三井環(元大阪高検公安部長)氏への「裏金公表阻止を狙った口封じ逮捕劇=冤罪事件」を徹底的に弾劾する |
#ほいで、この「6・30」の東京シンブン朝刊の4麺に、「肥大化するDNAソーサ」というお題で、「ソーサによる汚染」っていう、オモロイ話を「字」にしておったな。この「汚染」ってのは、どういうことかというと、遺体が発見されて、ソーサ員が、ゲンバで「ホトケ」と面会するんだが、その際、ソーサ員の唾液とか、髪の毛がホトケに付着することで、そういう証拠物の「DNA」が汚れてしまうことで、じつは、コレは、「よくある」ってんだよな。
で、今回、その「DNA汚染」で、超オモロイ例があって、05年12月に発生した栃木県今市市の女児殺害ジケンで、遺体の発見ゲンバは、茨城県側の山中だったんで、ゲンバ鑑識にあたったのは、茨城県警だが、ぬあんと、その女児の遺体から検出された「女児本人以外のDNA」と、県警ソーサ1課長の「それの型」が、ピッタシ、一致したってんだよな(笑)。だから、「DNA鑑定」だけ振り回して、「こんな動かぬ証拠があるぢゃないか!」って、シバキ上げれば、あの足利ジケンよろしく、この「ソーサ1課長」を、犯人にデッチ上げることだって、できるからなあ。あの足利ジケンも、そもそも、「DNA鑑定の精度」が、モンダイだったっていうより、「デタラメそのもの」だったってことだが、それ以前のハナシとして、この足利ジケンでも、被害者の衣服などの証拠物に、ソーサ員の汗や皮膚片、髪の毛などの混入による「DNA汚染」の可能性が高く、こんなもんは、専門家の間では、ジョーシキだってんだよなあ。
#「上」の続きだが、その記事では、元旭川医大教授の塩野寛という人が、コメントしておって、実は、足利ジケンの再審請求審で、弁護団からDNA鑑定の再鑑定の依頼があったってんだが、本人は、「断った」ってんだよな。それは、なぜかというと、「証拠物の保存状態が悪く、再鑑定をやったところで、真実のデータは得られないと思ったから」なんだってな。コイツは、物凄い重要なモンダイを提起している。
というのは、この通常国怪で、民+自公に、社民まで乗っかって、反対は代々木だけだったが、例の「サツジン等、最高刑死刑の時効廃止ホウアン」が、ピャーッと「大政翼賛怪」で成立したが、その際のセールストークが、「今は、昔と違うて、DNA鑑定があるから、時効がなくなっても、チョー大丈夫!」だったんだが、コレでソーサ本部はカイサンできんから、証拠物は、未来永劫、永久に保存せなアカンわけだからな。しかし、保存状態が悪いと、こうした「劣化」っていうか、「汚染」が十分、ありうるんだから、コレぢゃあ、「証拠」になんねえんだよなあ。通常、民主シュギの国ってのは、こういうモンダイ点を、真剣にギロンして、「ホンマに、時効を撤廃するのが、エエのか?」ということを、じっくりと考えて、その上で、「やっぱ、廃止がいいですよね?」って持っていくなら、まだ、ハナシは分かるが、そんなもん、一切ナシで、「被害者の処罰感情」を金科玉条のごとく振り回して、ピャーッとトコロ天式に国怪をスルーさせてしもうたからな。
ワシ的には、ヨミや産経みたいな「国策PR紙」が、「イケイケドンドン!」で突っ走るのは、まだ、分かるし、許るせるんだ。そうでのうて、今回の「サツジン罪の時効廃止」においては、あの毎日が酷かったなんてもんぢゃねえからなあ、腐り切っておったからなあ。政治ブで大野伴睦のケツ持ちをやっておったナベツネなんかと違うて、社会ブのサツ回り出身の朝比奈豊の野郎が、社チョーをやっておりながら、このザマだからな。いいか、恥を知れってんだ、恥を! 朝比奈、ゲンバでサツを回っておった頃、いったい、どういう取材をしておったんだ? ちゃんと、説明しろ。
#ワシが、毎日シンブンに入社したのは、1988(昭和63)年の4月だが、入社後、「大毎」に配属になって、そこで「本籍」が付いてしもうて、振り出しは高知シキョクで約3年、その後、姫路シキョクで約2年おって、入社6年目に、バクダットとNYの特派員をヤッて、今、竹橋の外信ブに戻ってきておる小倉孝保と一緒に社会ブに上がったんだが、大阪は、「ジケン」がデキんことには、「使い物にならん」っていうより、「人間として、カウント」されんから、そこが、東京ホンシャ管内との最大の違いなんだが、ジケンは、文字通り、「血ヘドを吐くレベルの、死に物狂い」だった。それが、「大毎虎の穴」だからな。で、コロシの取材って行っても、サツ情報だけを頼るのではなくて、ソーサ妨害だナンダと言われようと、自分の足で、カンケイシャも取材し、ゲンバでもキキコミをかけて、自分のカラダで「犯人探し」をやった。そうやって、自分の足で持ってきたネタをぶつけるから、サツ官だって、やっと、重い口を開き始めるんだ。とりわけ、サイバン員制度が始まった現在、ジケンのブンヤってのは、コレまで以上に「真実とは何か」というのを、より厳しく求められているのではないのか。であれば、少し考えればだな、「サツジン罪等の死刑ジケンの時効廃止」ってのが、いったい、日常のソーサのゲンバに、どういうことをもたらすのか、その「地を這う目線」から、何か、考えなければならないことが、あったハズだ。
だいたい、朝比奈豊の野郎が、サツを回っておった頃に、「DNA鑑定」なんて存在したかよ? ワシがサツ回りをしておった頃もそうだった。あの監視カメラなんてのも、なかった。それも、1課のデカは、ちゃんと、靴の底をすり減らして、キキコミをやって、あがきながら、「真相解明」に骨を折っておった。勿論、冤罪ジケンもあったが、その一方で、「こんなもん、絶対に犯人は挙がらん」っていうような難ジケンも、解決してきたのを、ワシは、ジケンのゲンバで見てきたからな。
ま、こういう時代なのかもしれんが、DNA鑑定に監視カメラと、「デジタル情報」に対する過信っていうか、妄信のが、ヒドイよなあ。犯人を特定するんでも、目撃証言に、血液型、指紋、足跡とか、いろんな状況証拠を総合的に積み上げて行って、「どう考えても、コイツ以外に犯人はおらん」というふうに「絞り込み」をかけるのが、1課ジケンのソーサだと、体得してきたんだが、今は、どうも違うようなんだよな。少なくとも、「大毎虎の穴」では、そういうジケンの取材スタイルを、ワシは、徹底的にカラダに染み込まされた。
ところが、最近は、どうも違うんだな。まず、「アイツが怪しい」という思い込みが、まず、最初にあって、それに都合のいい証拠類ばかりを、セレクトして、「犯人」にデッチ上げようとするのが、1課のソーサになってきてるようなんだよな。「真の社会ブのジケン記者」であれば、そういう動きをたしなめて、歯止めをかけ、まっとうな方向に持っていくってのは、スジではないのか? ワシに言わせりゃ、シキョクの若いサツ回りに、セキニンはない。セキニンの全ては、そういう若い連中を教え込む、今のデスク以上の連中だ。劣化、頽廃ってのが、物凄いからなあ。腐ったソシキの中に、ずうーっとおると、そうなってしまうんだろうなあ。
#で、昨晩(7・1)の23:40、んで、今夕(7・2)の18:50upの山岡俊介のブログに、その文春が「字」にしておった、ソーム省っていうか、コイツは電波だから、郵政ショウだよなあ、その「マスコミのドンの孫娘」が、不倫騒動でサイバン沙汰を起こされておったてんだが、その「マスコミのドン」ってのは、汐留TVの「氏家斎イチロウ」で、その「実名」を出さんっていうんで、山岡にバカにされてるんだよなあ。
確かに、コイツは、何が、ニュースかっていえば、「おぢいちゃん」である、「マスコミのドンの名前」だからなあ。通常、「マスコミのドン」って言えば、「ナベツネ」のことだし、「民放のドン」って言った場合は、「お台場の天皇」の「日枝久」だっておるわけだからなあ。コイツらが、「『マスコミのドン』ってのは、ワシのことか?」って、怒鳴りこんで来たら、どないするんや! こんなもん、「顔伏せ」で報じる意味はゼロだし、それは、読者的に言っても、ワシら玄人スジならともかく、よいこのシミンの素人は、そんなもん、さっぱしワカらんからなあ。そりゃ、山岡でのうても、「文春、テメエら、いったい、どっち向いて、記事を書いておるんだ? 読者の方か、氏家の方か?」って、一言、文句を言いたくなるわなあ。だいたい、敬天新聞とかに、「ブラック呼ばわり」されておるブンヤに、ココまで言われて、「天下の文春」は、恥ずかしいと思わんのか? 恥を知れ、恥を!
#今度の夏祭りの「投票先」は、久しぶりに、考え込んでおるなあ。いつもなら、さっさと、不在者投票をピャーッと済ませておるんだが、今回は、センキョ運動期間が長いこともあって、もう少し様子を見て、ギリギリ、前日か、それか、当日に投票しようかなって思っておるんだな。代々木が、最近、ウチのポストに選挙ビラを入れておったんだが、今度の菅が思いつきで言い出した消費税増税に対する批判が、実に明快で、分かりやすいんだな。もし、10%に増税されたときの、年収別の世帯ごとの負担増の割合(家族4人の場合)を「表」にしておるんだが、「低所得者ほど、負担が重くなる」という、「逆累進性」が、見事なまでにハッキリしておるんだよな。例えば、年収250萬円以下だと、増税額は16・5萬円、負担総額は34・6萬円であるのに対し、350萬円から400萬円の世帯だと、増税額は12・7萬円で負担総額26・7萬円。ちなみに、750萬円から800萬円の世帯だと、増税額17・8萬円で、負担総額37・3萬円なんだな。だから、コイツはある意味、「人頭税」と同じなんだよなあ。
で、代々木は、財怪に何の遠慮もねえから、「消費税増税の本当の目的は、大企業減税の穴埋めでーす!」。まったく、その通りなんだよな(笑)。それ以前に、「ウラの財源」として、先の大戦で、ヒロシマ、ナガサキに原爆を落とされ、さらには、オキナワを「本土防衛のための捨石」として差し出すという、尊い犠牲を払ってまで、ゲットした「陛下の金塊ファンド」があるからなあ。大蔵ショウなんて、バカなコクミンを完全にナメ切っておるから、「コレだけの財政赤字を、どうするんだ!」って脅し上げれば、何でも、「通る」って思ってるんだよなあ。だから、巷で言われているところの「M資金」ってのは、ちゃんと存在するんだ。こうやって、「本物」があるから、ナンボでも「詐欺バナシ」も成立するんだよな。
ま、菅が、思いつきで、突然、発狂したように、サルがマスをかくがごとく、「消費税増税」を打ち出して、「野党時代と違うぢゃないか!」と言われておるが、コレは、菅が藤井裕久のオッサンの後釜として、大蔵ダイジンとなったんだが、例の「陛下の金塊ファンド」の拠出について、「閣秘アンケン」ってことで、サインしてしもうたんだろうなあ。たぶん、JAL救済のアンケンだと思うな。菅も、要は、ケツの穴にチ〇ポをピューッて刺されてしもうたんだから、あとは、「一連托生」として、大蔵ショウっていうより、FRBにIMF、さらには、ロスチャイルド様の言いなりになるしかねえよなあ。でも、しゃあねえよなあ、書類(=出金伝票)が回ってきたら、所管のダイジンとしては、サインするしかねえからなあ。だから、菅も谷垣とは、「同じ穴のムジナ」っていうか、既に「マラ兄弟」っていうか、「カマ兄弟」になってしもうたんだな。ケツの穴の「処女膜」を突き破られてしもうたんだな。だから、菅は「自民のマニフェストで、税率10%を明記したことは、スバラシイ!」なんて、口走ってしもうんだろうなあ。
悪いけど、JALの債務って、総額で1兆円だったっけ? 「陛下の金塊ファンド」を使えば、「端ガネ以下」だからなあ。ロスチャイルド様の出先のFRBにIMF、BISのウラ担当者にハナシをつけりゃ、「1000兆円」なんて、ピャーッて降りてくるからなあ。北海道の美幌の自衛隊駐屯地の地下を掘れば、イッパツだからなあ。今、倫敦総本家の当主は、ジェイコブかよ。消費税なんて、コイツに全部、尻拭いさせりゃエエんだ。所詮、「ユダヤの吸血鬼&守銭奴」の分際で、エラそうにすんな、このアホンダラが! で、ジェイコブの野郎は、美幌の地下の金塊で、ナンボ、出してくれるんだ?
#『ポスト』最新号(7・16号)が、「大シンブン&TVでは絶対にわからない、空き缶ナイカクの堕落」ってことで、「特怪」こと、埋蔵金の「出所」である「トクベツ会計の隠し金庫」ってことで、「字」にしておったが、コイツは時事通信経済ブの菅正治『霞が関埋蔵金』(新潮選書)と合わせて読むと、より、クリアにツボが見えてくるんだが、今、菅が思いついたように、「消費税率の値上げ」ってことを言ってる「理由」に、「財政キキ」っていう屁理屈があるんだが、それは、あくまで、「イッパン会計」のハナシであって、ニッポン国の財政の本質は、「特怪」だからなあ。まずは、「そこ」を押さえておかんことには、何も見えてこんからなあ。だって、特怪の予算規模が、トータルで、176兆円で、イッパン会計92兆円なんて、屁みたいなもんだからな。
で、今回のポストの記事で、「ツボ」は、これら特怪ってのは、「剰余金」っていうフローと、「積立金」っていうストックの、莫大な「埋蔵資源」を溜め込んでおるんだが、なぜ、こんな「アマリリス」が出てくるのかっていうと、予算編成の段階から、「不要額」が出ることを見込んで、毎年、膨大な予算、具体的には「10兆円」だが、それをわざと「上乗せ」して大蔵ショウに請求し、そして、それをわざと、余らせて、まず、フローである「剰余金」を生み出し、そこから、さらに、ストックとしての「積立金」へと溜め込みマクってんだよな。で、この特怪の「不要額」が、06年度=10兆5308億円、07年度=10兆8259億円、08年度=11兆7625億円、だってんだよな。ちなみに、消費税率の5%UP分が、約12兆円ってんだから、「ふざけんな、バカも休み休みにしろ!」ってんだ。
最大の「財政のヤミ」は、溜めに溜め込んだ、この「剰余金」「積立金」が、どう、いじくり回されて、どこに流れ込んでおるかなんだな。だから、あの石井紘基みたいに、ココを真剣に突こうとするとだな、刃物でピャーッと一突きされて、タマを取られるわけや(笑)。このチョー胡散臭い特怪のうち、その「メインストリーム」は、「外為」と「国債整理キキン」やな。外為は、「マネーゲーム」という名の博打に投入するわけやし、「国債整理キキン」は、「国債カンプ」と称して、ウンコ色に染まった「陛下の金塊ファンド」を濾過するための、「浄化ポンプ」として活用するわけや(笑)。竹橋シンブンの、あの倉重篤郎も、いよいよ、ヤキが回ったっていうか、ボケの症状が出てきて、「消費税UP、チョーいいぢゃないか!」って、今日(7・6)の「キシャの目」に書いておったな。日経やヨミ、産経ならまだしも、毎日ってのは、「良識ある庶民の味方」だったんぢゃなかったのか? 倉重、オマエは、「財政のウラ」ってのを知らんのだな。 やっぱ、「ジケン」をちゃんと取材できておらんのは、アカンわ。 政治ブの連中って、本当にバカだと思う。倉重は、豆腐の角にアタマをぶつけて、一度、死んだ方がいいと思う。 こんなにバカで、何も考えておらん人間でも、アソコは、論説イインが務まるのか。どうして、ココまで脳味噌が腐り切ってしもうたんだろうなあ。
#相撲怪を舞台にした、本筋は、あくまで、「八百長=相撲賭博」なんだろうが、それをオモテに出すと、「ちょーかつ」こと、「ケンサツの裏金」と同様、すべて、崩壊してしもうんで(笑)、ま、その前段階の「野球賭博」のところで、ジケンを作るんだろうが、桜田門の暴対が、阿武松部屋にガサ入れに入ったことで、いろいろと「動き」が出てきておるな。その同部屋におった元幕下力士は、このバクチの胴元を「弘道会系の組員」だと喋ったんだが、「でも、1年前に死んでしもうておる」かあ。「いかにも」な喋り方だわなあ。
あと、これらとのリンクなんだろうが、今日(7・8)発売の『文春』が、弘道会内の司興業組長、森健次(名前は、「健司」の表記もあるんだが、どっちが本名なんだろうな)が、浅草署にタイホされておったのとくっつけて、いろいろ、相撲取りや芸能怪の連中と交遊しておったという記事を出しておったが、要するに、胴元は「司興業」だったっていうことなのかよ? ただ、森の今回のタイホ容疑は、自分の住んでおった恵比寿のマンションの名義人が、配下のヤクザだったってことだろ。「微罪タイホ」もエエところで、ナンボ、相手がヤクザだからといって、こんな「立ち小便以下」の戒名で身柄を取ってエエのかという、素朴なギモンはもっとある。挙げようと思えば、もっと、ちゃんとした「経済ジケン」で、ナンボでも身柄を取れるんだからな。
ただ、文春の記事で、「弘道会内ナンバー3」との表記があったが、それは違う。勿論、「弘道会内の大物組長」であることには間違いない。「司興業」は、名前を見れば分かるように、現在の「菱本家の6代目」である司忍が興した組だから、弘道会の中では由緒あるものだが、森の弘道会の中での役職は、「舎弟頭補佐」だからな。菱の本家もそうだが、あくまでも、人事のラインは、「会長(組長)━若頭━若頭補佐」だからな。今、2代目弘道会の会長は、高山清司だが、「菱本家のカシラ」として、「司不在」の執行部を切り盛りせなアカンから、普段は、神戸に詰めておるんで、地元の名古屋のことは、2代目高山組の組長であり、弘道会のカシラである「竹内照明」に任せておるわけだからな。
ところが、今、府中におる司忍の満期は、来年(2011年)の3月上旬だからな。司の仮釈放は、100%ないから、間違いなく満期出所で、おそらく、3月の6日とか、7日、8日ぐらいだろうが、そうやって、シャバに出てきて、「6代目」に座り直したとき、菱本家の方も含めて、果たしてどう、人事が動くのか。司忍は、森健司のことを弟のように可愛がっておるっていうんだから、むしろ、「弘道会内部の人事」がどう動くかも、注視だろう。前もココで書いたが、6代目が、シャバに戻ってきて、座り直した際、菱本家の「トップ」と「カシラ」を弘道会が独占するってのは、収まりがつかんのだからな。だから、桜田門が、今度の相撲怪の賭博ジケンを、どう、ケリをつけるかってのは、極めて、微妙なモンダイを孕んでおるんで、極道ウォッチャーとしては、要注意だなあ。
#「上」の続きで、今回、浅草ショにタイホされた司興業組長の森健司が、「東京を拠点におった」ということだが、一つには、諸々、「東京」に足場を構えておった方が、シノギを稼ぐのに都合がいいというのは、当然、あるだろう。それもあって、『文春』にも出ておったように、朝青龍をはじめとする相撲怪、さらには、芸能怪の連中といったように、アブク銭を仰山持っておる「カモ」の連中を掴まえるべく、飲み食いで遊び倒すということは、「東京」におって、初めてできることだからな。
それと、もう一つ、森が東京におったっていうのは、血の最も濃い「兄貴分」でのうて、「父親」だよなあ、おそらく、「親子の盃」は酌み交わしておるんだろうから、府中におる「司忍」のところへ、定期的に面会に行ってるというのは、あると思うよなあ。司忍は、今、外部との面会の回数は、まだ、月2回なんかいなあ、司は、内縁の奥さんがいて、娘が1人か2人おるってことだから、そういう身内は、当然、府中に会いに行っておるにしても、「それ以外の人間」とも、もし、「会うておる」としたら、森の可能性はあると思う。桜田門の暴対は、そういうところは、掴んでるに決まってるんだから、そういう「機微」を知りてえよなあ。
司忍は、1942(昭和17)年1月25日の生まれだから、来年(2011年)の3月初旬に、満期出所する際には、「69歳」になってるんだよな。だから、府中におる間で、健康状態が、どうなっておるのか、ミソは「そこ」だよなあ。ここ最近は、実話系媒体でも、この司忍の動静ってのは、ほとんど全く出てきておらんからなあ。あの溝口敦ですら、掴んでおらんようだからなあ(笑)。一時、健康悪化説も流れておったが、ただ、ムショにおっても、三井環のオッサンみたいに、糖尿病の症状が改善されて、元気になってシャバに戻ってくるケースもあるからなあ(笑)。司忍が、「八王子の医療刑務所に行った」というようなハナシも流れておったが、三井環のオッサンもそうだったんだが、「定期の健康診断」で、関東の管内のムショだと、そんなふうにして、八王子の医療刑務所に行くってんだよな。だから、情報が遮断されておると、定期健診で、八王子に行っただけなのに、「病気で倒れて、運び込まれた」っていうふうに尾ひれがつく可能性だってあるし、そこらのところは、実際に本人に会うて、顔色とか、話し方をこの目で確認せんことには、分からんからなあ。
だから、司忍に関しては、健康さえしっかりしておれば、まだ、年齢的に「70前」であれば、「6代目」に「座り直す」ということになるんだと思う。そうなると、やはり、「人事」ということで、「菱本家のトップとカシラを、弘道会が独占するってのは、組織の収まりがつかん」っていうことだから、「すぐ」にではないだろうが、ある程度の時間を置いて、順当に行けば、高山清司を「カシラ」から外すということになるんだと思う。で、以前、菱中枢に近い筋に、「もし、そうなったら、高山の処遇は、どうなるんだ?」ってワシが聞いたとき、「おそらく、舎弟頭だろう」と言っておったな。「舎弟頭」は、6代目体制で、野上哲男が就いておったが、07年6月に「最高顧問」に棚上げされて、今、空席なんだよな。
それか、コイツは、ワシの想定でしかないのだが、この際、司忍が、一歩退いて、もし、そうだとすると、新設の「総裁」だと思うが、とはいえ、完全引退ではのうて、カイシャでいうところの「代表取締役会長」みたいなもんかいなあ、そういうところにやや身を引いて、高山清司に菱本家の「7代目」を継がせるということも、あるんかいなあ、と思ってみたりもする。そうなると、「カシラ」が空席になるんで、順番からいえば、「若頭補佐」の中から、誰かを引き上げるということになる。いずれにしても、まだ、先のハナシだし、そうやって、「人事」が動く場合、山健、すなわち、「井上邦雄」がどう動くかというのもあるし、まだまだ、「そのとき」になってみんと、何とも分からんよなあ。いずれにしても、司忍の出所後に行われるであろう、菱本家の「カシラ人事」は、「全てである」と、敢えて、今の時点で、ワシは断言しておく。