三井環(元大阪高検公安部長)氏への「裏金公表阻止を狙った口封じ逮捕劇=冤罪事件」を徹底的に弾劾する |
#で、『フォーラム21』最新号(14年9月号、毎月10日発行)の特集「歴史を冒瀆・蹂躙する創価学会のご都合主義」で、ワシも「『右翼ファシズム』を増長させる『公明党=創価学会』というウイルス」のタイトルで書いているので、関心のある人は、ぜひ、読まれたい。
折しも、今度のナイカク改造とトウ人事で、総務ダイジンになった高市早苗と、政調会ちょーに就いた稲田朋美が、「ニッポンのネオナチ」ってことで、ヒットラーを礼賛しマクっておる国家社会シュギ日本労働者党代表の「山田一成」とかいうのと2ショットで撮った写真があったってことで、海外メディアが、ぶっタマげて打電しておるんだが、ま、「さもありなん」だわなあ。
ただ、ワシ、いつも言っておるんだが、しかし、この「自公ファッショ体制」のキモは、イケダモン大先生んところの「公明トウ=創価ガッカイ」だからな。なぜなら、自民トウは参院で115ギセキしかなく、過半数(=122)を未だに割り込んでおって、「丸ハムの20ギセキあってこそ」だからな。だから、かの藤原弘達が喝破したように、「自民トウ内の右翼ファシズム的要素と、公明トウ内の狂信的要素との間の奇妙なコラボ」こそが、自公ファッショ体制の本質だ。このことを、ゆめゆめ忘れてはならない。
#ほいで、つい最近、北朝鮮に行っておったっていう、ま、ブンヤにしとこうか。あるスジからワシんところにハナシがあって、平壌の招待所におる小西隆裕以下、よど号のメンツと会うてきたってんだが、ぬあんと、そこの招待所の部屋には、ワシの『<さるぐつわ>の祖国 北朝鮮拉致被害者たちはなぜ日本で「何もしゃべれない」のか?』(第三書館、ハードカバー・478頁、1800円+税)があったってんだな。どうも、支援者が差し入れたらしいで。
聞くところによると、ホンネでは、彼らは、じつは、もうニッポンに帰りたがっておるってんだな。年齢的には既に還暦を過ぎておるんだが、ニッポンにおる子供たちも、「お父さん、早く、帰ってきてよ!」ってことで、彼らも、本当は「半年」の滞在予定だったのが、ズルズルともう45年になろうとしとるからなあ。ただ、何だったかいなあ、国賠ソショウを起こしてしもうとるんで、なかなか、帰国を言い出しずらい状況になっておるんだってさ(笑)
#「上」の続きだが、そもそも、よど号のメンバーの指名手配の戒名は、ハイジャック防止法イハンではねえんだな。なぜなら、この法律は、よど号のジケンを機にデキたため、適用されないんだな。ってことは、パスポートの有効期限が切れたまま、更新もせんで、外国に滞在しとるっていう、旅券法イハンかよ?
で、国外移送目的の略取罪(懲役2年以上の有期刑)ってのもあるんだが、ただ、彼らは「航空機乗っ取り」が目的で、「同乗の客を北朝鮮に連れて行こうとした」ってんではねえんだから、ギロンの余地が大アリなんだよな。うーむ、「航空機に対する強盗罪」(懲役5年以上の有期刑)なんてのもアリかあ。でも、航空機略奪が目的でのうて、「ニッポンの国外に行くため」だからなあ。だとしたら、威力ギョーム妨害(最高刑・懲役3年)とか、逮捕監禁(同・懲役5年)かあ。
そういえば、拉致関連で、指名手配があったんだが、でも、ココで戻ってくれば、もちろん、ムショには入らなアカンだろうが、でも、真面目に勤めを果たせば、「刑期の3分の1」を過ぎりゃ、仮釈放があって、シャバに戻って来れるからなあ。もう、いい歳のジイサンになってるんだから、今更、「カクメイが、どうのこうの」でもねえわなあ(笑)
#さらに続きで、あー、その国賠ソショウってのは、「拉致ジケンのタイホ状の撤回要求」かよ。アレは、有本恵子とか、欧州での声かけ、要は、「ナンパ」だよな。でも、タイホ状が出ておったのは、「結婚目的の誘拐」の戒名で、安部公博だけだったと違うんかよ。あと、ニッポン人妻の森順子(田宮高麿の妻)と若林(旧姓・黒田)佐喜子もおったな。ってことは、3人か。
んで、よど号メンバーの身柄の扱いについては、そのスジによれば、「あとは、ニッポン人同士の話し合いだ」ってんだな。ってことは、北のわがままおやぢの倅の正雲も、下から決裁が来れば、ピャーッとOKで、全然、構わんワケなんだな。
もちろん、日朝間の懸案として、拉致モンダイもあるんだが、交渉のカードとして、「よど号メンバー」ってのは、とても使い勝手があるんだから、この際、使えばエエと違うんかよ。だって、コイズミとの会談を仲立ちした金大中も、わがままおやぢには、「よど号も含めて、妥協は必要」って説得しておったからなあ。
#あー、その報ステのディレクターだった岩路真樹(享年49)だが、本人をよく知っておったっていう西牟田靖っていうブンヤが、ネット上の『東京 BREAKING NEWS』ってところに、昨日に続いて、今日(=9・10)も、前・後編の連続2回でupしておる「報道ステーション名物ディレクター自殺の真相に迫る」っていう記事に、詳しく出ておる。結論から先に言うと、コイツはジサツでほぼ間違いねえな。
記事によると、第一発見者は、別居中の嫁ハンで、「8・30」の朝、その嫁ハンが岩路の自宅に合鍵で玄関ドアを開け、室内に入ったところ、3階の部屋で、隙間をテープで密閉して、本人が練炭を焚いて死んでおったんだそうだ。遺書もあったってことで、睡眠薬を飲んでから、決行したらしい。
最近っていうか、8月に入ってからのようだが、明らかに行動におかしいところがあったってことだ。嫁ハンと別居しとるってのは、既に離婚へ向けての調停に入っており、その子供の親権のことで揉めておったそうなんだな。それと合わせて、フクシマの件も含め、諸々、取材疲れということもあったんだろう。タダでさえ、激務の職場だからな。そういう状況からして、ジケン性は窺えないとのことだ。であれば、それはそれで、もっと早く、「字」にせんとだわな。「フクシマ取材に入れ込んでおる、名物ディレクター」であれば、既に「公人」だからな。
本来であれば、今西憲之が字にしておらなアカンのだが、どうせ、「知っとったくせに、ネグった」んだろうな。ブンヤの風上にも置けん、サイテーの野郎だ。こんなもん、当然、インボー論のエジキになる。しかし、こんなんで『フラッシュ』が回収に当たるってのも、「?」だわな。だとすると、「一部記事の不備」ってのは、何の記事だったんだろうなあ。うーむ、もしくは、テレ朝(+朝日シンブン)を刺激しマクったせいかよ?
#で、フクシマ県知事センキョだが、今日(=9・11)、現職の佐藤雄平の後継の副チジの内堀雅雄が出馬表明すると同時に、自民の県連が担ぎ出しておった元日銀福島支店長の鉢村健が、突如、出馬を辞退かよ。ってことは、民主の県連擁立の候補に、自民トウも乗っかって、要は「大連立候補」かよ(**)
いやあ、ワシ、フクシマ県民ではないんだが、しかし、こんな密室の談合が許されるのかよ。そもそも、佐藤雄平ってのは、「金目」で、あの中間貯蔵シセツの建設計画をピャーッと丸呑みしたんだよな。8月になって、突如、交付金が一挙に3倍まで吊り上げられて、約3000億円だったよな。
そうだよ、そうだよ、「脱原発、即時ゼロ!」をブチ上げておる、アノ人だわなあ。「政界のライオン丸」こと、コイズミだよなあ。本人が出る出んはともかく、コイツは立ち上がらんと、だわなあ。有権者をバカにしとるっていうか、舐めマクっておるよなあ(怒)!
#それで、この「5・20」付朝刊で、朝日シンブンが「字」にしておった、その「吉田調書」をもとに、フクシマ第1原発の爆発ジコの際、「2Fへの撤退」が、所長だった吉田昌郎の「命令イハンだったか、どうか」について、今晩(=9・11)の19時半から、築地でカイケンがあるのかあ。既に、産経やヨミの電子版速報では、「記事の内容を訂正する」と打っておって、あと、社ちょーの木村伊量の辞任説も流れておるのかあ。
ま、今日、その吉田調書も含めて、ジコ関連の聴取記録の全面公開があったんで、そのタイミングに合わせたカタチか。朝日の記事は「1F所員の9割にあたる約650人が、(所長の)待機命令にイハンし、2Fに撤退」とあったんだが、要は、いわゆる、「女子供」といった「非戦闘員の2Fへの撤退」は、吉田自身も認めておったってんだから、おそらく、「そこ」は、記事において、飛躍というか、誤りということになるんだろう。
しかし、モンダイの根幹は、吉田の「1Fでの待機命令」が、本店からハケンされたきたGM(ゼネラル・マネージャー)をはじめとする、「主力戦闘員」に対しては、どうだったか、だ。「それ」は、間違いなくあったハズだ。また、しばらく、この重箱の隅つつきで、ワーワーと盛り上がりそうだな(笑)
#「上」の続きで、朝日シンブンは、社ちょーの木村伊量らがカイケンして、その「5・20」付朝刊の記事について、「誤りだったことを認め、取り消す」かあ。んー、1つは、ここんところ、あの「池上彰のコラムのボツ」を契機に、朝日バッシング報道が凄かったんで、要は、「それ」に堪え切れんなったってことだろうなあ。ま、文春、新潮の広告を落としたり、黒塗りで出したりとか、そういう「マンガ」を繰り返しておったところからも、足元をすくわれておるよな。
ただ、ワシ、理解に苦しむのは、今回、社ちょー以下が、とにかく、まず、アタマを下げておいてだな、でも、「記事の検証はコレからやります」ってんだよな。本来から言えば、順番が逆だろ。スジから言えば、検証をきっちりやった結果、お詫びや訂正を出すなり、記事取り消しのハンダンを出すのが当然だ。そういう所定の手続きを端折ったまま、とにかく、「ゴメンナサイ、記事を取り消します」ってのは、ゼッタイにおかしい。
あと、その「記事の取り消し」だが、こういうことは、そんなに軽々しくヤルべきではない。例えば、あの「K・Yサンゴ」の落書きのような、誰が見てもわかる捏造ならともかく、今回の「吉田調書」については、「解釈の可能性」という点では、相当の幅がある。だから、あの記事の全部を取り消すというのは、おかしい。しかし、トップのハラが座っておらんってのは、サイテーだな。コレでは、ゲンバはたまったもんぢゃねえよなあ(涙)
#で、今朝(=9・12)の各紙、朝日も含めて、昨晩の社ちょーらのカイケン内容をデカデカと扱っておったんだが、コイツは、慰安婦モンダイ(=吉田清治関連)に池上彰コラムのボツ(+文春、新潮の広告拒否)、ほいで、「吉田調書」の3点セットの様相だったんだな。そうなると、ハナシが混乱するんで、あくまで、フクシマ第1原発の「吉田調書」のモンダイに絞る。
それで言うと、今回の「記事取り消し」のハンダンおかしい。「上」でも喋ったんだが、本来であれば、何よりもまず、「社内における調査」が第一で、もっとも、それも「結論ありきの査問」に近いんだろうが、しかし、手順としては、調査を尽くしてから、「その後の対応」を決めるのが、スジだ。で、その場合でも、「記事取り消し」の措置はおかしい。「訂正」で済むハナシだ。
だから、もし、今回、朝日の取材記者らに落ち度があるとするなら、その「命令イハンのウラ取りの不徹底さ」よりも、その「吉田調書」をゲットしたことで、「ワー、ヤッター、ブツがあるから、何でもござれだ!」というふうに安心しきって、逆に、それで隙ができたのではないだろうか。
特に最近はそうだが、書かれた側は、あのイケダモン大先生んところみたいに、すぐ、恫喝ソショウを起こしてくるんで、「上」の方は、そういった場合の対処として、「動かぬ証拠としてのブツ」を求めたがるんだよな。「だから、ブツがあれば、安心」みたいな。
広く言えば、「取材不足」ということになるんだが、もちろん、このテのブツを入手するのは大事だが、それが取材のすべてではない。あくまで、「取材の第一歩」に過ぎん。もっと言えば、「ブツに書かれていることが、すべて」ではないし、そもそも、「大事なことは、ブツには残さん」からな(笑)
#「上」の続きだが、今回の「吉田調書」のモンダイで言うと、朝日の記事の根幹ブブンだった「1Fの9割の約650人は、所長の命令にイハンして、2Fに撤退した」ということが、「吉田調書」からは窺えなかったということで、「誤報=記事取り消し」にしたんだよな。コレもある意味、じつに乱暴なこじつけだよな。
確かに、吉田調書には、爆発直後の対応の中で、「1Fのどのメンツを残し、どういう人間を2Fに避難させるか」というハナシは出てくる。しかし、逆に言えば、「ぢゃあ、誰を1Fに残すか」というは、ものスゴイ大事な議論で、そこで本店からハケンされてきたGM(ゼネラル・マネージャー)も含めて、「死に装束を着て、1Fに残る主力戦闘員の選定」にあたっておったんだよな。
だから、ココで言う「吉田昌郎からの命令イハン」が、どの範囲を指しておるのかは、もっと冷静に見ていいんだな。まだ、ワシは公開された調書を全部、目に通してはおらんのだが、おそらく、そのへんの「機微」は、吉田調書には出てこんと思う。
#さらに続きで、ココから先は、ワシの推測なんだが、そのへんの狭義でのというか、本当の意味での「命令イハン」というのは、あったと思うし、ひょっとして、朝日の記者は、それを「取材」でゲットしていた可能性はある。ただ、「関係者の証言によると」だと、読者からの信憑性が得られにくいと判断したのかどうか、わからんが、その「吉田調書のゲット」にかこつけて、「どうせ、官邸も公開するワケねえし、この際、『吉田調書によれば…』で書いちゃえばいいよ!」っていうふうに流れていったっていうことは、ねえんかいなあ。
今回、朝日に吉田調書を渡した人物として、菅直人が目星が付けられておるが、その菅も、今回、公開された供述調書で喋っておるのは、ほんのサワリだ。吉田昌郎もしかり。まだまだ、肝心なことは、ヤミに埋もれておる。
#あー、爆発ジコの一連の聴取調書が大公開された、この「9・11」にupしとる元総理ダイジンの菅直人のブログで、今回の「撤退モンダイの本質」が「字」にしてあるな。
要するに、「3・11」の大地震と津波で、「全電源喪失」という非常事態を迎え、「臨界突入→爆発」をぬあんとしてでも阻止すべく、1F(フクシマ第1原発)に留まって、作業を継続するどうかの瀬戸際だったんだよな。んで、当時の東電本店の、ま、トップだった社ちょーの清水正孝以下は「1Fからの撤退」を言い出しておったんだが、所長の吉田昌郎も菅も、「1Fに留まって、ベントetcの作業を決行する」っていうハラだったんだな。
だから、今度の朝日記事が扱った日時において、「1Fからの撤退モンダイ」は、間違いなく存在した。しかし、コトに当たるのは、「選抜した主力戦闘員だけで、ヤル!」ということで、それ以外のいわゆる「女子供」、つまり、「非戦闘員」だわな。そういうのは、2Fに避難させる、と。
それで言うとだな、朝日シンブンは、そこの部分にきちんと絞って、「字」にしてりゃ、何のモンダイもなかったんだよな。吉田調書自体、そうした非戦闘員の2Fへの避難については出てくるワケだし、また、本店からのGM(ゼネラル・マネージャー)といった「主力戦闘員」が、ゲンバの指揮官であった吉田の命令にイハンして、2Fにトンズラしたことについては、「(本店の指示ぢゃあ)仕方ねえなあ。でも、はよ戻さんと」ってボヤいておったんだろ(笑)
おー、今西憲之が、今日(=9・12)になってブログを更新し、ナンダカンダと書いておるんだが、朝日の社ちょーの木村伊量が、「東電サマ、ゴメンナサイ」とアタマを下げておることに、「アホンダラ、それは違うやろ」と文句を言っておるんだが、確かに、そこの部分は正しい。だって、本来、アタマを下げる先は、「読者」だからな!
#それで、ワシも、公開された「吉田調書」、ざーっと目を通してみたんだが、とにかく、思うんだが、今回、世間をお騒がせしておる「命令イハン云々」のモンダイってのは、全体からしたら、瑣末もエエところなんだな。本来で言えば、あの「爆発ジコの真相究明」が最大眼目であることからすれば、ホンマ、枝葉の先っちょだわなあ。
とはいえ、今、このハナシが世間をお騒がせておること自体は、間違いないんで、そこに絞って言うと、確かに、この吉田調書を読む限りでは、「1Fの9割にあたる約650人が、所長の命令にイハンして、2Fに撤退した」ということは出てこない。それで言えば、「吉田調書によれば」という記事の書き方をしている限り、「それは違うだろう」といえるだろう。
ただ、モンダイは、その吉田調書に出てきていないネタなんて、山ほどあるからな。そうした「顔出し」で喋れない、いわゆる、「オフレコ取材」において、吉田昌郎はもとより、他の関係者のハナシから、そうした事実(=命令イハン)は存在した可能性はあると思う。でも、今回の朝日記事は「吉田調書によれば」ということなので、そこのところにおいては、ま、「アウト」だわな。
#「上」の続きだが、その朝日の記事では、「吉田調書は、はよ、全面公開すべきだ」と打っておるんだよな。であれば、もし、このブツが公開になった暁には、そうした齟齬は遠からず出てくるんだから、余計、「ぬあんで?」という思いはある。「もっと上」の方でも書いたが、そのブツをゲットした朝日の記者らは、この吉田調書が公開されるとは、夢にも思っておらんかったんだろうな。
んで、ワシの推測だが、いくらなんでも、朝日の記者が、その吉田調書そのものから、そうした今回のような命令イハンのハナシを引き出して、記事にしたとは思えんのだな。彼らも、そこまでバカではないと思う。でも、筆致を見ればわかるが、あの記事は、かなり自信を持って書いている。ワシは、吉田調書以外のところでウラを取っていたのだが、吉田調書ゲットのタイミングで、そこらをチャンポンしちゃって、字にしたのでは、というふうに感じているのだが、実際はどうなのか。
しかし、何度も繰り返すが、あの爆発ジコの最中で、「1Fからの撤退モンダイ」は、間違いなく存在した。それは、本質的には、「東電本店vs吉田昌郎」の間で、東電上層ブは「吉田以下、主力戦闘員も1Fから撤退しろ」っていうハナシだったんだと思う。でも、吉田はあくまでも、あの調書にも出てくるように、「死に装束をまとって、1Fに留まる」ってことだったんだよな。
だから、ワシなりの総括だが、確かに、あの吉田調書を読む限りでは、朝日が記事にしたレベルでの「1Fから2Fへの所員の撤退」が、「吉田からの命令イハンだった」ということは出てこない。しかし、実際において、そのように吉田調書には出てこないけれども、でも、本当は「それ」が存在した可能性はある。とりわけ、「主力戦闘員」においては、撤退モンダイが存在しておったことは、間違いない。
#もう少し続けるが、その「吉田調書」を読むと、やはり、いろんな「機微」が見えてくる。ワシ的には、まず、「へえーっ」と思ったのは、「技術屋vs事務屋」という、内部的な齟齬というより、ある意味、抜き差しならぬ対立関係といってもエエかもしれんなあ。まさに、「水と油」だが、双方の連携っていうか、つながりがねえんだな。だから、地震&津波で、全電源喪失という状況の中、「(1Fの緊急対策)本部内では、技術屋だけでなく、事務もいる。少なくとも技術屋の中では、大変なことになったという共通認識があった」って吉田昌郎は喋っておるんだな。
あと、「主力戦闘員と非戦闘員」ということで言うと、吉田は「(地震発生から)最初の時点では、人があふれていた。もちろん、女性は夜のうちにバスで返すことにした」と喋っており、そういう、いわゆる「女子供」といった非戦闘員については、避難(=撤退)の指示を出しておるんだな。
そこで、「主力戦闘員」の範囲だが、それは吉田調書の中で、明快に出てくる。地震が発生し、1Fの免震重要棟内で、緊急対策本部を立ち上げるんだが、そこに「私(=吉田)とユニット所長、発電部長、保全部長といった部長クラスと、あとGMクラスが入った」とあり、そうした「本部要員」、つまり、「主力戦闘員」だが、「総勢約400人」だったってんだな。
#(続き)それで、1号機、3号機と爆発して、非常事態が深刻化していく中で、「ウチもギリギリ400人の中で、避難対応だということで、人が剥がれてくると、だんだん少なくなってきたというのが(3月)15日までの状況です」とある。だから、主力戦闘員400人のうちでも、避難というか、撤退という形で、ポロポロと人が欠けていったという様子は、見てとれる。そんな中で、吉田のハラの中では、1Fに残る人間をギリギリに絞って、その残ったメンバーで、まさに、「死に装束をまとって、対処する」ということのようだったんだな。
それで言うと、「たとえば、事務屋は、極力安全なところに行ってもらわなければならないと思っていました」と吉田は喋っている。技術屋と違うて、非常事態のゲンバでは、事務屋は使いもんにならんから、「とりあえずは、2Fへ」ってことだろうが、いずれにしても、「避難してくれててもエエんだ」というカンジなんだな。
だから、吉田が「最後まで1Fに留まって、コトに当たる」と考えておった主力戦闘員ってのは、どれぐらいの範囲だったんだろうなあ。もちろん、当時は、戦場さながらの状態だから、指揮命令系統も相当、混乱しておったのは間違いないだろうし、そこが「伝言ゲーム云々」っていうことなんだろうな。
朝日の記事は、そこらの細かい仕分けを無視して、あまりにも大雑把に書いてしもうとるんで、「重箱の隅」をよく知っておる、元週刊新潮デスクの門脇護こと、門田隆将からは「待ってました」とばかり、エジキにされてしもうたよなあ(笑)
#で、この「9・18」に法制シンギ会が開かれ、例の取り調べ可視化や、司法取引の導入と抱き合わせで、「盗聴ホウの適用拡大」を、シャンシャンで通したんだな。翌朝の各紙を見ても、その「前2つ」のハナシばっかり、ああでもない、こうでもないといじくり回して、この「盗聴ホウの適用拡大のデタラメ」にきっちりと触れておったとこは、皆無だったな。
ワシに言わせりゃ、前2つのハナシなんてのは、ま、どうでもエエっていうか、むしろ、ある意味、「目くらまし」だろう。そもそも、これまで、盗聴ホウの適用対象だった「薬物、銃器、組織的サツジン、集団密航」の4つの戒名に、「新たに加わる見通しの9類型」ってことで、「放火、サツジン、傷害(チシ)、タイホ監禁(チシショウ)、略取・誘拐、窃盗・強盗(チシショウ)、詐欺・恐喝、爆発物取締罰則イハン、児童買春・ポルノ禁止ホウ」ってんだなあ。
そもそも、まず、この「9つの類型」を字にしておったのは、東京シンブンだけなんだな。他紙は「放火、サツジンなど」って、チョロっと流しておるだけだ。とにかく、まず、今、起こっている「事実」を指摘することが第一なんだが、それすら、ないんだよな。
#「上」の続きだが、今回の法制審ならぬ、「呆制審」の答申は、例の村木厚子のオバハンも入っておった「新時代の刑事司法制度特別ブカイ」で、泥縄式に出しておった内容を、そのまま持ち出してきただけなんで、予想はされておったことだ。しかし、今度の「盗聴ホウの適用拡大」というのは、憲法の保障する「通信のヒミツ」と照らし合わせても、極めて重大なモンダイを孕んでおる。
特に今回、NTT以下の「通信事業者の立会い」を廃止しとるんだよな。無論、実際の運用のゲンバにおいては、こんなもんは既に形骸化はしておったんだが、しかし、そうしたソーサ当局の濫用っていうか、デタラメに歯止めをかける防波堤ではあるんだよな。それが、何のギロンもなく、スルーしておるってのは、狂っておるよな。いいか、コレこそが、まさに「ザ・自公」なんだからな(笑)
そうそう、「元祖・警察ストーカー」の寺澤有は、何か噛みついておるんかと思ったら、ツイッター見ても、あの「世紀の悪法=ヒミツ保全ホウアン」の違憲確認ソショウで、ワーワーとライター連中をかき集めてだな、くだを巻いておるだけか。皆、憲法改正っていうと、「第9条」しか言わんのだが、通信のヒミツを規定しておる「第21条」は、既に空文化しとるよなあ。しかし、誰も異議申し立てをせんってのは、ワシはフシギでしょうがない。