、あくまで表層に見える現象であって、本質にあるのは、「人間のモンダイ」だ。それだけは、はっきりと断言できる。ま、とにかく、今は、やれる全ての手段をヤル以外にない。最後まで諦めずに、信念を持って、やり抜くカクゴが、事態を打開する。いや、今回は、菅で全然、マシだったと思う。「最小不幸の実現」をやっておる思うなあ。
当事者たちには、本当に気の毒だが、とりわけ、今は、叩かれることはあっても、褒められることはないだろうなあ。でも、大量被爆をカクゴで、放水作業に入った自衛隊、機動隊とも合わせて、まだ、原発内で踏み止まって、復旧作業にあたっておる東電をはじめとするゲンバの人たちは、死にもの狂いだと思う。しかし、コレは、誰かが、「ババ」を引くしかない。被災した現地もさることながら、むしろ、「本当の地獄絵図」ってのは、こっちの方かもしれんなあ(笑)